こんにちは、リブラです。今回は悪性リンパ腫末期⇒臨死体験⇒完全治癒したアニータ・ムアジャーニの2作目の本「もしここが天国だったら」を解説です。

 

 

第2章 誤った社会通念ー「自分を愛することは利己的である」

 

臨死体験を著作にして以降、アニータは世界中を旅しながらウエイン・ダイアー博士と共に講演するなど充実した日々を送っていました。そんなときにフェリーで偶然友人のアイリーンと再会しました。アイリーンは以前と同様有名ブランドの服を着こなし流行の髪型をしていましたが、すべてが順調のアニータとは対象的に疲れて老けて見えました。

 

アニータが近況を聞くと、アイリーンは娘を養い、良い学校に入れ、家庭教師をつけ、塾に通わせるために好きでもない仕事を懸命に頑張っていること、思い通りにならない娘に失望したことを打ち明けました。

 

アイリーンがアニータの幸せを羨むので、「わたしは1度死んで自分を愛すること、決して自分を見捨てないことがどんなに重要か理解したわ。まず、最初に自分を愛する見本を示して、それから他人にそれを教えるのよ」とアニータが話すと、アイリーンは「でも、自分を愛することは利己的だと習ったわ」といいました。

 

アニータ「ところで、子どもの頃『自分を愛するように隣人を愛しなさい』と教えられた?」

 

アイリーン「もちろんよ、娘にも同じことを言っているわ。彼女には、自分がしてもらいたいように他人に接することの大切さを学んで欲しいから」

 

アニータ「でも、あなたが自分を愛していなかったとしたら?もし自分を愛していなければ、『自分を愛するように隣人を愛しなさい』というのは意味をなすかしら?」

 

アイリーン「なるほどね。自分の持っていないものをどうやって与えられるのかと尋ねたのは、そういう意味だったのね」

 

アニータ「その通りよ。まず自分自身を無条件に愛にすることを学ぶまで、他人を本当に愛することはできないわ。自分を愛することは利己的だという社会通念は、喜びにあふれた人生を生きるのに必要なものと全く正反対のものよ。

 

わたしが今経験している豊かさ、喜び、他人に対する優しさや忍耐は、自分に対する愛の量に正比例しているの。自分が持っていないものは他人にも与えられない。それに、他人から受け取る愛や尊敬、サポートや思いやりも、わたしが自分をどれだけ愛しているかによって決まるの。なぜなら、自分の中にそのための場所がなければ受けとることができないからよ。

 

わたしたちは自分を愛することが(それを認めることさえも)、傲慢で自己陶酔的な行為だと信じるように育てられたから、それを否定してしまうの。これほど真実から離れていることはないわ。

自己陶酔は、自分への愛がないから、それを埋め合わせるために他人の注目を得ようとするのよ」

 

アイリーン「わたしは自分のケア(髪や身なりや食事など)をちゃんとしているから、自分のことを愛しているに違いないわ。これは、自分のことを愛しているという意味でしょう?」

 

アニータ「自分のためにそういう時間をとっているのはすばらしいと思うわ。ただ、それは本当の意味で自分を愛を示すことと違うと思うの。愛と恐れの2つの力が行動の背後にあって、わたしたちのあらゆる行動を駆り立てている。口に出したり行動したりするすべてのことが、恐れではなく愛の場所からやって来るようにしなければならないのよ。

 

自分を愛するとは、いつも自分をほめたり、自分がすばらしいかを言い聞かせることでははなく、人間であるあなたを愛することです。弱点を持ち、非難にさらされ、失敗してみんなをがっかりさせる自分を愛することがです。誰一人そうしてくれなくても、自分に対して誠実であり続けることです」ーもしここが天国だったら第2章ー

 

自分を愛することの大切さは、アニータばかりではなく、スピリチュアルな世界でも長年言われ続けていますが、あまり浸透していないようです。そのわけは、「自分を愛することは利己的」だという社会通念の影響が大きいかもしれませんが、わたしたちが<愛の欠乏感>を慢性的に感じているからだとも思います。

 

『自分を愛するように隣人を愛しなさい』とわざわざ教えられるくらい、わたしたちは他者を愛することが難しいのです。他者を愛することが難しいのは、自分を愛する方に向かうからではなく(自分を愛することはさらに稀ですから)、そもそも<愛の欠乏感>が慢性化していて、自分にも他者にもあげる余裕がない状態だと思うのです。

 

だからこそ、「自分を愛すること」で充電する必要があるのです。愛は充電できるのでしょうか?はい、できます!誰かからもらおうとするよりずっと簡単です。「自分を愛すること」でしか充電できないのです!

 

前作の「喜びから人生を生きる」をご存知の方は、いかにアニータと夫のダニーが深い愛の絆で結ばれていたかを知っていると思います。

 

アニータは最良のパートナーとの結婚生活が始まって6年後に悪性リンパ腫を患い、臨死状態にまで追い詰められました。しかもその病気は、アニータが癌に恐怖し、予防のために厳格な食事療法を徹底している最中に発病しました。

 

愛し愛される関係に充実し、選りすぐりの安全な食べ物を自分のために欠かさず用意する日常でも、アニータの心の中は愛どころか癌に罹る恐怖でいっぱいだったのです。夫からの愛でも自分が自分のために施した安全対策の愛も、アニータの心を充電することはなかったのです。

 

なぜなら、根本的な<愛の欠乏感>は「自分を愛すること」でしか埋まらないからです。

<愛の欠乏感>は本人のインナーチャイルドが発生させています。インナーチャイルドは足りない愛を埋めて欲しいのではなく、ネガティブな感情の中に封印された過去の自分の存在に気づき、その気持ちに共感し理解して欲しいだけなのです。これは、他者にはけしてできないことです。

 

アニータの場合は、臨死状態で身体を抜け出し、俯瞰的にそれまでの人生を眺めて総括したときに、子どもの頃から感じていた自身の怖れの感情がどんなに身も心も責め苛んできたかを共感し理解したので、根源からの無限供給の愛を受け取れて奇跡の生還ができたのです。

 

インナーチャイルドは月が象徴しているので、ホロスコープの月星座をみるとインナーチャイルドが感じやすい怖れと満たされたい愛の形が読み取れます。

 

アニータの月はふたご座です。ふたご座は好奇心に駆られてたくさんの情報を集めたがるので、その情報から恐怖が忍び込みやすいのです。ですから、情報によるインナーチャイルドの怖れに共感し理解してあげれば、<愛の欠乏感>は埋まるのです。

 

実際、アニータは、身内や友人の癌について治療の情報集めて彼らをサポートをしようとした際、手術や抗がん剤などの癌の治療方法に恐怖し、癌の予防を徹底しているときに悪性リンパ腫を発症しました。そして、臨死体験のときの大いなる源との一体感の中で、怖れと自己愛の欠如が不幸の原因と理解し、自分を愛し喜びを選択することで癒されたのです。

 

月がふたご座・てんびん座・みずがめ座などの風星座の人々は、情報の不足や見聞きする情報によって不安や怖れを感じやすいインナーチャイルドがいます。どんな情報に不安や怖れを感じたのか突き止めて、どうしてそれが怖いのか不安なのか、自問自答してみましょう。聞いてあげるだけでも恐怖や不安は軽減されるはずです。安心できる考え方や安心できる情報を与えてあげると<愛の欠乏感>は埋まります。

 

月がおひつじ座・しし座・いて座などの火星座の人々は、物事がサクサク運ばないとき、見通しが立たず待たなければならないとき、不安や怖れを感じやすいインナーチャイルドがいます。先のことは考えず、今、ここ、この瞬間に意識を置きどうしてそれが怖いのか不安なのか、自問自答してみましょう。聞いてあげるだけでも恐怖や不安は軽減されるはずです。今できることに集中しようと何か動く目的を与えてあげると<愛の欠乏感>は埋まります。

 

月がおうし座・おとめ座・やぎ座などの地星座の人々は、計画していたことや当てにしていたものが損なわれると不安や怖れを感じやすいインナーチャイルドがいます。今手にしている現実の安定を数え挙げてから、どうしてそれが怖いのか不安なのか、自問自答してみましょう。聞いてあげるだけでも恐怖や不安は軽減されるはずです。今手にしている現実の安定に感謝すると<愛の欠乏感>は埋まります。

 

月がかに座・さそり座・うお座などの地星座の人々は、人間関係の共感や信頼が損なわれると不安や怖れを感じやすいインナーチャイルドがいます。今、この瞬間の心をニュートラルにしてから、どうしてそれが怖いのか不安なのか、自問自答してみましょう。聞いてあげるだけでも恐怖や不安は軽減されるはずです。感動できる映画やドラマや音楽に浸って感情の波動を上げましょう。<愛の欠乏感>は埋まります。

 

次回も「もしここが天国だったら」の解説の予定です。

 

わたしのサロン、リブラライブラリーではあなたの心のしくみをホロスコープで解説し、心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題にセルフヘルプで立ち向かえるようサポートします。

 

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新メニュー(月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、キローンの苦手意識を強味に変えるワーク)が加わりました。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。