こんにちは、リブラです。今回は、ウエイン・ダイアー著「老子が教える実践道(タオ)の哲学」の解説です。

 

第45章「真相は深層にある

 

「大成は欠けたるがごときも、その用は弊(すた)れず。大盈(たいえい)はむなしきがごときも、その用は窮まらず。大直は屈するがごとく、大巧は拙(せつ)なるがごとく、大弁は訥(とつ)なるがごとし

ー老子 岩波文庫ー

 

「完全なものほど見かけは不完全、そのくせ、無尽の力を発揮する。満ち足りたものほど見かけは虚ろ、そのくせ、無限の力が溢れ出す。

真っ直ぐは、曲がって見える。大いなる智恵は、愚鈍に見える。雄弁な言葉は、訥々(とつとつ)と響く。純粋な真実は、偽りに聞こえ、白熱した論議は、無言で交わされる。

寒ければ、動くがよろしい。暑ければ、止まるがよろしい。静寂と沈着が宇宙の秩序を取り戻す」

ー老子が教えるタオの哲学ー

 

欠点と見えるものの裏に、完璧さを見てください。忍耐強く穏やかな目で、あなたの世界を眺めてください。わたしたちは、その時々の「完璧さ」を重ねながら、タオとのつながりを強めるために、一歩一歩前進しているのです。

 

あなたは神の創造物です。完璧でないはずがない。あなたが欠点だと教え込まれてきた表層の傷が気になり、痛みが戻ってきたら、完全無欠のタオから受けとった生のままの「あなた」を呼び出して、手当を任せなさい。愛で包み込めば、表層の傷の疼きも、疎外感や寂寥感も治まり、穏やかな心が戻ってくるでしょう。

 

今日のタオ

 

自分で「不完全」「ゆがみ」「愚か」などのラベルを貼っている点を10あげてください。それを1個ずつとりあげ、体内で生じる感覚を感じとってみてください。

 

観察される感覚、浮かんでくる考えを、愛情ある広い心で受け入れましょう。負担に感じない限り長く、今あなたの中に流れている「欠点のある完璧な自分」というタオに浸り続けましょう。とダイアー博士は言っています。

 

ホロスコープの中の月は、インナーチャイルドを象徴しています。インナーチャイルドは、心の防衛機構が未発達な幼い頃、心に受けた傷とそれに伴う感情を抱えたまま記憶の中に封印された存在です。

 

その心の傷とそれに伴う感情の記憶は、幼い子どもにとって引きずって生きるにはつら過ぎるので、「そんな子はわたしでない」と本人から分離され、忘却の彼方に置き去りにされた子どもの副人格です。

 

インナーチャイルドの願いはたった一つ。それは、いないことにされている自分の存在を再び本人の一部として認めてもらうことです。

 

未熟で未発達で未完成で、癒えない心の痛みの記憶を抱えた子ども意識ですから、本人の大人意識から疎まれ見向きもされないことは承知しています。だから、本人の大人意識がネガティブな感情に囚われたとき、その感情に乗じて意識を乗っ取るのです。

 

インナーチャイルドに意識を乗っ取られると、依存的になります。子ども意識なので、誰かに守られていないと、何かに頼らないと生きていけないと思っているからです。

 

太陽の光で闇の中の月が輝くように、大人意識の注目が向けられ、闇の中の自分の存在を気づいてもらうことをインナーチャイルドは期待して、意識を乗っ取り感情表現をするのです。

 

ですから、自身の中に、あるいは感情に、幼い子どものような未熟で未発達で未完成で依存的な自分を感じたら、「これもわたしの一部なんだ」と認めてあげてください。その一言でインナーチャイルドは「もう、ひとりでぼっちで心の痛みを抱えていなくていいんだ」とわかって救われるのです。

 

未熟で未発達で未完成で依存的な自分を認めるのは耐え難いかもしれませんが、その状態のインナーチャイルドに心の痛みを押しつけて隔離して置く方が危ういのです。感情の爆弾を幼い子どもに持たせているようなものですから。

 

その子が自分の存在を認めて欲しくて暴走すると、感情に振り回されて混乱を招き、最大の弱点になります。

 

未熟で未発達で未完成で依存的な自分を「これもわたしの一部なんだと認めて、インナーチャイルドが抱えている感情を分ち合って感じてあげると、感情の乱高下や暴走を防ぐことができます。そして、インナーチャイルドとの信頼関係も構築されます。

 

インナーチャイルドの感情に大人意識として向き合うことは、感情にまみれてしまうこととは別物です。泣き叫ぶ幼子を母親があやして安心させているような感じです。

 

この瞬間、最大の弱点は最も安全な場所で守られる状態になります。ひとりぼっちでつらい感情に耐えていた孤独なインナーチャイルドが、その気持ちをシェアできる理解者を得たのですから、分離の怖れを手放しやすらぎを得ます

 

インナーチャイルドが本人の大人意識と信頼構築して分離の怖れを手放すと、安心して「欲求」を表現するようになります。これが本来の月の役目なのです。

 

月は子ども意識ですから、欲求を表現して知らせるのが唯一の任務なのです。そして、その「欲求」は精神的な発達に応じて進化していきます。生存欲求→安心安全欲求→所属欲求(人間関係の欲求)→承認欲求(他者に認められたいという欲求~自分が認める自分になりたいという欲求)→自己実現欲求。

 

ホロスコープの月のあるハウスは、インナーチャイルドが「欲求」を向ける対象となるところです。インナーチャイルドがそのハウスの分野に心のよりどころ(充足)を求めているのです。

 

わたしは8室(共感のハウス)にてんびん座の月をもっています。わたしはもの心ついたときから、ずっと心が通い合う関係を切望していました。でも、誰ともてんびん座の月が求めるような共感が通う関係は得られず、親にもきょうだいにも友だちにも失望し、人間嫌いになりました(わたしの家族はおひつじ座太陽持ちが3人におひつじ座土星持ちが3人いるので、みんな衝動的に動き、感情表現が極端で、言葉が通じない世界にいるようだと子ども時代のわたしは感じていました)。

 

それは当然でした。わたしのインナーチャイルドが求めていたのは、大人意識のわたしとの共感だったのですから。そこに気づいたのは、36歳のときで、ヒプノセラピストスクールで退行催眠を繰り返し、インナーチャイルドの存在を知ったからでした。

 

てんびん座は風星座なので言葉や考え方でバランスをとることが、インナーチャイルドとの交流に必須と思い、インナーチャイルドが表現する言葉の一つ一つに注目し、理解に努めるようにしました。

 

そして、インナーチャイルドの記憶のフラッシュバックで、傷ついた心や孤独感を本の世界に没入することで埋めていた映像を見て、人に共感を求めては失望し、しまいには諦めて本の言葉に癒しを得ていた自分を思い出しました。

 

インナーチャイルドの存在を認めると共感に対する欠乏感は満たされ、人に対する期待や失望はなくなり、交流の中で共感のポイントを掴むのが上手になりました。

 

わたしは8室に月だけでなく、てんびん座の太陽も水星もあるのですが、以前はそれらの天体が働いているようには感じられませんでした。

 

しかし、インナーチャイルドとの信頼構築ができてからは、人との交流に水星の知性や太陽の自分らしさが表現できるようになりました。

 

共感の通う交流が日常茶飯事にできるようになると、インナーチャイルドの月の欲求は満たされ、承認欲求も他者承認を卒業して自己承認の方が満足するようになり、惑わされなくなりました。

 

だから、わたしの月の欲求は自己実現欲求(唯一無二の自分を具現化したいという欲求)に進化し、それに応答するようにてんびん座の太陽が自己実現に向けて動き出しました。

 

今、わたしの8室はホロスコープやタロットのセッションでクライエント様と共感の通う交流の場として活躍してくれています。

それもわたしのてんびん座の太陽が具現化した自己実現の1つだと思っています。

 

インナーチャイルドという深層にいた副人格を認め一緒に人生を歩む仲間にしたら、インナーチャイルドの「欲求」が自己実現の在り処まで導いてくれたのです。

 

次回は「喜びから人生を生きる」の解説を予定しています。

 

わたしのサロン、リブラライブラリーではあなたの心のしくみをホロスコープで解説し、心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題にセルフヘルプで立ち向かえるようサポートします。

 

詳しくはこちら をご覧ください。

 

新メニュー(月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、キローンの苦手意識を強味に変えるワーク)が加わりました。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。