こんにちは、リブラです。今回は、ウエイン・ダイアー著「老子が教える実践道(タオ)の哲学」の解説です。
第40章「戻りなさい、譲りなさい」
「反とは道の動、弱とは道の用。天下の物は有より生じ、有は無より生ず」
ー老子 岩波文庫ー
「戻る、それが道(タオ)の動き。譲る、それが道(タオ)の流儀。万物は有から生まれた。有は無から生まれた」
ー老子が教えるタオの哲学ー
仕事、人間関係、健康ー人生のどの面でも、自分の心の足がどちらかを向いているか、確かめながら進みましょう。一歩踏み出すごとに、自分に問いかけるのです。
あなたが原点から遠ざかっているのか、そこへ戻っているのかを。
万物はすべて、この世の有から生まれ、その有は無から生まれます。わたしたちが降参する神とは、そんな万物に先立つ輝かしい無形のエネルギー、すなわち道(タオ)なのです。
今日のタオ
少なくとも1日1回、先方優先(相手を優先する)を実行しましょう。異議を唱えたい気持ちを抑え、即座に相手に道を譲るのです。譲っていくほどに、タオの平穏と調和の世界へ近づいていくのです。とダイアー博士は言っています。
わたしたちの社会では「戻らず、前に進んでいくこと」は順調な証、良いこととされています。それとは反対に「戻ること、前に進んでいないこと」は物事が上手く行っていないことと受け取られます。
「前に進むこと」に価値が置かれると、目的は「より早く前に進むこと」になっていきます。そうすると「今、ここ、現在」は単なる通過点になり、「進んだ先にある未来」ばかりに意識が向くようになります。
そして、「進んだ先にある未来」を創っているのが「今、ここ、この瞬間」であることを忘れてしまうのです。「今、ここ、この瞬間」を単なる通過点扱いで通り過ぎると、それに相応する単なる通過点の「未来」がやってくるのです。それが先を急いだ結果もたらされる現実です。
「今、ここ、この瞬間」が、たとえ一瞬でも充実することがあると、今日1日が充実したように感じるはずです。何をしたのか思い出せないくらいのスピードで通り過ぎる1日や、「昨日と同じことの繰り返しだった」としかいいようのない1日だったらその24時間は、限りある命の時間を十分に生きたといえるでしょうか。
今回のタオのテーマである「戻ること、譲ること」に意識が向かうと、「前に進むこと」は目的にしなくなります。自分が「原点から遠ざかっているのか、そこへ戻っているのか」だけが問題になり、「早く進むこと」は二の次になります。
「戻る」覚悟をすると、時間を超越する意識が芽生えます。「前に進むこと」を目的にすると無意識に時間の虜となりますが、「戻る」ことはそれと逆行しますから、時間よりも自身の心の原点回帰を尊重する=自分の心の主導権を奪還する行為なのです。
「戻る」ことが違和感なくできるようになると、時間にも競争社会にも振り回されなくなります。競争に参加しているつもりはなくても、「前に進むこと」を目的にしていると、人に置いて行かれること、遅れをとることに怖れを抱くので、無意識レベルで競争させられます。
「譲ること」を自発的にすると、それは他者を尊重して「自分の時間を与える」行為になります。「譲ること」を「自分の時間を奪われた」と思わないことが肝心です。「譲る」という「与える行為」の機会をゲットしたと見做すのです。
「譲ること」は「与える行為」をさりげなくやり遂げる絶好のチャンスです。「与える行為」は良好なセルフイメージを構築します。
セルフイメージは波動でできた見えない身体であり、オーラなのです。良いことをすると清々しい気分とともにオーラが大きく拡がった感じがするでしょう。それは実際にセルフイメージが良いイメージで大きくなっているのです。
タオの法則の「万物は有から生まれた。有は無から生まれた」の「有を生む無」とは、このセルフイメージのことです。わたしたちの「今、ここ、この瞬間」で発生する思考や感情がセルフイメージを構築し、その波動が近未来の現象を引き寄せるのです。
「前に進むこと」に焦り、時間に追われ成果を出すことを目的にすると、セルフイメージを構築する「今、ここ、この瞬間」をないがしろにし、時間や成果の虜になるので、「有を生む無」となるような充実したセルフイメージは構築されません。
「戻ること、譲ること」が自発的に違和感なくできるようになれば、時間や成果に心奪われず、自身の心の主となり、「与える行為」がさりげなくできるので、「有を生む無」となるような充実したセルフイメージが構築されます。
1日を振り返ったとき、心に残るような「今、ここ、この瞬間」を味わい愛でましょう。それは日向で陽を浴びた暖かさでもいいし、外で見かけた花の美しさでもいいし、偶然目にした本の一文でもいいのです。人に譲ったときに流れた自分の優しさでもいいのです。
通り過ぎてしまう時間の中で、立ち止まって、戻って、味わって、感じて、気づきを受け取る瞬間を、24時間のうちのほんのちょっと作ってあげるだけでいいのです。そんな習慣が「幸せな未来」を生み出すセルフイメージを構築します。
次回は「老子が教えるタオ」の解説を予定しています。
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