こんにちは、リブラです。今回は、アニータ・ムアジャーニ著「喜びから人生を生きる」の第13章を解説をしていきます。

 

第14章「シンクロニシティに導かれて」のあらすじ

 

アニータは臨死体験のことをブログに書いたりする活動する傍ら、いつか本を出版することを夢見て執筆を続けていました。

けれども、アニータは「次々と出版社のドアを叩いたり、自分の本を読んでほしいとペコペコするつもりはない。もし、大勢の人に読んでもらうべきものなら、宇宙がそのようにしてくれるでしょう」と思っていました。

 

彼女に出版のチャンスが訪れたのは、臨死体験から5年後の2011年3月16日で、アニータの52歳の誕生日でした。そのとき彼女はドバイのホリスティックセンターに招かれて、自身の臨死体験の講演を終えたばかりでした。

 

その講演をする前までアニータは、「自身の臨死体験は特別なもの」と思っていました。その思いがあったせいで、「わたしが得た癒しや恩恵を他者に話して理解してもらえるだろうか」と不安に駆られたのでした。

 

でも、その講演のときにはアニータは覚悟を決めて、自分の体験を世界中の人に伝えることへの心理的抵抗をすべて捨て去ることにしました未知のもの(その講演がどんな結果を招くのか)を受け入れ、不確かなもの(アニータの表現することが観客に伝わるのか)を信じると心に決めたのです。

 

そう心に決めると、自分に起きた癒しは他の人にも、地球にも全宇宙にも起こる、自分はそのヒーリングを起こすための道具として向こう側の世界から戻る選択をしたのだとアニータは自身の使命を悟りました。

 

アニータは感情(怖れ)が物質的現実(病気)を動かし(創っ)ているという自らの体験から、感情のヒーリングがすべての癒しにつながることを語り、その臨死体験の講演の成果と自身の意識変革を体感しました。

 

その講演でアニータは、拡大したすばらしい自分とのつながりを再認識して「人生が与えるものは何でも受けとる準備ができた」と確信したのです。

 

アニータはその講演での意識変革が次の展開の引き金になる予感はしていましたが、それがドバイ滞在中で、しかも自身の誕生日の朝のメールによってやって来るとは予想だにしていませんでした。

 

そのメールはヘイ・ハウスの編集アシスタントから届いたものでした。

「ウエイン・ダイアー博士があなたの臨死体験談を読んで、大ファンになったそうです。もしご自身の体験談を書きたいと思われているなら、わたしたちヘイ・ハウス出版に、ぜひそのお手伝いをさせてください」という内容でした。

 

ヘイ・ハウス出版はアニータが大好きな著作者が多く本を出している会社でした。彼女は誕生日プレゼントのように感じて涙が止まりませんでした。

 

アニータは香港に帰国すると、ダイアー博士のラジオ番組のアーカイブを聴いてみました。確かに彼女の臨死体験の話を数週間続けて話題にしていたことがわかりました。

 

アニータは「人生が与えるものは何でも受けとる準備ができた」ので、ダイアー博士の生番組にサプライズで電話をかけると、「あら、香港からかけてくる人がいる!」と番組プロデューサーが見つけてすぐつながり、ダイアー博士をびっくりさせました。

 

ダイアー博士は自分の母にもアニータの臨死体験談のコピーを送ったことを話し、アニータの本の前書きをぜひ書かせてほしいという申し出までしてくれました。

 

アニータはドバイの講演の直後から起こったヘイ・ハウス社の出版のオファー、ダイアー博士の生番組の飛び込みの電話対談、アニータの本の前書きの申し出に至る一連の奇跡の裏に、5年間に書いた臨死体験の記事が大きく関わっていたことを後になって知りました。

 

臨死体験のサイトでアニータの記事を読んだ人々(ダイアー博士も含め)は、「自分は、アニータのすばらしい言葉を地球に広めるプロセスの一部だ」と感じて、自発的に必要だと思われる人にコピーやリンクを送って広めてくれていたのです。

 

アニータの臨死体験の記事で人々が心惹かれた一文が、「すべての時間が同時に存在している」というところも不思議な一致点でした。臨死体験者や闘病中の人々のみならず、様々な層の人々の興味を引いた文章だったです。

 

アニータは臨死状態のとき、身体から離れ、時間や空間を超え、インドから飛行機に乗って病院に駆けつける兄の様子や病室から離れたところで交わされる医師と夫の会話を同時に知る体験をしていて、向こう側の世界では「すべての時間が同時に存在している」ということを伝えたのです。

 

それはこちらの世界で起こるとシンクロニシティという現象(意味ある偶然一致、共時性)になるのを、アニータはヘイ・ハウスの出版のオファーにまつわる一連の出来事によって実感しました。

 

アニータがシンクロニシティが起こる条件として挙げているのは、宇宙の中心という自分の居場所を理解し自分のすばらしさと「大いなるすべて」とのつながりを感じていることです。

 

「あなたがすべてのものと一つであるとほんとうに理解したとき、人生はこのようになるのです」とアニータは言っています。

 

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アニータは臨死体験後から、すべてにおいて物事の展開が楽でスムーズになったといいます。それは臨死体験によって時間空間の束縛のない世界のリアリティを実感して、こちら側の世界の方が現実感が薄れるという感覚を持ったからでしょう

 

時間は人間が社会的な生活を営むために作った共通の決め事です。物質的空間は個人の感じ方によって違ったりします。だから、時間・空間はわたしたちの頭の中で感じ方を再構成している可能性があります。

 

そうだとしたら、時間・空間の制限はわたしたちの観念が創り出している可能性があります。身体と共に生きるから、物質界の時間・空間の制限をリアルに感じますが、眠っているときは、無意識レベルでの活動なので時間・空間制限がありません。

 

眠って夢を見ているときは、瞬時に次の場面に切り替わったり、時系列が前後したりして、時間・空間はあってないようなものになります。

 

わたしたちの本質は魂意識で、物質界の束縛を受けないので、その制限に苦しんでいるのは身体と身体を管理している生存本能由来の意識であるエゴだけなのでしょう。

 

臨死体験も宇宙の中心という自分の居場所を理解し自分のすばらしさと『大いなるすべて』とのつながりを感じている」ときも、意識としての活動ですから、時間・空間の影響を受けないというのは頷けます。

 

では、臨死体験を経験したことのない人にとって、シンクロニシティは得難いものなのかと言えば、そうでもないでしょう。

小規模なシンクロニシティなら誰しも体験しているはずです。あまりに容易く起こるので気づき難くなっているかもしれません。

 

わたしのサロンでよく起こるのは、アセンダントが同じ星座(ハウスの星座の並びが同じになる)のお客様が立て続け来たり、別々な人から同じキーワードを何回も耳にすることなどです。

 

シンクロニシティは「共時性」ですから、なんのつながりもなかったものが時を同じくして現れるので、共振・共鳴反応が関わっていると思います。

 

アニータによれば、「すべてのものと一つであるとほんとうに理解したとき」なので、最初に共鳴するのは「大いなる存在」ということになります。

 

「大いなる存在」は喜びの周波数しか持っていないので、喜びの波動を出しているとき共鳴・共振反応しやすくなっていると思ってよいでしょう。それから、意識界で起こる現象だから、時間空間の制限に囚われない意識を持つこともシンクロニシティを起こしやすくするでしょう。

 

アニータが起こしたような規模の大きなシンクロニシティの現象は、目的を「自分→みんな」にすることが大切です。アニータは確かにシンクロニシティが起きやすい状態でしたが、「臨死体験の本を出版する」という夢だけは5年の歳月がかかりました。

 

それはアニータが「自身の臨死体験は特別なもの」と思い、それを書いた本が誰にとっても受け入れられるものだとは思えなかったからです。

 

しかし、アニータは未知のものを受け入れ、不確かなものを信じると心に決め、自分に起きた癒しは他の人にも、地球にも全宇宙にも起こるという考え方に切り替えたのです。

 

このように意識を拡大させた状態で対象を「みんな」にして夢をイメージすると、多くの人々の潜在意識がその共鳴共振反応に参加するので必然的に規模の大きなシンクロニシティが、それを必要とする「みんな」に起こって来るのです。

 

次回は「老師が教えるタオの哲学」の解説を予定しています。

 

わたしのサロン、リブラライブラリーではあなたの心のしくみをホロスコープで解説し、心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題にセルフヘルプで立ち向かえるようサポートします。

 

詳しくはこちら をご覧ください。

 

新メニュー(月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、キローンの苦手意識を強味に変えるワーク)が加わりました。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。