こんにちは、リブラです。今回は、アニータ・ムアジャーニ著「喜びから人生を生きる」の第13章を解説をしていきます。
第13章「恐れずに生きる」のあらすじ
アニータは臨死体験後も大きな意識の変化を続き、もう、周囲の人々と考え方やものの見方が違うことに苦しまなくなりました。彼女にとっては死の向こう側にある形のない世界の方が、ずっと本物に感じられたからです。
そして、物質次元の物事を過剰に深刻に受け止めることが人々(癌を患っていた頃の自分も含め)の苦しみの原因だと気づきました。人生を楽しみ、感謝すべきものがたくさんあるにもかかわらず、経済的なものを最優先せざるを得ない苦しみです。
アニータの病気の世話で夫のダニーは勤めていた会社を辞めていました。彼女が回復したとき、ダニーは「自分のビジネスをこの機会に始めたい」と打ち明けました。
以前のアニータならば、二人とも収入の道がないときに起業するリスクに怖れを感じただろうと思いました。でも、今の彼女はダニーのビジネスの夢が二人のために働く宇宙のサインと思い、彼の背中を押しました。
アニータは向こう側の世界で「わたしたちみんな一つ、わたしたちの中心は愛、誰もがすばらしい」など心に響くメッセージをたくさん受け取りましたが、「恐れず、もう一度、自分の人生を生き直しなさい!」という言葉が一番強力に感じました。
外側の現実の怖れの影響で癌を患ったアニータは、自身の内側が外側の現実に影響を及ぼす人生に生き直そうと決めました。
状況が困難に思えたら、物理的に変えようとするのではなく、自分の内側のストレスや不安、惨めさと向き合い、自分の中心を感じられるまで、一人で座ったり、自然の中を歩いたり、音楽を聴いたりしました。
蜘蛛の巣状宇宙の中心に自分が居ると想定して、その自分の幸せや喜びや苦しみや怖れが蜘蛛の巣の網を通じてすべての人々や物事に影響し、それはやがて外側の世界の現実にになるとアニータは内側と外側の世界の関係を理解したのです。
宇宙の中心につながる自分は、無条件にそこからやって来る安らぎや喜びが感じられます。そのつながりを物質界のドラマや心配事で遮られると分離の幻想に囚われ、光と影、幸せと悲しみが本来共にあるものだということがわからなくなるのです。
アニータはその体験から、自分の内側にある無限の場所ーつまり全体ーとつながれば、病気は身体の中に存在できなくなる、自分の健康が他者の健康に影響を与え回復を促し、自分自身と他者と地球をも癒していると気づき、心以外の場所に、分離は存在しないと確信しました。
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アニータが臨死状態になって行った向こう側の世界では、分離はなく「すべてがひとつ」になっていました。無条件の愛に包まれてその世界にいるときのアニータは、幸せで、満たされていて、自由でした。幸せが終わってしまうとか、自由が奪われるとかを心配しなくてよかったのです。
それは誰かの幸せが別の誰かの幸せを損なったり、誰かの自由が別の誰かの自由奪うことになったりしないから、ワンネスの状態であり続けるのです。自分にとっての幸せが別の誰かの幸せにつながる世界だったのです。
こちらの世界に戻ってきたアニータは、向こう側の世界との違いに失望しますが、それで孤独になり、自身の内面に向き合うことができてほんとうの安らぎを掴みます。
向こう側の世界に行かずとも、自分の内面の中心につながること(センタリング)ができているか、できいないかだけの問題なのに気づきました。
以前のアニータは、外側の世界のルールに合わせようとして内側の自分を押し殺しました。外側の世界の情報を信じて内側の自分を怖がらせました。
臨死体験で向こう側の世界の心地よいワンネスの感覚を知ったアニータは、自分の内側の中心とつながるとすべてとつながるのを実感しました。
アニータは「状況が困難に思えたら、物理的に変えようとするのではなく、自分の内側のストレスや不安、惨めさと向き合い、自分の中心を感じられるまで、一人で座ったり、自然の中を歩いたり、音楽を聴いたり」することで、いつでもワンネス意識につながる安心感を得たのでした。
ワンネス意識につながると自分を愛することが、他者を愛することにもつながります。だからアニータは、夫の起業の夢の後押しができたのでしょう。内側の世界ではすべてが意識でつながっているので、ダニーのチャレンジは自分のチャレンジにもなるのです。
そして、その考え方でいけば、ダニーの内側の夢を外側の世界で現実化させることになり、アニータも内側の夢を現実化する力をもらえることになります。
「恐れず、もう一度、自分の人生を生き直しなさい!」と向こう側の世界で言われたアニータが、最も生きたい人生は自身の内側が外側の現実に影響を及ぼす人生でした。
外側の世界の情報による怖れによって死の淵まで追い込まれたアニータは、内側の中心から溢れる喜びで自分も回りも癒し、外側の世界をも変えて行けると確信したのでした。それは、あらゆる分離を生み出しているのが自身の心の中だと気づいたからです。
わたしたちは物質界の制限の中にいるので、つい、外側の世界のどうにもならないことを変えようとして困難を感じ、失望します。でも、「光と影、幸せと悲しみが本来共にあるもの」ということを忘れて、どちらか一方だけにしようとする「心」が分離を生み出し、本来ワンネスだったものを影だけ悲しみだけ苦しみだけを映し出すようにしてしまうのです。
あらゆるものの中に美しさを見つければ、そこを入り口にその本質にたどり着きます。どんな大人も、生まれたばかりの無垢な新生児のときは、大声で泣いたり呼吸するだけで、誰もが注目したことでしょう。
夢中で生きようとする生命の力に美しさと神秘を感じるでしょう。
そんなすばらしい生命を与えられたわたしたち人間の本質に計り知れない可能性があることを、誰も疑うことはできません。
わたしたちの内側の中心には、ワンネス意識につながる扉があるのです。
外側の世界の怖れに背を向けて、内側の喜びにフォーカスすればその扉は開くのです。
次回は「喜びから人生を生きる14章」の解説を予定しています。
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