こんにちは、リブラです。今回は「神話と数秘で読み解く12星座」シリーズのうお座土星(観念、現実性)のお話です。

 

土星は具現化・現実化のパワーがある天体です。土星が存在するハウスは現実的な取り組みを要求され、その取り組みの経験は自信となって残ります。なぜ、経験が自信に転換されるかといえば、その経験によって作られた現実に立ち向かう思考回路が定着するからです。

 

「Aが起きたときはBをすればうまくいった」という過去の記憶の集積が思考回路として定着すると観念になります。本来土星は現実を生きるために守らなくてはならない、自分自身の「譲れないルール」です。

 

でも、そのルールが外の世界と不協和音を起こすことがあります。外の世界と自分の「譲れないルール」を調和させる経験が観念を作り出します。そのため、本来の土星の働きを鈍くして外の世界側のルールの方に傾くこともあるのです。

 

今回はうお座土星を神話と数秘から読み解いて、うお座土星が作りやすいネガティブな観念について探ってみます。

 

うお座神話;大地の女神ガイアは、この地上のありとあらゆる生き物の母でした。ゼウスを含むオリンポスの神々も、巨人族も怪物も、人間も、みんなガイアの子どもたちです。

しかし、ゼウスの率いる神々が巨人族ティターンに戦いを挑みこれを滅ぼしてしまうと、ガイアの怒りは頂点に達し、ティホーンという怪物たちを産み出しました。

最も恐ろしいティホーンは、目や口から火を噴き、肩から100匹の蛇の頭が生え、下半身は巨大な毒蛇がとぐろ巻く怪獣でした。ガイアは傲慢な神々を牽制するために、ティホーンたちを度々出現させ襲わせていました。

なんでも思い通りにできる神々にしてみれば、ティホーンだけが如何ともし難いの悩みの種でした。

愛と美の女神アフロディーテとその息子恋と性愛の神エロスが川の畔を散策しているときも、突然、ティホーンが二人に襲いかかりました。

とっさに二人は手をつないで川に飛び込み、魚に化けました。そして、離れ離れにならないように、お互いの尻尾をリボンで繋いで逃げたのでした。ティホーンに襲われる恐怖の中でも、親子の絆を忘れないアフロディーテとエロスの愛の美しさにゼウスは感動して、二人が魚に化身した姿を星座にしました。

 

この神話から浮かぶキャラクターのイメージは、

あらゆる生き物の母である大地の女神ガイア(すべてが根源でつながっているというワンネス意識)、傲慢な神々を牽制するためにガイアが産み出した怪獣ティホーン(この世の制限、困難、障害、危機、災い)、なんでも思い通りにできる神々の唯一悩みのティホーン(怖れの妄想)、アフロディーテとエロス(愛と美と恋愛と性愛の世界の至福の妄想)、川に飛び込み魚に化身(空想の世界に逃げて恐怖を回避)、リボンで尻尾を結ぶ(心をひとつにすることで勇気を得る)

 

これらのキャラクターのイメージで現実を生きるために土星が働くとどんなことが起きるのか?

 

「わたしは信じる(I believe . )」がテーマのうお座土星は、「信じること」で見えない心の絆をひとつに結ぼうとします。通常、現実的で確かなことだったら「信じる」という言葉は使いません。「信じる」状態というのは、確証の得難いもの、未知のもの、未来や夢など手の届かないところにあるものと自分の心を信頼で繋ぐとき使われます。

 

うお座の支配星である海王星は、見えないもの、不確かなもの、スピリチュアルなもの、夢、イメージなど、物質界に存在しないものを表します。その性質が現実性や具現化力の象徴である土星に反映されるのですから、「夢やイメージやスピリチュアルなことの具現化」のエネルギーを、うお座土星は担っているのです。

 

では、現実よりもイメージの中のアナザーワールド重視のうお座が、どのように土星という「現実を生き抜くためのツール」を使うかと言えば、まだ不確かな(イマジネーションを描く)段階から「信じる」ことで絆を結び、現実世界に召喚するのです。

摩訶不思議な魔法のように聞こえるかもしれませんが、わたしたち人間にはそのような機能が備わっています。

 

「信じる者は救われる」とか「病は気から」という諺通り、粉砂糖でも信頼している医師から「これはとても効果のある新薬で安全です」と告げられて服用すると、患者が信じている間はほんとうに効く現象が起こります。これをプラシーボ効果と言いますが、潜在意識レベルで信じるとその思い込み通りにわたしたちの身体は反応し機能するのです。

 

うお座は見えない心の領域のパワーの影響を最も受けやすいので、プラシーボ効果も効きやすいのです。

 

ですから、うお座土星は1ミリの疑いも紛れ込まないように「信じる」ことに努めます。「嘘から出た真」に至るまで純粋に信じます。信仰と呼ぶのがふさわしい感じです。そうすると、結果的にプラシーボ効果を引き出すのです。それも、うお座の「心をひとつ」にする性質から、集団に波及して「信じる」状態を創り出し、集合意識を動かすことさえ可能です。

 

その一方で、ネガティブな感情に駆られているときのうお座土星は厳しい現実に蹂躙されているような被害者意識を発生させ、すべてが信じられなくなり、人や「大いなる源」とつながることで得られるパワーを忘れてしまうのです。

 

その状態になるとうお座土星の具現化力は、現実逃避の妄想に閉じこもり関係や環境に流される方にしか注がれなくなります。現実から逃げれば逃げるほど、怖れは増大し、周囲の人や環境に不信感を募らせます。

 

そのリスク回避の経験から、ネガティブな観念(ネガティブなルール)が密かに思考回路に組み込まれます。

 

柔軟サインの性質上、ネガティブな観念に囚われると、孤独を避け、頼りになる人と組みたくなります。それゆえ、うお座のネガティブ観念が働くと、

 

現実問題に遭遇する→不安に駆られて、周囲の人々の意見を鵜呑みにしてしまう→それが自分に合わないと不信感に陥る→置かれた環境や関係のすべてに疑いを向けて「信じる力」を忘れてしまう。→厳しい現実の中独りで孤立する妄想に苛まれる状態に陥ります。

 

12番目の星座であるうお座は、数秘3(1+2=3)の影響を受けます。心(思考・感情)と身体と魂を三位一体とすると、「大いなる源」と共振・共鳴反応をしてワンネス意識になるピュアでイノセントなエネルギーです。

 

うお座は分離思考の殺伐としたこの世のシステムではとことん生きづらい星座です。でも、厳しい現実を美しいイマジネーションの世界に塗り替える魔法も持っているのです。

 

ネガティブな感情が浮上して被害者意識が沸いてきたら、「いま、ここ、この瞬間ほんとうにわたしは被害者だろうか?」と自問してみましょう。それを思い込ませているのは他でもない自分自身であることに気づくでしょう。

 

自身の思い込みが観念に刻まれ、現実化しやすいのがうお座土星の性質です。どうせ思い込みを刻むなら、心地よいものにしましょう。とりあえず被害者設定だけでも外せば「怖れ」の周波数は消失するので、「『大いなる源』と常につながっている」いう思い込みが刻めるようになります。

 

それが定着すれば、うお座土星の「信じる力」が復活し、集合意識を味方につけて信じたものを現実に召喚することが可能になるでしょう。

 

ダライラマ14世は、9室(探求のハウス)にうお座土星を持ち、3室(表現のハウス)のおとめ座月と海王星の合と、12室(潜在意識~集合意識のハウス)のふたご座キローンとT字スクエアを形成しています。

 

4歳のときにダライ・ラマ14世として認定されましたが、中国政府からのチベット仏教の弾圧で1959年にインドに亡命することを余儀なくされました。ダライ・ラマ14世はノーベル平和賞を受賞し、現在87歳ですが、次のダライ・ラマになるはずの人は行方不明になっています。

 

ダライ・ラマの9室のうお座土星は、地球上の誰もが平和で幸せに暮らすことを願いその道を探求していることでしょう。でも、現実はままならず、チベット自治区は弾圧され、彼の3室のおとめ座月と海王星の合は、中国政府とチベットの民の間で問題が起こる度にどうそれを表現するのがよいのかと苦慮したことでしょう。

その一方で、彼の12室のふたご座キローンは、うお座の水として情とも、おとめ座の地としての現実性とも違うドライでニュートラルな風の視点で、この民族問題を捉えている可能性があります。

 

12室のキローンなので、この民族問題を世界全体が抱えている傷と見なしているのでしょう。ダライ・ラマの頭の中ではどうすればいいのかわかっていても情や現実性との葛藤が邪魔をして、集合意識の総意となかなか繋がらないようです。

 

「自分に親切でなくては、他人にそうであることはできません。他人に愛情と優しさを感じ、彼らが幸福で苦しまないことを望むには、同じことをまず、自分自身に願わなければなりません」ーダライ・ラマ14世ー

 

次回は「老子が教えるタオの哲学」の解説を予定しています。

 

わたしのサロン、リブラライブラリーではあなたの心のしくみをホロスコープで解説し、心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題にセルフヘルプで立ち向かえるようサポートします。

 

詳しくはこちら をご覧ください。

 

新メニュー(月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、キローンの苦手意識を強味に変えるワーク)が加わりました。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。