こんにちは、リブラです。今回は「神話と数秘で読み解く12星座」シリーズのいて座編です。

 

ホロスコープは12星座で30度ずつ、ぐるりと丸い円で取り囲む構造になっていますから、いて座がないホロスコープはありません。

 

アセンダントや天体やその他の感受点が存在しなくても、ホロスコープのどこかのハウスはいて座が占めているところが存在します。それは、誰しもいて座要素をどこかに持っていることを意味します。そんなことを意識して神話と数秘でいて座を読み解いていきましょう。

 

いて座神話

 

クロノスと妖精ピュリラーの間に生まれたキローンは、上半身が人間で、下半身が馬の姿をしたケンタウロス族でした。

キローンは生まれつき、やさしさ、賢さ、繊細さを備えていたのでアポロンが音楽と医術を、アルテミスが弓術を教えることを申し出ました。

 

成長したキローンは、身体を治療する医師として、心を癒すヒーラーとして、叡智を伝える師として、弓術を教える師として活躍しました。

 

キローンが医師として優れていた点は、人の痛みや苦しみがわかることでした。生身の身体をと繊細な心を持つキローンは、神が奇跡を与えるように病気を治すだけではなく、その痛みや苦しみがどれほどであっただろうと共感して治療にあたり、患者の心までも癒したのです。

 

ところが、キローンのその性質がアダとなり、永遠の命を投げ出す日が訪れるのです。弓術の弟子であるヘラクレスが初陣に出るということで、師としてその戦いを見守ろうとキローンは戦場に赴きました。

 

そのとき、ヘラクレスが敵に向かって放った毒矢が誤ってキローンに当たりました。神の血を引くキローンは命を奪われることはありませんでしたが、毒矢の痛みや苦しみに苛まれ、それが永遠に続く恐怖に耐え切れず、不死の命を巨人のプロメテウスに譲りました。

大神ゼウスはキローンのそれまでの功績を讃え、彼を星座として天に上げました。

 

いて座は火のエレメントで、テーマが「I imtegreate.(わたしは統合する)」です。モチベーションと行動を司る「火」のエレメントらしく、身体を治療する医師として、心を癒すヒーラーとして、叡智を伝える師として、弓術を教える師として文武両道に活躍するキローンが神話に描かれています。

 

上半身は人間で下半身は馬というキローンの姿は、精神性と獣性の統合を表し、半神半獣という血筋は神の能力が備わっていても肉体の痛みや恐怖も感じる繊細さや脆さを表します。優れた知能や行動力を持っていても、ネガティブな感情に振り回されるとそれらの能力が空回りして不安を煽ります。

 

木星が支配星なので物事を楽観視して寛大に受け止められるときは、幸運の波に乗りチャンスを掴みます。生まれながらにやさしさ、賢さ、繊細さを備えていたために2神がこぞって教育係を買って出て、キローンは自然な成り行きで優れた医師・ヒーラー・教師になります。

 

いて座にアセンダントや天体を持っていると、何かつけ「運やチャンスに恵まれている」とか「要領よく物事を習得できる」ということを体験するでしょう。「シンプル・イズ・ベスト」をスローガンに明朗快活に前進します。これがいて座の長所でもあり短所でもあります。

 

物事がとんとん拍子に進んでいるときは、いて座の「運やチャンスに恵まれている」のですが、困難に直面すると不安に駆られ「運やチャンスに背を向ける行動」をとってしまうのです。

 

難局に直面するときは普通なら「試行錯誤で足元の基盤を慎重に固めてから行動」するものですが、そんなときのいて座はやみくもに行動することで安心しようとします。しかし、根底の不安や怖れが動機で行動することは、ネガティブな現象を近未来に創造することにつながります。

 

いて座のモチベーションの源は「近未来の可能性や希望」なのにも関わらず、やみくもに行動した結果ネガティブ事象を次々呼んでしまうと絶望的な気持ちに駆られ、ネガティブ思考のスパイラルにハマってしまうのです。

 

いて座神話で奇跡の医師のキローンが解毒薬を創り出す試みもせず、不死の命をプロメテウスにあげてしまう描写も、逆境に弱く、未来を悲観するとネガティブな結論しか思いつけなくなる欠点を表しています。

 

反対宮のふたご座は好奇心をモチベーションに拡大する性質を持ちますが、いて座は精神性、信念、哲学的なスローガンを的にして集中して行動する性質があります。シンプルで前向きな気持ちになれる行動理念があれば、運やチャンスに恵まれるいて座パワーを再起動できるのです。

 

柔軟サインであるいて座は、人間関係の刺激を通して進化成長し、自身にとって最適な生き方にたどり着きます。明るい未来について共鳴できる人々と話したり共に行動したりすると、シンプルで前向きな気持ちになれる行動理念を描くことも容易になるでしょう。

 

また、いて座は数秘9の影響を受けるので、ライフパスNo1~8までの資質を備え、それらの人々の気持ちを理解することができます。様々な人々の持ち味をわかった上でシンプルで前向きな気持ちになれる行動理念を描くとき、そのスローガンが自分のモチベーションを上げるだけではなく、周囲の人々の心にも明るい一条の光を届けることになります。

 

次回は「神話で読み解く12星座;いて座月編」を予定しています。

 

わたしのサロン、リブラライブラリーではあなたの心のしくみをホロスコープで解説し、心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題にセルフヘルプで立ち向かえるようサポートします。

 

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新メニュー(月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、キローンの苦手意識を強味に変えるワーク)が加わりました。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。