こんにちは、リブラです。今回は、ウエイン・ダイアー著「老子が教える実践道(タオ)の哲学」の解説です。
第9章「謙虚の心得」
「持してこれを満たすは、その已(や)むるにしかず。揣(し;はかる)してこれを鋭くするは、長く保つべからず。金玉(きんぎょく)の堂に満るは、これを能(よ)く守る莫(な)し。富貴にして驕れば、自らその咎を遺す。功遂げて身退くは、天の道なり」ー老子 岩波文庫ー
「満たすだけではなく、やめるときを知るのが知恵。満ちた器になおも注いでこぼすのは、愚。やめるに越したことはない。
ひたすら研ぐばかりでは、刃は、鈍り、磨り切れる。翡翠や金で家を満たせば、心は不安で満たされる。名誉や誇りで舞い上がり過ぎれば、墜ちるのを誰も止められない」ー老子が教えるタオの哲学ー
老子の言葉をやさしくすれば「やることをやったら、下がりなさい」ということ。「満たすだけの欲望はやめる知恵に及ばない」。充分とは、単に足りることを意味するのではなく、永久不変の道(タオ)の完全性と調和したことなのです。
エゴは、自分の行いに対して、できるだけ高い報酬を得ようとしたがります。しかし、一瞬一瞬をいとおしく感じているのなら、そんな馬鹿馬鹿しい考えは捨ててしまいましょう。「わたしは、報酬や勲章が欲しくて生きているんじゃない」と。利益がどれほど得られるかではなく、仕事に喜びを感じましょう。
あなたの創造主が、「9か月で、こんな見事な赤ん坊ができるのなら、妊娠期間を5年に延ばそう。もっと完璧な赤ん坊ができあがるぞ」と思ったでしょうか?とんでもない!タオは「9か月が最適なのだよ」と言っています。
「それが、あなたに与えられた時間、それ以上は1日たりと必要ないのだよ」と。
「仕事を終えたら、そこが止まるとき」というのは、タオの創造原理に据えられた教え。老子の言うように「それが、天のやり方」。タオを向こうにまわして、あえて闘いを挑みますか。
今日の道(タオ)
次の食事で、食べる量を調節すること。適度に食べたら、まだ空腹かどうかお腹に聞いてみる。空腹でなければ、すぐに中断。そして、もう空腹を感じなかったら、満腹とみなす。
この一回の食事で、あなたはタオを実践したのです。「食べることを終えたら、止まる。それが天の道)」とダイアー博士は言っています。
「やることをやったら、下がりなさい」というタオの「謙虚の心得」にぴったりなイメージを持っているのが、「洗練」という言葉です。「洗って練る」ことにより、余計なものを取り除き、磨き上げ、本来備えている品格や美しさを顕わにしていく。
わたしたちの身体の中にも「謙虚の心得」を絵に描いたような、洗練された細胞がたくさんあります。アニメ「はたらく細胞」の主人公にもなっている赤血球もそのひとつです。
アニメの中でも、学校を卒業して一人前の赤血球になる「脱核式」で帽子のぼんぼりを外すシーンがありました。じつはわたしたちの血管を巡っている成熟した赤血球には核がないのです。
もちろん、骨髄で育つ未熟な赤血球のときは核があるのですが、赤血球として血管に出て働く頃には核を捨ててしまうのです。
あらゆる細胞の中心には核がありますが、赤血球は狭い毛細血管にまで届いて酸素と二酸化炭素のガス交換や栄養の供給を担うため、核を放り出したスリムな形に変化します。
赤血球は身体の隅々に酸素と栄養をもたらす使命のため、その作業に最適な形態(薄くて軽いのっぺらぼう)になるのです。「満たせば満たすほどよい」と暴走してバランスを崩す人間社会とは逆の在り方です。
「やることをやったら、下がりなさい」というタオの言葉に従い、いったん欲望のスイッチをオフにすると、それまで見えてこなかった方向性が見えてきます。
満たすことばかりを追いかけていると「さらに満たすこと」が目的になり、本来の目的であるその体験を「感じること」や「味わうこと」を忘れてしまいます。
食事をゆっくり味わい、しっかり咀嚼することで満腹中枢が刺激され、食欲が収まり満足感に変わるシステムをわたしたちの身体は備えています。胃に食物を詰め込むだけで満たされているのではありません。
欲望のスイッチをオフにすると、欲望で曇っていた視界が晴れて、本来の在り方(タオの生き方)が見えてくるのです。
「さらに満たすこと」ではなく、既に獲得したものを味わい愛でる(真価を認める)方にフォーカスを向ければ、様々なものに恵まれている事実に気づき、あらゆる事象に対しての感謝の気持ちが湧いてきます。
感謝の波動は「大いなる存在」の波動と共鳴します。それは真の満足感をもたらし、豊かなセルフイメージを構築します。
豊かなセルフイメージは、豊かな近未来のブループリントをエーテル体に刻み、豊かで自然なタオの流れに導きます。
わたしたちの赤血球がしているように、軽ろやかに本来の使命を果たす幸せな生き方が、タオの流れに乗ると現れてきます。
次回は「老子が教えるタオの哲学」の解説を予定しています。
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