こんにちは、リブラです。今回は、ウエイン・ダイアー著「老子が教える実践道(タオ)の哲学」の解説です。

 

第5章「創造に与する生き方」

 

「谷神は死せず、これを玄牝(げんぴん)という。玄牝の門、これを天地の根という。綿綿として存するがごとく、これを用いて勤(つ)きず」ー老子 岩波文庫ー

 

「不死の精霊、その名は、『神秘の女人』。全宇宙を産み出すが、澄み切った清純さは失われない。無限の形に姿を変えるが、女人の真心は損なわれない。

 

神秘の女人に至る門、それは『森羅万象の根』

女人の声に耳を澄ませ、万物に響く、そのこだまを聞け。女人は、必ず、その姿を現す。必ず、我らを完成にまで導く。見えない、だが、絶えない。永久に終わることはない」ー老子が教えるタオの哲学ー

 

あなたの内には、才能や知性の宝庫があります。道(タオ)そのものと同じように、その宝庫は無限で無尽蔵です。それはきっと、あなたが、あなたを生み出したものそのものだから。

そして、あなたの産みの親こそ、あの果てしなく万物を産み出す創造の母神、神秘の女人という道(タオ)だからです。

 

あなたが内からの呼びかけと感じるもの―生きていると実感できるもの―が何であろうと、その高揚感こそが内なる情熱が現実のものになったしるしです。創造とは、まさしくそういう活動・・・道(タオ)と調和するエネルギーなのです。

 

考えるときも、感じるときも、行動するときも、何を始めるときも、あなたの独自性を活かしましょう。

「創造性を忘れない」ためには、あなたの内からの呼びかけを信頼し、批判や判定に捕らわれず、生来の才能の邪魔をするものを捨て去ることです。

 

そして、もう一度「女人は、必ず、その姿を現す。必ず、我らを完成にまで導く」という部分に注目してください。創造の力と調和する自身の能力を見つめてください。その力はあなた個人の生命より大きいというだけでなく、まさに生命そのものとして存在しています。

 

自分の起源のエネルギーにふれているとき、この世界であなたは真実の知性、才能を発揮し、真実の行動を実践しています。あなたは自分の本質と一致する方法で、タオを起源とする自分とともに、共同創造を行っているのです。

 

今日の道(タオ)

まだ文化や社会の要求に染まらず、天性そのままの無邪気な幼い子どもの中に、「神秘の女人」の性質を探してみましょう。

 

子どもの頃のあなた自身を思い出してください。物や力を獲得することが重要だと信じるようになる前のあなたです。それは、どんな「自分」でしたか?今のあなたは、どんな「自分」ですか?とダイアー博士は言っています。

 

形のないものからすべてを産み出す創造性の根源を「神秘の女人」と老子先生が表す通り、創造性は女性性のエネルギーが流れるところに降りてきます。

 

風が運ぶ種子が大地に受けとめられ育まれて芽を出すように、「受けとる性質(女性性)」を尊重する意識を備えてこそ、創造性は開花します。

 

しかし、悲しいことにわたしたちが育った社会は、男性性優位(機能性・合理性重視)社会で、「受けとる性質(女性性)」よりも「与える性質(男性性)」を上位に格付けする価値観を刷り込みます。

 

ですから、わたしたちは知らず知らずのうちに、喜びを感受するよりも目的を達成させる方が価値があると思い込み、合理的でないものは後回しにする癖がついてしまいます。

すると、「神秘の女人」のエネルギーが源の創造性までもが、絞り出せば出てくる能力と錯覚してしまうのです。

 

楽しいこと・ワクワクすることをしていると「神秘の女人」は、ゾーン(フロー状態)に入る魔法をかけて、無限に湧き出る創造性の泉に導いてくれるのです。

 

「ずっとやりたかったことをやりなさい」の著者ジュリア・キャメロンは脚本家でしたが、ある日創造性の泉を見失う事態に陥りました。アルコールで気分をリラックスして脚本を書こうとしましたが、インスピレーションが降りて来なくて苦しみました。

 

キャメロンが試行錯誤の末たどり着いたのは、「モーニングページ」と「アーティストデート」という方法でした。その2つはどちらもインナーチャイルド(子ども意識)を癒すためのワークです。

 

創造性はインナーチャイルドが鍵を握っていることに気づき、自身の中のインナーチャイルドとつながり、仲良しになる方法を編み出したのです。

 

「モーニングページ」は、朝目覚めた瞬間から30分間、ひたすらノートに気持ち(本音)を書き続けるというワークで、寝ぼけまなこで書く文章は思考優先ではなく、そのときの気分や感情が優先で、しかも、そのノートは誰にも見せないものなので無目的です。何の目的も無しにただ、自分が書きたい気持ちを書きたいまま自由に吐き出す、解放された時間です。

 

こんな日課をセッティングしてあげると、インナーチャイルドは喜んで参加して本音を語ってくれます。内容なんか気にせず、思いっきり、子どもになった気分で自由に書くことが秘訣です。

 

そして、もうひとつの方法の「アーティストデート」は、お休みの日を1日インナーチャイルドが行きたかったところややりたかったことのために使ってあげます。ここで大事なのは誰かと一緒に行ったりしないことです。

 

あくまでも「デート」なので、インナーチャイルドと自分だけの時間にしなければいけません。誰かの相手をしている間、インナーチャイルドを無視してしまうのでは、寂しい思いをさせてしまいます。

 

子どもの頃を思い出して懐かしい場所を訪ねてみるのもいいし、その頃好きだった遊びやアニメや絵本と触れ合う時間にしてもいいのです。

 

子どものときにやりたかったのに親から禁止されてできなかったことを「アーティストデート」でやってあげると約束すると、インナーチャイルドとの信頼関係は急速に深まり、ツーカーの仲になります。

 

この信頼関係を構築できれば、いつでもどこでも、無限の創造性の泉への扉が開かれます。キャメロンは、この2つの方法で創造性を好きなときに発揮できるようになり、知り合いのアーティストたちからワークショップをせがまれて、ついにはそのワーク内容の本まで出版することになったのです。

 

まずは手始めに、「モーニングページ」を試してみるといいですよ。わたしはいまの占い師業を起業する前は検査技師だったので文章を書き慣れていたわけではなく、ブログを始めるとき、凄く難儀しました。

 

だから、「モーニングページ」から朝をスタートさせると、文章を書くというハードルが下がり、自分が何を感じ、どんなことを本音で思っているのか客観的に眺めることが可能なので、ブログを書くときのインスピレーションも書き始めるとすぐ降りてくるようになりました。

 

インナーチャイルドがご機嫌斜めのときも「モーニングページ」で悪態をついていたりしてわかるので、ブログを書くタイミングも、ご機嫌を伺ってから書き始めるようになりました。

 

今では、ブログを書くときはいつでもインナーチャイルドと一緒です。そして、タオの流れの中で共同創造している素敵な時間です。

 

次回は「老子が教えるタオの哲学」の解説を予定しています。

 

わたしのサロン、リブラライブラリーではあなたの心のしくみをホロスコープで解説し、心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題にセルフヘルプで立ち向かえるようサポートします。

 

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新メニュー(月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、キローンの苦手意識を強味に変えるワーク)が加わりました。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。