こんにちは、リブラです。今回は「神話と数秘で読み解く12星座」シリーズのおとめ座編です。
ホロスコープは12星座で30度ずつ、ぐるりと丸い円で取り囲む構造になっていますから、おとめ座がないホロスコープはありません。
アセンダントや天体やその他の感受点が存在しなくても、ホロスコープのどこかのハウスはおとめ座が占めているところが存在します。それは、誰しもおとめ座要素をどこかに持っていることを意味します。そんなことを意識して神話と数秘でしし座を読み解いていきましょう。
おとめ座神話
大神ゼウスと豊穣の女神デメテルとの間に生まれた娘ペルセフォネは、デメテルの愛情を一身に受け、母親の保護の下、宝物のように大切に育てられました。ペルセフォネは毎日妖精たちと花摘みをして遊んでいました。
そんなペルセフォネに一目惚れしてしまったのが、ゼウスやデメテルの弟でもある冥界の王プルートでした。
プルートはペルセフォネを妻にしたいと、ゼウスに相談しました。デメテルがペルセフォネを手放すはずがないことをわかっていたからです。そこでゼウスは、手っ取り早くペルセフォネを冥界にさらって彼女の気持ちがプルートになびくのを待った方が良いとアドバイスしました。
そこでプルートは、ペルセフォネの遊び場でひときわ美しく咲く百合に化け、彼女がその花に手を伸ばしたところを捉え、地中深く引きずり込みました。ペルセフォネは最初冥界に恐怖しましたが、プルートは礼儀正しく接し、生前人間界でエンターテイナーだった俳優や歌手がペルセフォネを楽しませるように接待したので、落ち着きを取り戻しました。
一方、デメテルはペルセフォネが大地の上のどこにもいないことに気づき、弟の海の神ネプチューンに娘の所在を尋ねました。ネプチューンは「海にペルセフォネはいない」と答えました。
そこでデメテルは「あとは兄のゼウスのところしかない」と天空に向かい、「早くペルセフォネを返して!」とゼウスに詰め寄りました。ゼウスが「ペルセフォネはここにはいない。行方は知らない」とうそぶくので、デメテルは大地の女神の仕事をするのをやめて探し周り嘆き悲しみました。
花は咲かず、実らず、草木が枯れ、大地が氷り始める地上の惨状を見て事の重大さを知ったたゼウスは「ペルセフォネを地上に帰すように」と伝神ヘルメスに命令を託して冥界のプルートに伝えさせました。
地上に帰れることを知ったペルセフォネが手放しで喜ぶ姿を見て、プルートとの別れを少しも感じていないとわかり、彼は意地悪なもくろみを考えました。
「わたしや冥界の者たちとの出会いの記念に、冥界名物のザクロだけでも食べてみてはいかがでしょうか」とペルセフォネに勧めたのでした。
地下生活の間、ペルセフォネがどんなに冷たくあしらってもずっと丁重な対応をしていたプルートの願いを、1つぐらいは叶えてあげなければという思いに駆られ、彼女はザクロの実を食べました。
ペルセフォネが地上に帰るとデメテルは大喜びをしましたが、それも束の間、すぐに娘が冥界のザクロを口にしてしまったことに気づき、愕然としました。
デメテルはゼウスに「冥界の食物を食べたら地上に戻ることが許されない掟があるのを娘は知らされず、騙されて食べたのだから今回は無効とするべき!」と訴えました。しかし、プルートは「冥界の掟を無効にすることは大神ゼウスであっても許されないことだ!ペルセフォネは冥界に戻らねばならない!」と詰め寄りました。
そこでゼウスはペルセフォネに、本音を尋ねてみることにしました。「地上でデメテルとの暮らしに戻るのが一番の幸せなのだろうか?それでは誰とも結婚することも叶わなくなってしまうぞ!それでもよいのか?」
ペルセフォネが「結婚はしてみたいけれど、地下に住むのがイヤ」と答えたので、「では、プルートと結婚するのはお前の望みでもあるのだな。ならば、どのくらいの期間だったら地下に滞在してもよいと思うのか?」とゼウスは尋ねました。
ペルセフォネが「3か月間ならば地下生活も大丈夫」と答えるのを聞き、ゼウスは「1年の4分の1を冥界の妃として暮らし、残り4分の3の期間をデメテルの娘として地上で暮らす。この配分はペルセフォネの希望なのでデメテルもプルートも異論はないな」と告げ、母は娘を取り戻し、プルートは妻を得て、ペルセフォネは娘として母から愛され、妻として夫から愛される環境を得ることになりました。
それ以降、ペルセフォネが地下に下る時期になるとデメテルが嘆いて仕事をやめるので冬となり、3か月経ってペルセフォネが地上に帰るとデメテルが喜んで春が来て、この世に四季のサイクルができました。
おとめ座は地のエレメントで、テーマが「I serve. (わたしは役に立つ)」で「地」のエレメントが物質界の理を表すように、おとめ座神話のメインはペルセフォネ(娘・妻)をめぐり「大地の女神デメテル(母)」と「冥界の王プルート(夫)」の3者の合意による取り決めで、問題を解決するところです。
おとめ座の影響が強い人々が約束やルールを守ることを重視するのは、それを守ることで良い人間関係や環境が保たれると思うからです。スケジュール通りに物事が進行しタスクが完了すると達成感を覚え、安心します。
おとめ座神話のペルセフォネは、母デメテルの大地の上か、夫プルートの地下の冥界かを行ったり来たりする約束を守るだけで母も夫も幸せにすることができ、「I serve. (わたしは役に立つ)」ができる彼女自身も幸せなのです。
また、おとめ座は柔軟サインであるため、おとめ座をアセンダントに持つ人は人々の中に柔軟に溶け込み、関係性を保つプロセスでエゴマインドの進化・成長を促されます。
おとめ座の天体を多く持つ人やおとめ座のハウスの分野は、頑なになったり孤立したりするとジャッジメントが強くなり、「I serve. (わたしは役に立つ)」の喜びは消えて、ルールの取り締まりの義務感に追われてストレスを溜めてしまいます。
柔軟性を意識して、自分にとっても、他者にとっても優しいルールに調整し管理してあげることでみんなの役に立てるのです。
おとめ座のペルセフォネとデメテルとプルートの3人ともが幸せになれたのは、ペルセフォネにとって心地よいルールが最初に決められ、彼女を愛するふたりがそれを尊重したからです。
デメテルは母の権利でペルセフォネを地上で独占したい。プルートは夫の権利でペルセフォネを冥界で独占したい。どちらか一方の選択ならば、ペルセフォネは母のいる地上で暮らしたい。でも、プルートの妻になることは諦めなければならない。
「どちらかしかない」という二極分化のフィルターを通すと、誰かが幸せになることは誰かが我慢しなければならない結果に陥ります。
おとめ座のアセンダントや天体を持っていると、「こちらのルールを守るとあちらのルールを侵害することになる。どうしたらよいのか」という現実問題にしばしば直面します。
ルール違反を回避しようと考えるうちに自分自身の心地よいルールを忘れ、「どちらかしかない」という二極分化の選択に陥りいると、ルールに守られるはずがルールに束縛されてしまうのです。
おとめ座は支配星が思考を司る水星であることから、優れた観察力・分析力を自分自身のルール違反に向けると容赦のないセルフジャッチメントに苛まれます。
「どちらかしかない」という二極化の思考が現れたとき、セルフジャッチメントに苦しむときは、ぜひ、おとめ座の神話が「大地の女神の親子」のストーリーだったことを思い出してください。
デメテルは厳しいルールでペルセフォネを束縛していたのではなく、自然の中で伸び伸び自由に育てていたのです。大地の女神のルールでは、ナチュラルに健やかに生きていればそれでOKなのです。極めて緩いルールです。
二極化の思考やセルフジャッチメントで苦しさを感じたら、自身が心地よく守れるところまで緩いルールに改定を試みることです。完璧を目指すのではなく、ナチュラルに健やかな状態を目指して自身のルールを改定すると、自分にも他者にも寛大になれ、二極化の思考やセルフジャッチメントの苦しみから解放されます。
また、おとめ座は筆頭のおひつじ座から数えて6番目の星座です。ナチュラルハウスで言うならば、6室(貢献のハウス)はおとめ座をイメージして設計されたハウスです。「6」の数秘のエネルギーは「5」で至福と創造性により変革した個性や能力を貢献に活かすことで人とつながり、愛や信頼や絆を形成します。
自身の至福と創造性を大切にし、その「喜び」を他者にもシェアすることで拡がりつながる愛のエネルギーが「6」なのです。
次回は「神話で読み解く12星座;おとめ座月編」を予定しています。
わたしのサロン、リブラライブラリーではあなたの心のしくみをホロスコープで解説し、心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題にセルフヘルプで立ち向かえるようサポートします。
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新メニュー(月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、キローンの苦手意識を強味に変えるワーク)が加わりました。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。