こんにちは、リブラです。今回は「神話と数秘で読み解く12星座」シリーズのしし座編です。

 

ホロスコープは12星座で30度ずつ、ぐるりと丸い円で取り囲む構造になっていますから、しし座がないホロスコープはありません。

 

アセンダントや天体やその他の感受点が存在しなくても、ホロスコープのどこかのハウスはしし座が占めているところが存在します。それは、誰しもかに座要素をどこかに持っていることを意味します。そんなことを意識して神話と数秘でしし座を読み解いていきましょう。

 

しし座神話

 

大神ゼウスの正妻であるヘラに狂気を送られて、我が子を殺し、妻を自殺させてしまったヘラクレスは、その罪の贖いのために神託を乞い、ゼウスから「12試練」のリストを渡されました。リストの筆頭の試練は、九頭の海蛇のヒドラを退治することでした。

 

ヘラクレスは見事にヒドラを倒しましたが、罪のない大蟹カルキノスまで巻き添えに殺してしまい、その戦いにおける神の称賛を受け星座になったのは「友だち思いで救済に入って命を落としたカルキノス」でした。

 

ヘラクレスはリストの2番目のティホーン(怪獣)である「人喰い獅子」退治に出かけました。「人喰い獅子」は何でも貫く牙と爪を持ち、その身体は鉄より強い鎧のような皮膚で覆われているという最強の猛獣でした。

 

ヘラクレスが生き物の気配がまるで感じられない、静まり返った森を歩いていると、羊を1頭連れた男が近づき「あなたは、もしや、勇者として名高いヘラクレスさんではないですか?」と声をかけてきました。

 

その男はモロルコスといい、隣村に出稼ぎに出て帰還してみると家族全員を「人喰い獅子」に殺され途方に暮れ、森をさまよっていたのでした。

 

ヘラクレスが「人喰い獅子」退治に向かう途中だと知ったモロルコスは、家族と共に食べるはずだったこの羊を今から料理するので、戦闘前にヘラクレスに食してもらいたいと願い出ました。

 

ヘラクレスは「その羊はわたしが人喰い獅子を倒したとき、神様にご報告するときの祭壇のお供え物にしたいと思うので、まだ殺さないでください」といい、「もしも、わたしが30日しても戻らなかった場合、わたしが人喰い獅子との戦いに負けて死んだことをあなたが代わりに神様にご報告してください。羊はそのご報告のときのお供え物としてください」とモロルコスに約束を取り付けてから出かけました。

 

やがて「人喰い獅子」を見つけたヘラクレスは棍棒を叩き付けて挑みますが、その棍棒は真っ二つに割れてしまい、素手で戦うしかありませんでした。ヘラクレスは死にもの狂い形相で襲いかかったので、「人喰い獅子」はその気迫に怯んで洞窟に逃げ込みました。ヘラクレスは「人喰い獅子」を洞窟の壁に押し付け、3日3晩首を絞め続けて窒息死させました。

 

ヘラクレスが「人喰い獅子」の毛皮と牙と爪を戦利品に持ち帰ったときは30日目で、ちょうどモロルコスが神様にヘラクレスの死を報告する準備をしているところでした。

 

モロルコスがゼウスにヘラクレスを遣わして「人喰い獅子」を退治してくれたことに感謝を捧げ羊を屠ると、ゼウスはヘラクレスの活躍を褒め称え、その功績が残るように「人喰い獅子」を獅子座として天に上げました。

 

ヘラクレスはこれを喜び、戦利品の「人喰い獅子」の毛皮と爪を生涯身につけ、最期のときもこれを身につけたまま炎に包まれました。

 

かに座神話のときに、ヘラクレスは神の称賛が大蟹カルキノスに行ってしまうという苦い経験し、戦闘力の強さだけではほんとうの強さになり得ないことを学びました。優しさを兼ね備えた精神的な強さこそ、真の勇者が備えるべきものだと知ったのです。

 

しし座は火のエレメントで、テーマが「I will. (わたしは望むものになる)」「火」が行動を表すように、しし座神話のメインは「人喰い獅子」との火花を散らす決死の戦闘です。今回のヘラクレスの対戦相手は鉄より硬い皮膚で覆われ、なんでも貫く牙と爪を持つ化け獅子です。不動サインの頑固さを表しています。

 

しし座の支配星が太陽であることから、しし座は誰から見ても、どこから見ても光り輝く存在であろうとします。華やかに脚光を浴びる舞台こそ、しし座の真骨頂が表れます。

 

ゼウスやモロルコスなどの期待がヘラクレスの戦闘力の追い風になったように、周囲の脚光や注目がしし座のパワーを増幅させます。通常ならばプレッシャーになる周囲の脚光や注目も、しし座にとっては「望むものになる」ためのモチベーションを上げるスポットライトです。

 

しし座にとって「望むもの」とは何なのか?それは「理想のセルフイメージ」です。いまあるプライドの進化系です。プライドも進化させなければ古ぼけた過去の栄光に終わってしまいます。耀き続けるプライドのためになら決死のチャレンジにも挑めるのがしし座です。

 

ヘラクレスにとってのプライドは、勇者であり続けることでした。「12試練」に挑む以前のヘラクレスは、勝者であり続けることが勇者の証と思っていました。

 

ところが、親友のために命を捨てて救済に入ったカルキノスが神に称えられたとき、ヘラクレスは自身のメンタルを進化させる必要性を感じたのでした。

 

真の勇者は、戦闘の強さばかりに目を向けるのではなく、自身の心の弱さにも配慮して、万全の態勢を整えるのです。だから、ヘラクレスは、「人喰い獅子」と戦う前にあるメンタルケアを施しました。

 

ヘラクレスにとって1番つらいのは、ゼウスに「勇者ではなかった」と思われることでした。これまでは勝者であり続けたので「勇者」としてのプライドは守られました。しかし、「人喰い獅子」のような強敵には負ける可能性の方が大きかったのです。

 

そこで、ヘラクレスは「勇者=戦闘における勝者」から、「勇者=勇敢に戦う者」という定義の変更をしました。この定義にすれば、「人喰い獅子」との戦いに敗れて食べられてしまっても、「勇者」としてのプライドが保たれたまま死ぬことができるのです。

 

ヘラクレスが羊をお供えに捧げるタイミングを、「人喰い獅子」に勝った場合と30日後にこだわってモロルコスに約束させたのは、「人喰い獅子」に勝っても負けても「勇者」としてのプライドを保つためのメンタルケアだったわけです。

 

ヘラクレスにとって「勇者」としてのプライドが耀き続けることは、死の恐怖さえも超越する威力があったのです。しし座にとって、「理想のセルフイメージ」はヘラクレスにとっての「勇者」のプライドと同じ程の価値があります。

 

だから、しし座に天体がある人、しし座にアセンダントやMCがある人、あるいはしし座がルーラーになっているハウスの分野では、「理想のセルフイメージ」が輝くようにメンタルケアを自身に施すことが重要になります。

 

「どんな自分を輝かせたいのか?」というポイントを掴み、しし座絡みの天体やハウスにスポットライトが当たるチャンスをお膳立てし、同時に最も守りたいセルフイメージをいかなる場合にも傷つけられないように定義づけしましょう。そうすれば、しし座パワーで「わたしは望むものなる」道が開けます。

 

また、しし座は筆頭のおひつじ座から数えて5番目の星座です。ナチュラルハウスで言うならば、5室(至福と創造性のハウス)はしし座をイメージして設計されたハウスです。「5」の数秘のエネルギーは「4」の安定の基盤に安住せず、基盤を足掛かりにして新たな変革に踏み込む力を持っています。

 

基盤の安定を手に入れたなら、更なる至福を求め、創造性を発揮して、「望む者になる」ために変革を試みて新境地に踏み込むチャレンジな数字が「5」なのです。

 

次回は「神話で読み解く12星座;しし座月編」を予定しています。

 

わたしのサロン、リブラライブラリーではあなたの心のしくみをホロスコープで解説し、心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題にセルフヘルプで立ち向かえるようサポートします。

 

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新メニュー(月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、キローンの苦手意識を強味に変えるワーク)が加わりました。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。