こんにちは、リブラです。
今回はリサ・ロイヤル著「プリズムオブリラ―銀河系宇宙種族の起源を求めて」の解説です。
第10章 統合と源への回帰
存在と変転こそが、絶え間ない宇宙の不変の姿である。「自分は単に偶然に生まれてきた存在だ」と考える幻のゲームをさらに続けることもできようが、いつの日か、わたしたちはこのゲームの終了を告げられることになる。
地球という現実において、ゲームが終わったことを告げる存在として、わたしたちは、アルクトゥルス、シリウス、琴座(リラ)、オリオン、レクチル、プレアデスなどの宇宙の同胞たちを現実の中につくりだしてきた。
しかし、かれらはその源をたどれば、実はわたしたち自身の分身である。わたしたちすべては、みな同じ「存在」の一部である。「かれら」は「わたしたち」なのである。
それでは、この先地球はどのようにして統合をはかることができるのだろうか。まず、認識しなければならないのは、わたしたちの行動が意識的か、無意識かを問わず、統合は進むということである。
その差は単に、もしそれを意識的に行えば、その過程を楽しむことができるという点にある。そのときわたしたちは自らの運命を自ら切り開くという実感を得ることになる。
統合の過程を促す自覚ある行動は、とてもシンプルである。それは受け入れることにある。もしわたしたちが、統合が起こるべきすべてにおいて、こうした意識を持って事に当たれば、わたしたちの前途は開かれる。
統合は知性、感情、スピリット、肉体という4つの主要なレベルにおいて起こる。
知性レベルの統合は、直観や感性のレベルの思考方法が論理思考と等しく価値があることを認め、知的な思考と組合せて使うことができれば達成される。
感情レベルの統合は、自分の内面の影(エゴやインナーチャイルドなど)を受け入れることができれば達成される。
スピリットレベルの統合は、思考様式を解き放てば、潜在的にある霊性に触れることができ、スピリチュアルな統合の開始となる。さらに世界中の一人一人の真理を「大いなる真理」の多様な表現として尊重することが必要である。
こうした態度を持てば、他者の考え方を変える必要を感じることなく、相異なる思考形態の中で共存することが可能になる。
肉体レベルの統合は、人類の過去の歴史を、宇宙規模のドラマの一環として見なすことから始まる。わたしたちは「大いなる源」や「創造の礎たち」がその意識を分裂させることで誕生して以来、「個」の追求を極限までに推し進めてきた。
こうした個別意識としてのわたしたちが再び一体となるためには、まず、わたしたちが銀河系宇宙一族の一員であることに目覚め、それを真に受け入れることが必要である。
目の前の問題を解決するには、その問題の背景や全体性を把握するためにもう1段高い視野から見渡す必要があります。今回で最終章となる「プリズムオブリラ」は、わたしたちの心に潜む二極分化をリラ、シリウス、オリオン、プレアデス、アルクトゥルス、ゼータレクチルの元型を使って客観的に眺めるよい機会になると思います。
「プリズムオブリラ」を読むと、銀河系宇宙一族がどんなに二極分化の戦争に苦心してきたのかがわかります。「地球創成」の章では、リラ、シリウス、オリオン、プレアデスが「創造の礎たち」の要請で、「統合のモデルケースとなる星」を創る目的で地球に人類が創られたとされています。
これらの銀河系宇宙一族の先達は、長きにわたる二極化戦争にウンザリしていたのです。リラはアダムとイブを楽園でまっさらな心のまま従順に育てれば、「統合のモデルケース」の出来上がり!と期待したようですが、密かに「自由選択(神の愛)」の遺伝子をアダムとイブに組み込む工作をしていたシリウスは、蛇に化けて2人にテストを試みます。
そして、アダムとイブは「神」の言いつけに背いて「知恵の木の実」を自らの選択で食べました。「神」を装っていたリラの期待は裏切られ、シリウスの試みは成功します。でも、そういう運びになることも「創造の礎たち」の意図どおりでした。
始めから「統合」して「分離」をしないのでは、なんの意味もありません。「統合」していたものが「分離」を経験し、その「分離」状態から再び「統合」を果たすから、次元降下してまで人間の転生に挑み、再び「源」に帰還する「大いなる存在(神)」のゲームに相応しいものになるのです。
地球の二極分化はどうやら究極のようです。ドランヴァロ・メルキゼデクの「フラワーオブライフ」の2巻にも「二元性を超越する」という章があり、「ルシファーの実験 二元性」について書かれていました。
わたしたちの地球は、「ルシファー(悪魔)の実験」場だというのです。最も美しく知恵のある天使ルシファーは、神を超える可能性を求めて神から離れ闇に向かいました。
神がフラワーオブライフですべてを創り出したように、ルシファーも創造にチャレンジしました。神は唯一の幾何学的中心の隻眼(愛)をフラワーオブライフに置きましたが、ルシファーはそこを双眼にして愛が分離した状態を創りました。
わたしたちの世界はルシファーが創った「愛のない世界」の仮想現実です。そこへ「大いなる存在」は分霊となって「愛のない世界」に飛び込み、分離した双眼をなんとか統合し、「愛のない世界」に愛を蘇らそうという試みをしているのです。
言ってみれば、神と悪魔(光と闇)の共同創造をしようとチャレンジしているわけです。だから超絶難しいはずです。銀河系宇宙一族が地球の二元性の統合に興味深々で注目しているのも、何回も失敗して人類がリセットされているというのもうなずけます。
二極分化が激しくなるほど、統合が近いと言われています。それは統合すべきものの極と極が明確になるからです。わたしたちのいる世界はあらゆるものが二極分化しています。
それをニュートラルな視点で眺め、自身の直感や感性と思考を組み合わせて使い、統合の試みをするチャンスには事欠かないと思います。それがどんな小さな統合であっても、自身の自由意志で愛の意図から選択するならば、「愛のない世界」に愛を蘇らせる、光と闇の共同創造をしていることになります。
その瞬間を、きっと地球を見守る銀河系宇宙一族は、興味深々に観察していることでしょう。
次回は、ウエイン・ダイアー著「老子が教える実践道(タオ)の哲学」の解説を予定しています。
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