こんにちは、リブラです。今回は「神話と数秘で読み解く12星座」シリーズのおうし座編です。
ホロスコープは12星座で30度ずつ、ぐるりと丸い円で取り囲む構造になっていますから、おうし座がないホロスコープはありません。
アセンダントや天体やその他の感受点が存在しなくても、ホロスコープのどこかのハウスはおうし座が占めているところが存在します。それは、誰しもおうし座要素をどこかに持っていることを意味します。そんなことを意識して神話と数秘でおうし座を読み解いていきましょう。
現在運行中の天王星も2026年4月26日までおうし座に滞在します。何を変革することでおうし座の豊かさのエネルギーを受けとれるのかのヒントになると思います。
おうし座神話
フェニキアの王の娘エウロパはたいへん美しい王女でした。ある日、侍女たちと花摘み遊びをしていると、純白の大きな牡牛がそこに近づいてきました。侍女たちは怖れ王女を連れて逃げようとしますが、エウロパは魅せられたようにその牡牛を見つめ、動こうとしませんでした。
そればかりか、近寄って撫でたり、作った花飾りを牡牛の首にかけて戯れだしたのです。エウロパはこの牡牛に牛ではないものの気配を感じて、自分が今、特別な出会いを体験していると察知したのです。
その牡牛がまるで「わたしに乗りなさい」と誘うように身を低くかがめたので、侍女たちが止めるのも聞かず、憑かれたように純白の牡牛に乗りました。すると牡牛は恐ろしい勢いで走り出し、空を飛び、クレタ島にエウロパを連れ去りました。
牡牛はエウロパに、自分は大神ゼウスで、嫉妬深い妻ヘラの目をごまかすために牡牛に化けて彼女をさらったことを告白しました。
エウロパもこの牡牛を一目見たときから魅せられていたので、撫でたときの感触や温もりに深い愛情を感じ、ともに暮らす運命を受け入れたのでした。
エウロパは贅を尽くした宮殿でゼウスから手厚く保護され、ヘラに邪魔されることなく、三子をもうけて幸せに暮らしました。
*牡牛に化けた大神ゼウス
この神話で牡牛に化けたゼウスが登場するのは、牡牛が豊かさの象徴だからです。神話の中で神々が様々なものに化けるのは、万物に神の存在が満たされていることを象徴しています。
一見単なる動植物、物質にしか見えなくても森羅万象すべてに神は宿り存在しているのです。おうし座神話は、「牡牛」という豊かさを象徴する万物を通して、人間がいかに神と関わるかを表したお話です。
*牡牛に特別なものを感じたエウロパ
侍女たちはお姫様を守るという職務も放り出して逃げてしまいましたが、エウロパだけは自らの直感で純白の牡牛がふつうの牛ではないことに気づきました。
これはおうし座の特徴的な性質で、物質の中に宿る本質(神のハーモニクス)を直感や五感で感じとることに優れています。
おうし座を天体やアセンダントに持つ人々は、良質のものをすぐ見わける力を備えています。
だから、鍛え上げた才能の持ち主が丹精込めて仕上げたものを、味わったり、身に着けたり、鑑賞したり、集めたりするのが大好きなのです。
*牡牛に花飾りをかけるエウロパ
エウロパが創り出す花飾りが象徴するものは、生活に直接必要のない美しいもの、楽しめるもの、豊かさを感じられるものです。それゆえ、おうし座を天体やアセンダントに持つ人々は、生活の中に華やかさや彩りや豊かさを与えることに関心が向かい、芸術的センスを才能として持っていることが多いのです。
おうし座を天体やアセンダントに持つ人々は、良質のものを使ってたくさんの時間を注ぎ、自分の美意識に叶ったものを創るとき、この上ない至福を感じます。それは、人間である自分と万物に隠された神のハーモニクスを感じて外に表す共同創造だからです。
おうし座太陽が5室(至福と創造性のハウス)にあるレオナルド・ダ・ヴィンチは、ひとつの作品にとても長い時間をかけて創作していました。ゆっくり時間をかけて良いものを創り出す姿勢は、おうし座特有のスロースターターでマイペースな性質として現れます。
*牡牛に魅せられ、誘いに乗って連れ去られるエウロパ
物質の本質を感じとりやすい性質なので、素晴らしいものに出会ったときの感動も人一倍強いことが、おうし座の性質のマイナス面として現れることがあります。つまり、物欲や所有欲に心を振り回される危険性があるのです。
どんなに感動する「物」に出会っても自分自身以上に大切なものを外の世界につくると「原因と結果の法則」により、万物の奴隷となる苦しみを思い知ることになります。
おうし座の豊かさの恩恵を受けとれるか否かは、「万物の主人」のマインドを持つのか、「万物の奴隷」のマインドを持つのかにかかっています。
*ゼウスに連れ去られた運命を受け入れるエウロパ
王女として生まれ、神の愛を一身に受けた自分自身の存在の尊さ・素晴らしさを受け入れ、それがもたらす運命にエウロパは抵抗しませんでした。
この物質界で生きることを存分に味わえるように、おうし座を天体やアセンダントに持つ人々は、本質を見抜く力や創造性、芸術的センスなどの豊かな才能を与えられています。ですからそれを使うチャンスがきたときには、その運命を受け入れないとおうし座らしさは眠ったままになります。
おうし座らしい品格、美意識、高いセルフイメージを持つときそのチャンスは訪れ、そのチャンスを受け入れることで豊かな才能は豊かな物質の流れはやって来ます。
*保護され豊かに安楽に暮らすエウロパ
エウロパはゼウスとの間に3人の子どもをもうけますが、家庭の幸せは1度もヘラに脅かされることがありませんでした。その理由は、エウロパがゼウスが与えた豊かな環境を楽しみ、愛されていることを疑わなかったからです。
おうし座を天体やアセンダントに持つ人々は、この世の万物を優雅に楽しみ味わうために、優れた五感や物質に対する直感、芸術的センスを与えられています。これらの資質を備えているのは、この世の万物を優雅に楽しみ味わうことが使命だからです。
おうし座を天体やアセンダントに持つ人々は、贅沢や豊かさを意味のないものとしている人々とは使命が違うという考えを貫く方が幸せに生きることができます。
おうし座神話を通して表現されているのは、「受容性;受けとること(女性性)」のパワーです。
エウロパは豊かさに恵まれた環境で美しい王女として生まれ、大切に育てられ、自分の直感と五感を信じて牡牛の背に乗り連れ去られ、大神ゼウスとの家庭を築きました。
「エウロパは幸せに生まれて、何の努力も困難もなく、さらに幸せになりました・・・。」という、ほとんど起承転結のない単純なストーリーがおうし座神話です。
ゼウスがエウロパに想像以上の豊かさと愛を与えたように、わたしたち人類も自然界から様々な豊かさを与えられ、神の愛(自由選択)を与えられて生きています。
エウロパがしたことは、自身の品格、好みに相応しいこの世のものとは思えない「純白の牡牛」と戯れ、その背に乗ることを選んだだけです。男性性優位社会の価値観で、わたしたちはつい、「行動すること、前進すること、与えること」が重要で、「静止して味わうこと、楽しむこと、受けとること」は二の次にしてしまう傾向があります。
しかし、ほんとうは「行動すること、前進すること、与えること(男性性)」は、「静止して味わうこと、楽しむこと、受けとること(女性性)」と等価なのです。わたしたちがおうし座の豊かさを十分に享受できない原因は、「受容性;受けとること(女性性)」のパワーをないがしろにしているからです。
おうし座は筆頭のおひつじ座から数えて2番目の星座です。ナチュラルハウスで言うならば、2室(所有のハウス)はおうし座をイメージして設計されたハウスです。「2」の数秘のエネルギーがおうし座には流れています。
おひつじ座の支配星が火星で男性性の象徴に対し、おうし座の支配星は金星で女性性の象徴です。そして、おひつじ座が数秘1で「与える力(男性性)」を表すのに対し、おうし座は数秘2で「受容性;受けとること(女性性)」を表します。
ピタゴラス数秘では、前の数字を統合しながら進むシステムがあります。数秘1のおひつじ座がなぜチャレンジを怖れない性質なのか?と言えば、神の数字である「0」を内包しているからです。
数秘1は両性具有である神の男性性を表し、数秘2は「0を内包した1」を内包しています。数秘2は「0も1もすでに備えている」のです。
数秘2が「受容性;受けとること(女性性)」役を引き受けることで神の女性性が表現され、「与える・受けとる」のエネルギー循環が成り立ち、神の男性性と女性性が統合されることで、新たな創造につながっていきます。
「受容性;受けとること(女性性)」は、神の女性性(神聖さ)を表すパワフルな行為なのです。
いくら種がばら蒔かれても、それを受けとめて育む大地がなかったら、新たな生命として芽を出すことも、花を咲かせることもないのです。
だから、おうし座神話のエウロパは、「受けとる」だけで、自由選択(神の愛)を行使するだけで、幸せを手に入れるお話なのです。
天王星おうし座時代に生きる今のわたしたちは、万物を受けとり、自由選択(神の愛)を行使することの意識変革を問われています。
与えられている物・環境・関係・能力を感謝して受けとり、それを味わい愛でて自身の創造性を発揮して変革を試みるとき、天空を運行中の天王星からおうし座の豊かなエネルギーをふんだんに受けとり、変革のパワーにすることができるでしょう。
次回は「神話で読み解く12星座;おうし座月編」を予定しています。
わたしのサロン、リブラライブラリーではあなたの心のしくみをホロスコープで解説し、心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題にセルフヘルプで立ち向かえるようサポートします。
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最後まで読んでくださり、ありがとうございます。