こんにちは、リブラです。今回は、「ヒロインの旅」の解説です。

 

 

 

「ヒロインの旅」第9章「ハートがある男を探して」

・男性性が作る壁

 

モーリーン(ヒロインの旅の著者)は、1989年5月アラスカ州バルティーズに原油流出事件の被害者の子どもたちを見舞いに行った。24万バレルの原油の流出により海は汚染され漁業は打撃を受け、海鳥やラッコの死骸が無残に打ち上げられた。

 

しかし、石油会社と観光局がしたことは、400万ドルをかけて、ほくろのないマリリン・モンローの隣に「よく見ない気づかない」いう文を添えた広告を出すことだった。

 

「絵は変わっても彼女の美は変わらない。アラスカも同じ。原油の流出で、絵の小さな部分は一時的に変わったかもしれない。だが、ここに来れば美は変わらないとわかるだろう」と宣伝した。

 

ひどい否定の仕方だ。男性性が危険なまでに傷ついた例だ。自分の立場を守りたい気持ちは誰にだってある。その気持ちに支配されていることに、わたしたちは全く気づかない

 

自分の心や身体、夢や直感を疎かにすると、心の中の支配者(男性性)が暴走する。それを修復するには闇に光を当てるしかない。影の暴君を見つけて解放するのだ。

 

エゴや金儲けへの執着を捨て、洗脳されてできた生き方からも脱却すべきだ。勇気や愛、人間性が要るし、時間もかかる。

ヒロインの課題は勝つことではない受け入れることだ。自分の心の中で暴君になってしまった、愛されないでいる部分を

 

意識を保ち、葛藤の苦悩に耐え、それに身を任せること」が必要だ。それがヒロインの仕事である。

愛で世界を変えること―そのためには、まず自分を変えなくてはならない。

 

男性性(合理性・機能性・生産性重視)の価値観に従うことが良いと、わたしたちは幼い頃から親や学校や社会から刷り込まれてきました。

 

家の中のくつろぎの時間・空間であっても、短い時間内で家事や雑事がこなせるととても良いことをした気分になり、効率の悪い時間の過ごし方をすると誰も責めているわけでもないのに「時間をムダにした」という罪悪感を感じることさえあります。

 

男性性(合理性・機能性・生産性重視)主導社会の中で生きるわたしたちは、自由なプライベートな時空間にいても無意識に男性性の考え方を尊重してしまうようです。

 

今回のお話でもモーリーンは「その気持ち(男性性の考え)に支配されていることに、わたしたちは全く気づかない」と警告しています。

 

合理性・機能性・生産性至上主義は一見正当なように思えてしまいます。でも、それはダメージよりも痛みよりも利益が大事。少数の被害よりも大多数の利益が大事。心身のやすらぎよりも利益が大事。愛よりも利益が大事という考えに暴走していきます。

 

ミヒャエル・エンデの「モモ」に出てくる「時間貯蓄」を推進する灰色の男たちが、合理性・機能性・生産性を振りかざして大人たちの時間を奪ったように、わたしたちは男性性主導社会で「価値あり」と言われるものを尊重し、「価値なし」と言われるものを蔑ろにする習慣が身についてしまっているのです

 

ここで蹂躙されるのは女性性(受容性・協調性)の考え方です。すべてとつながり統合する考え方です。要らないものは排除するという男性性の考え方とは真逆です。

 

しかし、自然界は女性性主導のシステムで動いています。植物も動物も微生物もお互い必要な存在として、いつも何かが何かの役に立っている関係です。

 

地球の環境破壊が問題になるのは、人間が利益追求のために偏った消費をしたり、過剰に生産したりするからです。困ったことにわたしたちは、男性性の考え方が「良いこと」と思い込んでいるので、女性性を蹂躙していることに気づきかないのです。

 

わたしも実は今年の初め頃、男性性の考え方で女性性を蹂躙するミスをしてしまいました。

わたしはベランダのプランターでハーブを栽培していますが、冬場に元気だったのはミントだけでした。そこで、ミントの鉢を増やし肥料も与えて増産していたのです。元気に増えていくのがおもしろくて生産性に走ったわけです。

 

調子に乗ったわたしは春になると、シソやバジルや春菊のプランターにも肥料を与え、モリモリ育てようともくろみました。

4月までは順調でした。ところが5月になると、シソもバジルも春菊もアブラムシだらけになりました。

 

肥料を与え過ぎたせいで栄養たっぷりになった甘い汁を吸おうと、アブラムシが大繫殖したのです。春菊は全滅で、シソもバジルもボロボロになりました。

 

そして、6月になるとずっと元気だったミントが、ひょろひょろのモヤシのようになってしまい、葉に白い斑点が出てきてしまいました。

これも、鉢植えを増やしたときに与えた肥料のせいでした。雨が続いている間に病気になってしまったのです。

 

さらに今年は猛暑だったので梅雨明けしてもミントは回復せず2鉢分枯れてしまい、残る1鉢が枯れたら全滅だというところまで追い込まれました。6~8月まで弱ったミントを見る度に、わたしが自然の摂理を無視して増やそうとしたからだと思い知らされました。

 

9月になるとミントの葉の白い斑点もなくなってきて、やっと元気な緑色が戻ってきました。生産性を上げようとして枯らしてしまうのは簡単ですが、回復させるのは月日がかかります。

 

男性性の考え方で女性性を蹂躙するのは簡単ですが、その考え方を覆すには時間もかかり、勇気もいります。社会の常識と逆をいくわけですから。

 

でも、わたしたちの身体と心は自然界のリズムで動いています。わたしたちが社会の歯車の中で、男性性の考え方で身も心も裁くのをじっと耐えているのです。

 

まずは自身の心と身体を手始めに、女性性の考え方を取り戻すことがヒロインの役目です。

 

合理性・機能性・生産性を度外視して、自然界のリズムに身を任せる生き方をプライベートな時間空間で試してみるとよいでしょう

「いま、ここ、この瞬間」に根を降ろして生きる安心感が湧いてくるはずです。

 

それは大いなる存在の中に身をゆだねて生きる「すべてが万事良好」の流れの中にいる安心感です。

 

次回は「プリズムオブリラ」の解説を予定しています。

 

わたしのサロン、リブラライブラリーではあなたの心のしくみをホロスコープで解説し、心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題にセルフヘルプで立ち向かえるようサポートします。

 

詳しくはこちら をご覧ください。

 

新メニュー(月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、キローンの苦手意識を強味に変えるワーク)が加わりました。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。