こんにちは、リブラです。今回は、「ヒロインの旅」の解説です。
「ヒロインの旅」第6章「女性性を見直す」
・心に蓋をする
冥界下りに波風はつきものだが、悲しみや無力感に押しつぶされたくなくて、人はせっせと忙しくする。だが、勇気を出して闇に降りると、それまで蓋をしてきた感情と巡り合う。
今までなぜ時間を無駄にしてたのだろう。なぜ裏切られたまま譲歩してきたのだろうと腹が立ってくる。同時に、いまさらどうしていいのかわからない、と悲しくなる。
10人の子どもを育てたある50代の女性は「幸せだけど、忙し過ぎて子どもたちとも夫とも自分とも対話してきませんでした。落ち込むことも多くて、心に蓋をしました。波風を立てなきゃ平穏に暮らせますから」
家族と自分、仕事仲間と自分の関係をイコールでつないでしまう人に、自分と向き合う余裕は残らない。自分の気持ちを優先させるのはわがままだ、と抑えてしまう。
「わたしがしないと、誰もしないでしょ」と言う人は、自分もそうやって(役割を作って)他者に依存していることに気づけない。
女性性の性質は「受けとること」なので、女性は周囲の気持ちを先に受けとってしまい、自分の意思を表現する機会を失ってしまいます。「自分の思いを引っ込めておけば、すべては丸く収まる」という平和幻想を抱くのです。
しかし、心に蓋をするのは、要るものも要らないものもこちゃまぜ状態で物置に放り込むのと同じです。ネガティブな感情に埋もれても意欲や喜びの感情も封じられてしまいます。
そうなると、心に蓋を開けるより閉めたままの方がいいような気分になり、蓋を見ないようにするためにさらに多忙さに没入していきます。この世の中では、自分の心に向き合うことはどうでもよくて、周囲の人々の世話や仕事に専念することの方が価値あることとされています。
それでは、いったい誰が心の蓋を開けるのでしょうか?蓋の向こう側の感情は厄介者として開かず間に閉じ込められるのが妥当なのでしょうか?
けれども、感情はたとえネガティブな感情でもポジティブな感情でも、心のエネルギーなのです。
怒りであろうと悲しみであろうと心が感情を放出するとき、それは現象界に影響を与え、人を動かし、変革を促します。わたしたちは心が動くから行動するのです。
感情のエネルギーは見えないのでいつも後回しにされますが、スピリチュアルな叡智の鉄則では、はじめに聖なる衝動が降り、それが感情を動かし、引き金になって行動が生まれ現象化するのです。
そう考えると、わたしたちの感情は聖なる衝動を伝えて行動を促し具現化へ導く大切なツールです。心の蓋を開け、中を覗き込む勇気がある者は、真のパワーを手にします。感情を制するものがすべてを手中に収めるのです。
世俗の動きを見ても明らかでしょう。生活必需品よりも人々の心に訴えるものの方が高い評価を得ます。
真のパワーがほしいと思ったら、自分と向き合う時間をつくり心の蓋を開けて見ると良いでしょう。
自分の心を客観的に観察できる人は、真の強さを得ることができます。なぜなら、自身の心の闇(未熟なインナーチャイルド)を光に変えて自身の味方につけてしまえるからです。
存在しないことにされ、隔離され、孤独に耐えるインナーチャイルドは確かに恨みの塊です。それが、怒りや悲しみの根源です。
インナーチャイルドも最初は無邪気な子ども意識だったのです。
トラウマになる記憶と共に封印され、ネガティブな感情の埋もれるうちに、大人意識も恐れるような闇になってしまったのです。
ですから、その闇に光を当て癒してあげられるのは本人の大人意識だけです。
インナーチャイルドはその日が来ること切望して、心の蓋が開く日を待っています。当然、蓋の向こう側のネガティブな感情もあふれ出してきます。
「千と千尋の神隠し」で千尋が湯屋でヘドロを流してあげた川の神様のように、最初はドロドロの感情が濁流のようにあふれてくるでしょう。でも、その感情をたくさんの涙で洗い流した後に出てくるのは、純粋無垢な子ども意識のインナーチャイルドです。
共感の涙でネガティブな感情を洗い落とした後のインナーチャイルドは、ワンダーチャイルドになって人生にミラクルを呼びます。
ネガティブな感情にまみれて閉じ込められたインナーチャイルドは怖れの根源ですが、ワンダーチャイルドは喜びの根源になるのです。
弱さ・未熟さ・ネガティブな感情を分離して蓋して隠しても、永久にそのままで消えることはありません。
しかし、その弱さ・未熟さ・ネガティブな感情と向き合う(客観的に観察する)勇気があれば、ほんとうの喜びを知り、真のパワーが宿ります。
次回は「チャップリンとヒトラーのホロスコープ比べ読み」次々回はティール・スワン著「自分を愛せなくなってしまった人へ」の解説を、そのは「ヒロインの旅」の解説の続きを予定しています。
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