こんにちは、リブラです。今回は、「ヒロインの旅」の解説です。
「ヒロインの旅」第4章拒否する強さ」
・男性社会の娘たち
パムは30代半ばのジャーナリスト。大手エンターテインメント業界誌の仕事を辞め、フリーのコラム執筆者に転身した。
パムは文章やコメントを書くこと自体は好きでも、硬派な記事を書くこと、取材で話を無理やり聞き出すこと、策略的に発言を操作することには、精神的つらさを覚えた。
それでも彼女は中立な態度で仕事に当たり、ライターとして注目や知名度を上げた。しかし、幸せは感じなかった。
「人に認められるのが大事」と思っていた当時のパムは、「職場が嫌い」という気持ちを認めず、仮面をかぶり続けて6年働いた。
やがて「収入や名声が減っても、自分で興味が持てることが書きたい!」という強い意志が生まれ、会社に辞表を出した。
「上司は、『おかしいよ。自分のキャリアを捨てて逆戻りするのか』といいました。それはわたしの心の声でもありました。ずっとその声と戦い、そのたびに従ってきたのです。
会社を辞めてからは仕事が楽しいです。コラムを書いていてうれしくなり、編集者に電話で朗読したくらい。
これまでは不特定多数の読者に褒められようとしてきたけれど、もうその必要はありません。自分でいいか悪いかがわかります。
フリーライターへの転身が正しかったのかに迷った時もありましたが、半年後には目標の収入額に達することができました。題材の幅も広がりました。」
男性的な価値観(生産重視、権力構造重視)で作られた社会の中で、女性がこうした決断をするには勇気が必要だ。
男性的な価値観で回る社会に慣れ親しみ受け入れてきた女性たちが、自らの意思で生き方を変えようとするときは、かなりの覚悟と意識変革が必要です。
単に、今の環境が不満だから、苦痛だからという動機で自由を求めて飛び出すと、必ず先行きの不安に苛まれます。
それは社会に隷属した意識のまま、今の守られた枠組み(環境)から別の守られた枠組み(環境)に飛び移ろうと考えてしまうからです。
今の環境から飛び出したところで、次の環境が必ずしも快適かどうかは未知数です。
自身の「幸せは置かれた環境次第」という意識のまま飛び出すと、先が未知数で不安に駆られるのです。
その不安に苛まれた状態で今の環境から出たいだけの動機だと、次のステップを踏む勇気は湧いてきません。
わたしも30代の後半は、ずっとその状態でした。
終点のわかっている電車に乗り、どこかで途中下車しようと考えていてもどこで降りたら良いのか見当がつかず、電車に乗りながらタイミングを待ってしまうのです。
その終点(定年)は、自分の望むゴールではないことはわかっているのですが、「いつ?どこに向かうか?」が定まりません。
わたしの場合、幸運なことにずっと勤めていようと思っていた職場が買収されてしまったことで、タイミングよく強制的に下車させられました。そのとき、与えられた枠組み(環境)をいくら探し回っても自分に適した環境は見つかるはずはないことに気づきました。
なぜなら、わたしの心が求めていた環境は、わたし自身が創り出したわたしのための居場所で、社会が万人のために用意した環境ではなかったからです。
25年間も病院勤務をしてきたので、どこの病院で働いたとしても同じことの繰り返しが続くのはわかっていました。わたしの心はそれ以外の環境を切望していました。
でも、社会に用意されている仕事ではなく、自分だけの仕事を得るにはゼロから自分の手でつくらなくてはいけません。
飼い猫がいきなりノラ猫として生きていくような過酷さがあります。
自由はあるけれど、自分の選択に未来のすべてがかかってきます。
25年間給与所得者だったわたしが、突如、個人事業主になったときは、正直言ってこの自由さに恐怖を感じました。
全部自分の意志で決められるのはとても幸せなことなのに、自由に働くことを望んでいたにも関わらず、自分の手で未来を創るのが怖かったのです。
そのとき、わたしは自分を最初のクライエントと想定して自分の恐怖心と向き合いました。
「望んだとおりにしたのに何を怖れているの?」と自問しました。
わたしのエゴは「未来がどうなるかわからないのが怖い」と答えました。
そこで、わたしは「エゴの担当は過去~現在よね?現在~未来は魂意識が担当だから、あなたが心配しなくても大丈夫よ」と話しました。恐怖に乗じてうっかりエゴが主導権を握りそうだったことに気づきました。
自由選択=神の愛なので、魂意識が主導権を握っているときは本来自由に恐怖を感じるわけはないのです。
自由さに恐怖を感じるとしたら、それはエゴが主導権を握っている状態です。
エゴは約束された未来を好み、魂意識はそれをつまらないと思います。
エゴに主導権を握らせてしまうと、社会の守られた枠組みの中に収まっていようとしがみつきます。
魂意識の望みのとおり自由な人生を選ぶと、恐怖心の隙間風に乗じて主導権を奪還しようと狙います。
ですから、主人としてエゴに対応する意識変革が必要です。
「未来はわたしの選択で創るから、エゴは『いま、ここ、現在』の現実に集中していればいい」という姿勢とれば、エゴがざわざわと不安をかき立てたとき、それは「いま、ここ、現在」の不安なのか、未来の不安なのかの選別ができます。
魂意識が主導権を握っているときは、未来に対してワクワクして選択するので、そこから導き出される現象もワクワクする展開になります。社会の評価に価値を感じなくなり、自分でいいか悪いかがわかります。
つまり、自己認識・自己承認が定着して自己肯定感が備わります。
自由選択で自分の未来を創っているときこそ自分の人生を生きている喜びが湧き勇気が出ますから、その喜びを引き換えに社会の枠組みに守られようとするエゴの執着を駆逐することができるのです。
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