こんにちは、リブラです。今回は、「ヒロインの旅」の解説です。

 

 

 

「ヒロインの旅」第3章「試練の道」

・鬼退治

 

モーリーン(ヒロインの旅の著者)は、暴徒に追われて法王の埋葬室に逃げ込む夢を見た。

法王は剣をとって石棺に掘られた彫像に振り下ろす。あちこちから怒号が聞こえ、どこにも逃げ場がない。

 

モーリーンはこの夢で彼女の結婚式での出来事を思い出す。

当時モーリーンは妊娠していた。母親はそれを恥じて、遠いところで密かに結婚式をさせようとした。

 

教会の牧師は<この結婚に障害なし>という誓約書を出してきて、モーリーンに署名を促した。

ところがモーリーンは署名を拒絶した。

 

宗教上、妊娠は障害に当たる。だから、州外の教会で式を挙げることになった。

彼女が「妊娠しているから署名はできません」と言うと、牧師は「それは大事なことでない」と言った。

 

それを聞いたモーリーンは「この教会では嘘がまかり通るのか?」と憤り、署名を断った。

牧師は「考え直せ」と部屋を出て行き、恋人は「とにかく神の御言葉通りに手続きして帰ろう」と言う。

 

子どもの父親でもある彼はわたしの味方ではなかったのか?と憤ったが、彼女は渋々契約書に署名した。

 

「あれから変わった。権威に対して、もう古い考えは持っていない」と今のモーリーンは思う。

(夢に出てきた)剣は真実。その刃を研ぐ石は洞察だ。

 

自分の中にある偏見を壊すには、自分で剣を研がねばならない(自分で何が真実なのかを見抜かなければならない)。

女の場合は、男性社会(男性的な神話)の影響を受けて、真実が曖昧になっている。

 

だから、自分を表現する声や言葉や形が必要だ。

女性であるからこその共感力、美しさを求める感性、いたわりの気持ちなどの価値を愛すれば、男性とも、自らの男性像とも対等なパートナーシップが持てる。

 

そう認識すれば、男を真似する必要も、男性的な社会への執着も、他の女たちを同族嫌悪的に毛嫌いする気持ちもなくなるだろう。

 

モーリーンの結婚式の出来事のところを読んで、わたしは当時のモーリーンの憤りとそこに関わった男性たち(牧師と恋人)の当惑の両方を感じました。

 

きっと男性たちは、結婚式を挙げに来たモーリーンがなぜ誓約書の署名を拒んでいるのかわからなかったことでしょう。

男性的な社会の流儀では、何はともあれ決まりを順番通りに遵守すること、役割や義務を果たすことが優先事項です。

 

牧師は型通りに誓約書を渡し、夫婦となる二人は型通りに署名をし、結婚式という儀式を執り行う。

ただ、それだけの事と牧師も恋人も思っていたことでしょう。

 

型通りに署名するだけのことなのに、なぜ、モーリーンはそれを拒んでみんなを困らせるのだろう、これだから女はわけわからんと思ったことでしょう。

 

でも、モーリーンは、誓約書の件だけでなく、その結婚式そのものに始めから納得がいかなかったのです。

妊娠も結婚もおめでたいこととして、両親に諸手を上げて喜び祝ってほしいと願ったのでしょう。

 

自身のお腹に宿った大切な命を世間体を気にした母から恥のように扱われ、州外の教会で見知らぬ牧師と恋人と自分だけの形式的な結婚式になんの意味があるのだろうと思ったのでしょう。

 

もしかしたら、神の遣いとされている牧師に「妊娠は二人の愛の結晶だから、誰がなんと言おうとこの教会ではそれを障害とはみなしません。だから、誓約書に署名をしてください」と言ってもらうのをモーリーンは期待したのかもしれません。

 

でも、それは男性的な社会では通用しません。

その考えがまかり通るのは、決まりや形式よりも愛や絆や感情が優先される女性的な思考の世界だけです。

そこにいた3人の内では、モーリーンの頭の中でだけで有効な考えです。

 

世が男性優位の社会構造ですから、その中で自身の女性性を失わず、否定せず、自分らしく生きて行くには、モーリーンが言うように自分で剣を研がねばならない(自分で何が真実なのかを見抜かなければならない)」のです。

 

そのために男性的な社会に慣らされた頭で考える言葉や表現ではなく、自分を表現する声や言葉や形が必要」です。

「女性であるからこその共感力、美しさを求める感性、いたわりの気持ちなどの価値を愛すれば男性とも、自らの男性像とも対等なパートナーシップが持てる」です。

 

この結婚式は型通りかもしれない。けれども、モーリーン自らが愛する人と結婚すること、その愛する人との子どもを宿した喜びは真実だと認める必要があったのです。両親が祝ってくれるとかくれないとかよりも、自分が何を喜びと感じるのか、わかって行動することが大切なのです。

 

モーリーンは女性であるからこそ、自身の子どもを恥としないで愛する人との神聖な結婚式に真実の喜びを見出すことができたはずです。

 

気の進まない結婚式を無理に挙げなくても、幸せな家庭を築くことは可能です。

でも、モーリーンの中の偏見が、「妊娠は障害にあたる」、「教会で結婚式を挙げなくてはいけない」、「神の前で嘘をついてはいけない」、「牧師が間違ったことを言ってはいけない」と騒ぎ立て、誓約書の署名を拒むという行動させたのでしょう。

 

愛する人と人生を共にする誓いの儀式をすることに真実を見出せば、「妊娠は障害ではない」ということが素直に受けとれたでしょう。モーリーンを苦しめたのは母や牧師や恋人ではなく、彼女の中の偏見が大切にすべき真実を覆い隠してしまったのが原因です。

 

このページを読んでいたら、スティングの「シークレットマリッジ」の詩を思い出しました。

 

教会に認めてもらわなくても 二人の絆はちゃんとある

国に認めてもらわなくても 家と家とのつながりがなくても一緒になれるんだ

どこかの会社にお金を払って取り持ってもらわなくても 

借金を肩代わりしてもらったり持参金をもらったり そういうことがなくても 

領土や権力がそれで増えたりしなくても 

絶対外の世界に邪魔させない

お互いの絆を感じるこの時の美しさが汚されるから

 

シークレットマリッジの誓いは口にしなくても 二人の絆は壊れない

 

祭壇に豪華な花もいらない

純白のベールも豪華なドレスもいらない

聖書の上に手を置いて 神に誓うこともない


次回は「みずがめ座土星と木星のコンジャンクションについて」、次々回は「自分を愛せなくなった人々へ」、その後「ヒロインの旅」に続きます。

 

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