こんにちは、リブラです。今回は、「ヒロインの旅」の解説です。
「ヒロインの旅」第2章「男らしさに自分を近づける」
・パパの娘:女性性の吸収
モーリーン(「ヒロインの旅」の著者)にとって父は神のような存在だった。父は広告会社の役員をしていて、いつも忙しく夕食も一緒にできなかったが、「大切な仕事」しているに違いないと幼少期の彼女は思っていた。
アイディアが豊富で独学で勉強し社会の花形に登りつめた父に褒められたくて、モーリーンは学校の成績を上げ、父の会社でアルバイトもした。そして自分も広告業界に入りたいと願った。
しかし、父はそんなモーリーンに「女は感情が不安定だからメディアの仕事に向かない。コピーライターなら家事と両立できていいだろう」と言った。それを聞いてモーリーンは密かに「わたしは違うこと(感情が不安定ではないこと)」を証明しようと決意した。
父はモーリーンの話をよく聞いてくれるので、なんでも話せる父がいてよかった、とそのときは思っていた。
でも、母が感情を荒れさせた話をすると父はそれを聞きたがらず、「わかってあげなさい」「我慢しなさい」と言うだけだった。
ある日モーリーンは「お父さんに助けてもらえなくて悲しいのでしょう」と言われる夢を見て、問題は母にあるのではなく、「母という悪者から自分を救ってくれるのが父」という思い込みにあると気づいた。
モーリーンは父を理想化し、王子様を待つプリンセス気取りでいたが、父は彼女を助けてはくれなかった。
「父は世界で大事な仕事をするために、母とわたしを捨てたのだ」とモーリーンは理解した。
「母親離れ」をした娘は、社会を舞台に活躍する父を神格化して眺め、自分もそれを目指しますがやがて挫折や失望を味わいます。
男性が目指し価値を置くものと女性である自分が目指し価値を置くものの違いに、愕然とするのです。
モーリーンの父は、社会で成功することが最優先事項でそれさえ果たせていれば、家族を守ることも自身の人生の充実もすべてまかなえると考えていたのでしょう。
妻が感情的になるときは、黙って話を聞いてあげて我慢していればやり過ごせると学んだのでしょう。
男性の脳は情動と関わりがある右脳と分析的思考と関わりのある左脳をつなぐ脳梁が細いので、感情的な話を聞くのが苦手のようです。
多くの男性は感情が働くときは右脳優位になるので、それを言語化するには左脳優位に切り替えなければなりません。
そうすると情動はお留守になるので、表現される言葉は現実的で即物的な冷たい印象を与えてしまいます。
多くの女性のように、感じた感情を瞬時に表現しつつ相手の感情も気づかいする対応を男性に期待するのは難しいのです。
だからモーリーンの父親はこの役目は娘の方が適役と考え、妻の感情の受け皿をモーリーンに丸投げして逃げてしまったわけです。
このときモーリーンの顕在意識はまだ父を慕い、母を悪者に仕立てていましたが、彼女の潜在意識は「それはどこかおかしいよ」と夢を見させて気づかせたのです。
モーリーンは母を悪者にすることで女性性を否定し、代わりに敬愛する父の男性性を取り込もうとしたわけなのですが、結果として彼女がやっていたのは、未熟な女性性の現れである「プリンスの助けを待つプリンセス」を演じることでした。
「お父さんに助けてもらえなくて悲しいのでしょう」
なんて5歳以下の子どもに向けられそうな言葉を成人した女性であるモーリーンが浴びたら、「わたしは父の助けがなければ悲しくなるほど幼くない!」と思うでしょう。
でも、実際モーリーンは無意識に、父が「悪い母」の感情から自分を守り助け出してくれることを期待していたのです。
正確には、モーリーンのインナーチャイルドが一時的に彼女の意識を乗っ取り、「パパの娘」を演じさせていたのです。
「ヒロインの旅」は、母に失望し、父にも失望し、その先にあるものを目指すように促します。
女性性を否定することで男性性を肯定し、その男性性の盲点に気づいたところで真の女性性を再統合する準備ができるのです。
それを阻むのが、今回のモーリーンのケースで明らかになったインナーチャイルドの意識の乗っ取りです。
女性が男性を頼りにするとき、必ずと言っていいくらい意識の上に飛び出してきて、「白馬の王子の助けを待つプリンセス気取り」にさせてしまいます。
このインナーチャイルドに意識を乗っ取られてしまうと、「王子の助けなしでは幸せになれないプリンセス」のセルフイメージを構築してしまいます。そうなると自分自身が人生の主人公で、自由選択で人生を創造していく「ヒロインの旅」は、そこで中断してしまいます。
「パパの娘」をインナーチャイルドに諦めさせるためにも、「自分のインナーチャイルドは自分が責任を持って守る!」と心に刻みましょう。
潜在意識の塔にいるプリンセス(インナーチャイルド)は、外側の世界にいるナイトに守ってもらうのではなく、自らの男性性がナイトを演じ、プリンセス(インナーチャイルド)をあらゆるストレスから守ってあげるのです。
外の助けを待つことなく、プリンセス(インナーチャイルド)が危機を感じたときはいつでも自らの男性性のナイトが駆け、その気持ちを理解し共感してくれる安心感があれば、インナーチャイルドは進んで「パパの娘」のセルフイメージを手放してくれます。
次回は「スピルバーグのホロスコープ」、次々回は「自分を愛せなくなった人々へ」、その後「ヒロインの旅」に続きます。
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