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パスワーク(新装版)―自己のすべてを受け入れ統合された意識で生きる
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こんにちは、リブラです。今回は「パスワーク」の解説です。
第6章エロスと愛と性の力
・エロスの霊的意味
エロスの力は、とてつもない勢いと影響力を持っています。
もしもエロスがなければ、愛に対する怖れが、愛の願望に勝ったままになってしまうでしょう。
エロスは未熟な意識が体験できる、愛に最も近いものです。
エロスは怠惰(慢心して無為に生活している状態)から、魂を引き上げます。
魂を奮い立たせ、古い自己から脱却させます。
まったく利己的な人でも、この感情が続いている間は、無私の衝動をおぼえるでしょう。
一時的にせよ、エロスの力は分離された状態から人を救い出してくれるのです。
エロスは(スピリットとマインドと身体)の統一性を垣間見せ、怖れている心が統一性を望むように仕向けます。
エロスで強く一体感を経験すると、一見安全に見える分離状態(思考が感情や行動を制御する状態)に、満足することができなくなってきます。
では、愛とエロスはどう違うのでしょうか。
愛は魂の永遠の状態ですが、発達と浄化によって基礎が整えられてはじめて存在できます。
エロスは行きあたりばったりに突然やって来て、去っていきます。しばしば不意をつき、それを経験したくない人にさえ訪れます。
魂が愛する準備を整え、その基礎を築き上げてはじめて、エロスは愛への架け橋となります。
霊的世界の高次元では、すべての存在が合一しており、神とも一つです。
エロスは地球次元での分離の壁を崩し、別の存在と一つになりたい衝動を起こし、霊的合一に向けての一時的な推進力になります。
ギリシャ神話では、エロスは愛の女神ヴィーナスの息子で、別名キューピットと呼ばれる存在です。
突然、恋する気持ちにさせる矢を持っていて、ピグマリオンは自身が創った彫像に恋することに、ナルキッソスは自らが映った水面に恋焦がれて苦悩する・・・というイタズラもしてしまう、困った神様です。
このエロスが自らの矢で傷ついて恋に落ちる「キューピットとプシケ」という神話があります。
三姉妹の末娘の王女プシケは絶世の美女で、民衆が「ヴィーナスだ!」と言って彼女を祭り上げたのを本物のヴィーナスが不快に思い、息子のキューピットに「プシケを身分のふさわしくない者との恋の奴隷にしてしまいなさい」と命じました。
ところがキューピットがプシケに矢を射ろうとしたとき、あまりの美しさに見とれてうっかり自分を矢で傷つけてしまいました。
プシケは美しいのに誰からも求婚されず、困った王が神殿で神託を聞くと「プシケを生贄として大蛇の妻になるように、山の頂きにひとりで置いてきなさい」と告げられました。
しかし、プシケを連れ去ったのは大蛇ではなく透明な風で、迎えられたのはキューピットの宮殿でした。
その宮殿はプシケが望む物はなんでも目の前に現れ、夜になると目には見えないけれど優しい囁きと愛撫で包んでくれるキューピットの存在が感じられました。
プシケが姿の見えないキューピットと幸せな新婚生活を送っていると「近々君のお姉さんたちが、君を探しにこの辺りに来るが会ってはいけないよ」と彼に言われました。
プシケはそれを聞くと無性に姉たちに会いたくなりました。そこで「わたしが幸せに暮らしていることだけ告げて、家族を安心させてあげたい」と懇願し、キューピットは渋々その申し出を承知しました。
プシケが姉たちを宮殿に招待し、その暮らしぶりを見せると、姉たちは嫉妬に駆られ「こんな素晴らしい宮殿の主人なのに姿を現さないのはおかしい。やっぱり魔物で、いつかあなたを食べようと狙っているかもしれない。夜、眠っているときにランプでそっと照らしてその姿を確認してみなさい」と言いました。プシケは猜疑心を掻き立てられて、それを実行してしまいました。
深夜プシケがランプで照らすと、この世のものではない美しさを放つ青年が眠ってました。びっくりしたプシケがランプの油をこぼすとキューピットは目覚め、彼女に疑われたことに傷つき、その場から消えていなくなってしまいました。
プシケがキューピットを失ったことを嘆き悲しんでいるとヴィーナスが現れ、「3つの試練を果たせたならば、息子に会わせることも可能だ」と持ちかけました。
そこで、プシケは大麦と小麦とケシ粒が混ざったものを一晩のうちに3つの山に分ける第1の試練を、アリたちに手伝ってもらってやり遂げました。
凶暴な金毛羊の毛を採ってくる第2の試練は、金毛羊が背中を擦る木があるのを葦が教えてくれ、木についた金毛を集めることができました。
最後の試練は冥界から「美の素」を貰ってくることでしたが、プシケはやつれた顔を蘇らせてからキューピットに会いたい思いに駆られ、ヴィーナスに届ける前に「美の素」の蓋を開けてしまいました。
その箱にはただ「眠り」が詰まっていただけだったので、プシケはその場で眠りに落ちました。
そっとその様子を見守っていたキューピットは、すぐに「眠り」を拾い集めてヴィーナスのもとに行き、プシケとの結婚を認めてもらいました。
この神話でわかるように、エロスは突然放った矢のように人々の心に突き刺さり、刺さった本人は恋する気持ちでいっぱいになり、愛する人と身も心もひとつになりたいという衝動に駆られるのです。
愛することも愛されることもよくわからなかったプシケが愛を信じて試練に挑み、アリたちや葦の優しさに助けられて試練を超えられたのも、エロスの存在があったからです。そして、与えること(男性性)と受けとること(女性性)の循環する愛の基盤が備わるとき、永遠に続く魂の愛を受けとるのです。
今回のパスワークで言っている「魂が愛する準備を整え、その基礎を築き上げてはじめて、エロスは愛への架け橋となります」という魂と心と身体がひとつになっていくプロセスがわかるような神話です。
エロスは真の統合に向けてのきっかけに過ぎず一過性のものですが、そのインパクトはとても大きいので、自分以外の他者に夢中になったり、ひとつになろうとする衝動に駆られたり・・・と普通ではない行動に火をつけます。
エロスは暴走すると危険なエネルギーゆえに警戒されますが、人間に活力や美しい輝きを与えるものでもあり、霊的にも急速な成長をもたらします。
魂意識は、もちろん、ほんとうの愛に至る男性性と女性性の合一に導くためエロスを歓迎しますが、エゴもこのパワフルなエネルギーを損得勘定で使いたい衝動に駆られるようです。
エロスによって恋に落ちたふたりが、いつの間にか、一方を他方が支配しようとするパワーストラグル(主導権争い)に火がついてしまうこともあります。
せっかくエロスの矢が当たって恋が訪れたならば、魂の愛にまで育てて神様とひとつになるような体験にまで発展させていきたいものですね。他者が絡んでの合一は、なかなかハードな試練が待ち構えていますが。
次回はやぎ座木星の持ち主の「ベートーヴェンのホロスコープリーディング」を、次々回は「自分を愛せなくなってしまった人へ」の解説を、その後に「パスワーク」の解説を予定しています。
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新メニュー(月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、
キローンの苦手意識を強味に変えるワーク)が加わりました。
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