こんにちは、リブラです。今回は、ティール・スワン著「自分を愛せなくなってしまった人へ」の解説の続きです。

 

第5章 シンクロニシティ

・人生の転換点

カルト宗教の虐待者<ドック>から逃れて自分を取り戻すプロセスで、ずっとティールにつきまとう記憶がありました

それは<ドック>にヘロインを注射され、駅のホームに置き去りにされたとき見た風景でした。

 

「傷病軍人です。どうかお恵みを」と書いたボード持つ人、ゴミ箱をあさる人、ベンチで寝ている人・・・駅にたむろするホームレスを見ながら、「あれはわたしの姿なのかもしれない。いくつかの不運が続けば、わたしも同じになるのかもしれない」とティールは思ったのでした。

 

結婚し、子どもの母となり、クライアントと1対1でヒーリングセッションで貢献するようになったとき、ティールはもっとたくさんの人々にメッセージを伝えたいと思うようになりました。

セッションを受けるゆとりのない人にもメッセージを届けようという気持ちで、ティールは処女作の執筆に取り掛かりました。

 

本を書くプロセスは、自分を愛する行為にもなりました。

ヘロインを打たれて置き去りにされた18歳の自分と一緒にいるような気になって書いたのです。

 

「わたしはあの18歳の少女に、世の中の何を教えたいのだろうか?人生はどんなものだと伝えたいのだろうか?少女がこの宇宙についての見方を変えて、自分の状況を改善できるようになってほしい」という思いで、「The Sculptor in the Sky(空の彫刻家)」未邦訳を書き上げました

 

「宇宙がどう働いているか、なぜ喜びは宇宙全体にとって大切で、わたしたちはどうすれば幸せになれるのか」について書かれたティールの処女作は、たくさんのティールのファンを産み出しました。

 

ティールは「自分を愛している人ならどうするだろうか?」と自問するたびに、ワークショップや誘導瞑想などを行うアイディアに導かれ、インターネット上のクラスや「波動絵画」の制作もするようになったのでした。

 

あらゆるものが波動で見えるティールとって、18歳のときにホームレスだらけの駅に置き去りにされた記憶は、とてもショッキングなものだったと思います。

 

個々の「粒子」として存在すると分離して見えるのがこの物質界ですが、眼に見えない意識は波動として存在し、それは分離せず、すべてとつながっているのです。

 

だから18歳のティールが見たものは、自分とひと続きになった意識の波動で、その波動に抗う力もなく共振している自分を感じたのでしょう。ヘロインで混沌として、自分の身を安全に守ることもできず、過酷な現実に蹂躙され、どん底に甘んじる状態は、最底辺で生きるホームレスと変わらないと思ったのだと思います。

 

ティールがそこから自分を助け出す勇気を持たなかったとしたら、絶望のどん底で心が死に身体が朽ちて短い生涯を終えることになったのでしょう。

でも、この恐怖の記憶が彼女につきまとったから、ティールは必死に光を感じる方に、魂の喜びを感じる方に逃げ出す勇気をふるい起こせたとも言えます。

 

<ドック>から逃れた後、何年もこの恐怖の記憶につきまとわれたのは、いまのティールは安全でも、18歳の彼女はいまだにホームレスと同じ状態に置き去りにされていると、ティールの潜在意識が知らせていたのでしょう。

 

もう一度、恐怖の記憶をたどり追体験しながら執筆をすることは、ティールにとってとてもハードな作業だったと思います。

しかし、最も惨めな自分を置き去りにしたままでは、前に進んもすぐ引き戻されてしまいます。

なぜなら、見ないようにしていても、恐怖を発生している根源はなくならないからです。

 

そしてティールは、18歳のときの自分を客観視しながら、その少女に救いの手を差し伸べるつもりで、初めての本を書いたのです。

文章を書いていると、主観的に書こうとする自分とそれを客観的に見て全体的なバランスを考える自分の両方を体験できます。

 

ティールはそのようにして、惨めな奈落の恐怖に震える18歳の自分に問いかけ、語りかけ、救いの手を差し伸べ、自らの恐怖の根源の消滅に挑んだのでしょう。

 

それは、バラバラになった自分の断片を広い集めるような作業のように思います。

 

トートタロットのⅤ番神官のカードには、イシスとオシリスとその夫婦の子どものホルスが描かれています。

エジプト神話の中で、イシスは夫のオシリスを殺され、その死体はバラバラにされてナイル川に流されてしまいます。

しかし、イシスは諦めず、女中を装ってはナイル川の砂の壁材や床材に紛れ込んだ夫の断片を探して、屋敷をめぐり回るのです。

最後には、その断片からオシリスを蘇らせます。そして奇跡を起こしてホルスを授かります。

 

このストーリーは、傷つきいじけてしまった惨めな過去の自分を振り返り、その全部の人格を拾い集めて統合する作業を彷彿とさせます。どんな自分も置き去りにせず救い出す勇気が統合の奇跡を生み、恐れの波動の発信源を絶つことを可能にするのです。

 

「書く」という作業は、紙とペンと独りになる時間さえあれば、いつでもどこでも始められるので、置き去りにした過去の自分を救い出す勇気がある人は、試してみるとよいでしょう。

 

次回は「パスワーク」の解説の続きを、次々回は「ジョン・レノンのホロスコープリーディング」を、その後にティール・スワン著「自分を愛せなくなってしまった人へ」の解説の続きを予定しています。

 

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最後まで読んでくださり、ありがとうございます。