こんにちは、リブラです。今回は、ティール・スワン著「自分を愛せなくなってしまった人へ」の解説の続きです。

 

第4章 人生の目的を決める

・病気はいかに現れるか

ティールのサイキックなヒーリングの評判を聞きつけてやって来た建設作業員のリンダは、多発性硬化症に患っていました。
 

リンダは「わたしは自分が死に近づいている感じがします。身体は食べ物を受けつけません」と言って、ヒーリングをティールに求める一方で、「あなたは生きたいと思っていますか?」の質問には、「いいえ」と答えて泣き崩れました。

 

リンダは「母が妊娠中、父と寝ていた」と自ら語り、それは恐ろしいことだと思いながらも、父の愛情がほしいと思う自分に罪悪感を感じたことを告白しました。

 

ティールはリンダに死が近づいている感覚は正しいと伝えました。

「もう生きたくない」と心から思うと、わたしたちの身体は力尽きてしまうからです。

 

リンダの身体は、「生きたくない」という思いが消極的な自殺に向かい、ゆっくりと餓死しつつあったのです。

ティールは、リンダの病気が「愛されるために誰にでもいい顔をしようとする」ことからきていると説明しました。

 

リンダの病気は、「他人の人生は他人に責任を取らせ、自分のことだけを考えるように」というメッセージなのだと伝えました。

 

それ以降、リンダはティールのカウンセリングを受けながら急激な変化を遂げていきました。

 

「自分を愛する人ならどうするだろうか?」と自問しながら、ピンク色の腕時計に心惹かれる自分に気づき、建設作業員という仕事もほんとうは嫌いだったことに気づき、嫌悪し抑えつけてきた女性性を解放して、ありとあらゆることで「自分を敬う」選択を試していったのです。

リンダは自分の無視してきたものに気づき、「自分を敬う」ことを実行して、いい気分になるのを感じました。

 

ところが、その次にティールのところに駆け込んできたときには、「これまでで1番大変です。すべてを変えなければいけないのですから。自分が誰であるのかさえわからなくなりそうです」といいました。

 

この状態にリンダがなるのを、ティールは体験済みで知っていました。

自己愛が欠乏している人にとって、「自分を敬う」ということは、これまで「自分の望み」と思い込んでいたものをすべて捨て、不確かな世界に身を投じるような恐怖に苛まれるのです。

 

でも、ティールは、「自己愛による人生の書き直す苦しみ」は、「ほんとうの自分と断絶された人生を生きる苦しみ」と比べものにならないほど小さいことも知っていました。だから、リンダを安心させて「自己愛により人生を書き直す」方へ、導くことができたのです。

 

1年後、リンダは海辺に引越し、小さな土地を借金で購入し、薬用ハーブを育て始めました。そして、そのハーブを材料にした自然化粧品をインターネットで販売するようになりました。

 

2年後、健康食品のチェーン展開をする専門店がリンダの製品を扱うようになり、そのおかげで小さな農場を購入することができました。

そして、レストランで使うための新鮮なハーブを買いに訪れた男性と恋仲になり、結婚し、赤ちゃんも生まれました。この1年は多発性硬化症の症状は、まったく現れていません。

 

ティールはこのリンダの話を「自分を愛し、自分の感情を大切にして人生の正しい選択ができるようになったとき、何が起こるのか」を示す1例にすぎないと言っています。

 

そして、リンダの病気が治った理由は、「これまで他人から与えられていると思っていたものを、自分で手に入れる勇気を持ったからです。自分を愛するという学びのもと、彼女は勇敢にもあらゆる危険に挑んだのです」と言っています。

 

自殺未遂や自傷行為を繰り返し、自分を嫌悪することが日常で、自分を愛することなんて吐き気がする・・・という状態だったティールが、試行錯誤で「自己愛に基づく人生」に転換し、多発性硬化症(免疫系が自分の組織を攻撃する自己免疫疾患)で苦しむリンダを癒し、「自己愛に基づく人生」へのサポートをしている。

 

ティールはリンダのヒーリングに関わっているとき、「唯一無二のかけがえのない自分」と天が共同創造で貢献する醍醐味を味わったことでしょう。

このような体験をすると、トラウマになった出来事を恨みに思うどころか、感謝する気持ちになったと思います。

嫌悪していた惨めな自分が、光り輝く羽を持つ救いの天使に変身するのだと知ったことでしょう。

 

わたしたちが苦しみもがく体験をするとき、それは必ず、「唯一無二のかけがえない自分」がこの世に「唯一無二の貢献」をするときの資源となるのです。

 

トラウマを持つ者がそれを自力克服すると、同じトラウマを持つ者の癒しに働くというしくみは、自然界の産物であるわたしたちの身体の免疫のシステムとよく似ています。

 

細菌やウイルスなどにより病気に罹ると、それを撃退するための抗体が血清中に作られ、その血清(抗体)は同じ病気で苦しむ人々のワクチンとなって治療効果を発揮するのです。

 

創造主が与えたしくみというものは、アーティストがその作品に必ず残すその人らしい痕跡のように、森羅万象・万物の中で密かに存在し、機能しているものです。

だから、わたしたちの心のしくみにも、このワクチンのようなしくみがあるように、わたしは思います。

 

占星術で言えば、キローンがまさにこの機能を表します。

 

誰しもホロスコープのどこかのハウスにキローンを持って生まれてきます。キローンのあるハウスの分野や星座の性質に、はじめから苦手意識や劣等感を持つようなしくみがあります。

 

キローンの苦手意識や劣等感は、努力を積んで克服しようとすると、一生、それは終わりません。乗り越えたところまでを他者ではなく、自分が承認することでやっと克服できる苦手意識や劣等感なのです。

 

なぜならば、それは他者に貢献するための資源(ワクチン)となりうるものなので、自分が自力で超えた実感とそれだからこそその痛み苦しみが共感できる力が備わって、はじめてサポートできるのです。

 

わたしも1室(本人のハウス)にキローンを持つ、自己嫌悪の塊だった過去がある身なので、「自己嫌悪」から「自分を100%愛せる(嫌いな自分がどこにもいない)」状態までを網羅したエキスパートです。その経験が資源になり、ホロスコープを読む仕事をしています。

 

もちろん、「自己嫌悪」から「自己愛に基づく人生」への転換は、自分の力でやり遂げるしかありません。

ティールが言うように、これまで他人から与えられていると思っていたものを、自分で手に入れる勇気を持ったからです」

 

リンダが起こした奇跡は、リンダが「自分を敬う」気持ちを優先してあらゆるものを選択し、それを行動に移したからです。

リンダの心に「自己愛」が定着し、その選択で表現され、それを実行することで物質次元に変化を及ぼすチャレンジをしたからです。

 

この変化をに基づきリンダの潜在意識は「自分を愛する人」のセルフイメージをデザインします。

その「自分を愛する人」のセルフイメージは、森羅万象・万物に反映され、取り巻く現象のことごとくが、リンダを愛するように投影されていくのです。

だから、リンダの望む環境が整い、リンダを愛する男性が現れ、リンダの望む子どもを授かり、愛する存在に囲まれる家庭を得ることができたのです。

自分を攻撃することがなくなったリンダの心は、自分の組織を攻撃する自己免疫疾患の動きも止めたので、多発性硬化症の症状が出なくなったのです。

 

このプロセスを見越してリンダを導けたのは、ティールの苦痛に満ちた「自己愛」へのチャレンジとそこに至るプロセスの経験があったからこそです。

そして、このリンダへのヒーリングを通して、ティールもサイキックな能力を貢献に役立てる可能性をさらに広げることになったのです。

 

次回は「パスワーク」の解説の続きを、次々回は「ジョン・レノンのホロスコープリーディング」を、その後にティール・スワン著「自分を愛せなくなってしまった人へ」の解説の続きを予定しています。

 

わたしのサロン、リブラライブラリーではあなたの心のしくみをホロスコープで解説し、心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題にセルフヘルプで立ち向かえるようサポートします。

 

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新メニュー(月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、

キローンの苦手意識を強味に変えるワーク)が加わりました。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。