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自分を愛せなくなってしまった人へ―自らに光をともす29の方法
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こんにちは、リブラです。今回は、ティール・スワン著「自分を愛せなくなってしまった人へ」の解説の続きです。
第3章 苦悩に満ちた自己愛への旅路
・自らが作った牢獄
カルト教団の虐待者<ドック>から逃れ、友人のブレイクの家に匿われ、19歳のティールは身の安全は取り戻しました。しかし、心は囚われのままだったことに、彼女は気づくのです。
心理カウンセリングや数々のセラピーを受けても、自傷行為に取り憑かれ、自殺願望を抱き続ける状態が何年も続きました。
ティールは虐待者<ドック>から、「罰を受けたときに感じる穏やかな気持ちは、自分の罪から救ってくれるキリストの光だ」と刷り込まれていたので、罪悪感や絶望感、怒りを感じるたびに、いつも自分の身体に傷をつけ、それらの感情の苦しみを身体の痛みにすり替えて耐える習慣がついていたのです。
実際のところそれは、極限状態のストレスと痛みがエンドルフィンを大脳辺縁系に分泌させることで起きる、偽のやすらぎでした。
ティールは虐待者から逃げてきたはずなのに、今度は自分が自分に対して虐待するのを止められない事実に、絶望するのです。
自傷行為や自殺願望で見えない敵と戦い、一歩も前に進んでいない自分を、ティールは激しく嫌悪しました。
すると、ますます、自分を罰し、傷つけ、死にたくなりました。
やがてティールは、自傷行為を最初はスキーに、その後氷上のスポーツであるスピードスケートに置き換えることに成功します。
厳しいスポーツで身体を極限状態に追い込み、エンドルフィンが分泌されるやすらぎを得るのです。
それは自分で自分を虐待する愚かな行為ではなく、自分らしい人生への前向きな一歩になります。
ティールは、自傷行為に向けるエネルギーを、大学に通う、モデルの仕事をする、恋愛をする、結婚をする、スピードスケートのオリンピック選手を目指す・・・などの現実的な行動の原動力に変えていったのです。
自殺願望の方は、それを持っていることを否定せず、「明日自殺できる」と自分に言い聞かせ、その日を生きることに集中させて、次の1日、その次の1日へと延ばしていったのです。
自殺願望が消え去るころには、ティールは気分のよくなることならなんでもして、自分がいい気分になることを人生で最も大切なこととするようになっていました。
カルト教団に洗脳されて、そこから逃げ出しても、なお、精神的外傷やマインドコントロールに囚われていたティールのケースは、特殊な事例に思えるかもしれません。
でも、自分のことを100%愛することができないと感じるならば、嫌いな自分がどこか一部にはあると思うのならば、ティールに起きていた自傷行為依存が、無意識レベルで起きている可能性があります。
休息や睡眠時間を削ってまで働いたり、休んでいるときや遊んでいるときに罪悪感を感じる場合、明らかに愛せないていない「自分」がいます。
何かを判断したり選択するとき、それを決める基準を自分に置かず、他の人の意向に沿わせる習慣がある場合も、自己愛の欠乏症です。
こんな感じで自分のことを探っていくと、大切にしていない「自分」、ないがしろにしている「自分」、押さえつけて出さないようにしている「自分」がいくつも出てくるのではないか、と思います。
みんな、気づかぬうちに自分に対してひどいことを、たくさん、言ったり、やったりしているのです。
わたしがアカシックの学校であるノウイングスクールに行っているとき、講師のゲリーは「みんな、ひどいビトレイヤー(Vitolayer;裏切り者)なんだよ。誰が誰に対してか知ってる?」と問いかけました。
わたしも頭の記憶を巡らせて、誰を裏切ったのだろうか?と見当がつきませんでした。
その答えは「顕在意識(気づいている自分)」が、「潜在意識(気づいていない自分)」に対してでした。
人間社会では、本音と建前をつねに使い分けなければいけません。
心にもないことを言い、望んでもいないことを喜んでやっているフリをしなければならないときがあります。
顕在意識の方は、それが人間関係や社会のルールだ、とか、義務だ、責任だと納得しているからOKなのです。
でも、潜在意識の方は、自分以外の人の都合や外の世界の都合に合わせる意味もわからず、本音と建前というのがあるのも理解できないのです。
「顕在意識」が謙虚さを演出しようとして、「わたしは平凡で、取り柄のない人間です。だから、その他大勢の扱いの方がほっとします」と誰かに言ったなら、「潜在意識」は、「そうか、わたしは平凡で取り柄がなくて、その他大勢の扱いの方がほっとする人なんだね。じゃあ、そういう人になれるようにセルフイメージをつくります!」と、「平凡で取り柄がなくて、その他大勢の扱いを受ける人」のイメージの言動や選択を仕向けるようにするのです。これが、「潜在意識」の機能ですから。
すると「顕在意識」は、「わたしは、なんで平凡で、取り柄ないんだろう。こんなに頑張っても、才能のある人々にスイスイ先を越されてしまう。どうせ人間に生まれるならば、唯一無二の才能を表現できる特別な人になりたかったのに」と、心の中で不平を言うようになるのです。
こんなことを繰り返してしまうと、「潜在意識」は永遠にその機能を良い形で発揮することは叶わないのです。
「顕在意識」の自分と「潜在意識」の自分が、もしも、とても良い連携が取れたとしたどうでしょうか?奇跡的なことが起こると思いませんか?
ティールは完全回復に至っていなくても、「自分の気分がよくなることが最も大切」という判断基準で人生の選択をする限り、彼女の可能性の道は開かれて行ったのです。
大学進学やモデルの仕事やスケートの選手や結婚は、普通の人々だって叶わないことがあるのに、深刻な心的外傷を負ったティールがそれらにチャレンジできたのは、「顕在意識」と「潜在意識」の連携が取れてきた現れなんだと思います。
気づいている自分(顕在意識)が、気づいていない自分(潜在意識)をけなさないで、両者が幸せに感じるゴールをイメージできれば、夢の具現化は必ず訪れるのです。イメージは物質化を促進します。
自分を愛することは、気づいていない自分を含めてすべてを承認することにつながります。
自己承認に至れば、他者承認に振り回されることもなく自己表現ができ、本来の自分を表現することは、自己実現への第1歩です。
次回は「閃く経絡」の解説の続きを、次々回は「ジョン・レノンのホロスコープリーディング」を、その後にティール・スワン著「自分を愛せなくなってしまった人へ」の解説の続きを予定しています。
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