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閃めく経絡(ひらめくけいらく)―現代医学のミステリーに鍼灸の“サイエンス”が挑む!
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こんにちは、リブラです。今回は、閃めく経絡の解説です。
29.陽明経-陰の中にある陽
解剖学者は、消化管を6層に分けた。これは6本の経絡とうまく適合する。
<粘膜> 粘膜上皮―太陰 粘膜筋板―少陰 腹膜ー厥陰。
<粘膜下組織> 粘膜下組織―少陽 筋層―陽明 漿膜下層―太陽。
解剖学者が分けた<粘膜>と<粘膜下組織>の2つのグループも、中医学の陰と陽の層に不思議と一致する。
消化管は外界につながる層状の小宇宙であるが、体の内部に存在する。
その表面では皮膚(太陽)の代わりに、腺(太陰)~漿膜(厥陰)がある。
消化管は、陰の中の陽である。消化管全体は、口から始まり、肛門で終わる1つのファッシア(膜)のようにふるまう。
消化管は、身体の下方に向かいながら、太陰(前腎傍腔)と厥陰(腹膜)の間を縫っていく。
・食道は太陰にある。 ・胃は厥陰にある。 ・十二指腸は太陰にある。 ・小腸は厥陰にある。
・上行結腸は太陰にある。 ・横行結腸は厥陰にある。 ・下行結腸は太陰にある。 ・S状結腸は厥陰にある。
・そして最後に、直腸は少陰にある(骨盤にある)。とキーオン氏は言っています。
中医学的な視点で身体の中を眺めると、そこに完全な陰陽のバランスあり、それを自然な形で全体的に整える医療だな、と思います。
身体を物質としてみるのか(西洋医学)、小宇宙としてみるのか(中医学)で、取り組み方も全く違ったものになります。
物質だったら、傷んだ理由や壊れた所を探り、修復し機能させれば完了です。即効性があります
ただし、傷んだ理由も壊れた所もわからず、修復不可能な場合は、自己治癒能力を高めて間接的に治していきます。
小宇宙としてみるならば、小宇宙の本来のバランスを取り戻すのが優先されます。
中医学では、すべて陽と陰のバランスで成り立つと捉えるので、経絡を使って氣の流れで整えます。
身体に本来の氣の流れが起きると問題のあるところは、自然に自己治癒能力で治って行きます。
身体の本来の治癒能力が決め手なので、長期的な治療になることが多いのです。
緊急を要する症状には適しません。
ほんとうは、西洋医学が適しているケースは西洋医学で、中医学が適していケースは中医学でと、両方のよいところが病院の治療で使われたらいいのに、と思います。
薬の分野では、漢方薬が保健医療で処方してもらえるのありがたいのですが、この本で、キーオン氏が不満をもらしているように、経絡を使った鍼灸治療は、まだ、病院の中では肩身の狭い分野のようです。
「消化管は陰の中の陽」ということで、消化管全体は「陰」の性質が強いようです(筋肉の部分は陽)。
発生学的には、胚の卵黄嚢(陰)の部分が消化管になっていくので当然なのですが、実際の特徴も皮膚(太陽)と消化管の粘膜上皮(太陰)では、陽と陰の大きな違いを感じます。
わたしたちの皮膚にはたくさんの神経が通っているので、熱さ・冷たさ・痛みに敏感に反応します。
病院勤務時代の内視鏡の仕事で、肛門管(直腸と肛門までのつなぎ目に位置する)のガンの患者さんの出血を止める処置について説明があり、高周波を使って焼き固める方針を聞いたのです。
わたしは肛門管という名前のイメージから、肛門に近い部位なら焼灼の熱さや痛みを伴うのではないか?と密かに心配になっていたのです。
食道~直腸までの粘膜上皮は、それを生検鉗子で採取しても、ポリープを高周波スネア(輪っか状のワイヤーで縛って焼き切る器具)で切除しても、出血部位にクリップを打って止血しても、痛みは感じないのです。そこに痛みを感じる神経がありません。
でも、肛門は、痔の例で知られるように大変痛みが強いところですから、麻酔なしでは手術はできません。
実際には、肛門管は直腸に近接していて、直腸と同じ反応で、肛門管ガンの患者さんに焼灼の苦痛はいっさい感じていない様子でした。
ほんの2cmくらいの違いで、内胚葉由来の消化管の上皮であれば、切除や焼灼の痛みはなくて、外胚葉由来の表皮であれば、耐え難い痛みになるのです。
攻撃に果敢に戦う陽らしい反応を外胚葉由来の組織はしていて、内胚葉由来の組織は、傷ついても痛みも感じず受け入れてしまう性質なのだなと、この中医学的分類に今更ながら、納得しました。
次回は「ジョン・レノンのホロスコープリーディング」を、次々回は「自分を愛せなくなってしまった人へ」の解説を、その後「閃めく経絡」のお話しの続きを予定しています。
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