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閃めく経絡(ひらめくけいらく)―現代医学のミステリーに鍼灸の“サイエンス”が挑む!
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こんにちは、リブラです。今回は、閃めく経絡の解説です。
26.太陰経―肺と血液 息を吸い込み、霊感を与える臓器
「肺は相傅の官なり」『黄帝内経素問』第6章紀元前2世紀
中医学では、心は「皇帝」「君主」、そして肺は「宰相」とされる。
宰相の役目は、皇帝を皇帝自身の暴走から守り、皇帝が家臣から受けるものをフィルターにかけることである。
呼吸には精神を制御する能力がある。
ゆっくりと呼吸することは、皇帝の機嫌を心配する国民からの処方箋となることが多い。
国民が皇帝に宰相の話を聞くように訴えているのだ。
respiration(呼吸)とinspiration(霊感)は、ラテン語のspirare(呼吸する)と同じ語源からできている。
霊性と肺のつながりは、スラブ語、スカンジナビア語、中国語にも広まり、ヒンズー教徒は、呼吸で精神と霊性を変容させるヨガの歴史を持っている。
肺は、最も高い所にある内臓であるというだけでなく、最も高尚な空気を吸うため、身体と霊性の間でつながりをつくるとされる。
木は二酸化炭素を吸って酸素を吐き、肺は酸素を吸って二酸化炭素を吐く、というガス交換する場であること、血色素(ヘモグロビン)と葉緑素の構造は、中心が鉄(ヘモグロビン)かマグネシウム(葉緑素)が違うだけで、よく似ている。
気体と可能な限り触れ合う形にするために、肺の組織も葉っぱも、非常に薄く軽い構造になっている。
中医学で肺は、太陰の臓器の「脾」とペアで関連づけられ、毒素を放出する作用によって湿(水分)を絞りだす、とされている。
西洋医学でも肺の主な働きは、毒素(炭酸イオン)を血液のから取り除く浄化である。
ヘモグロビンによって酸素が細胞に取り込まれ、代謝により二酸化炭素が発生し、それをヘモグロビンが受け取り、肺に届けガス交換が行われる。
その過程で二酸化炭素は、体内で炭酸イオンとして存在するので、多く残存していると血液を酸性にしてしまう。
酸性に傾き過ぎると、タンパク質を変形させ、酵素を失活させる毒素と化すこともある。
身体の大部分の二酸化炭素は、炭酸イオンの形で貯留し、その結果として血液は浸透効果を持ち、液体を引きずり込む。
肺は二酸化炭素を放出することによって、同時に水分も放出する。
また、肺の基底膜は血の塊や泡を捕捉して、心臓に流れ込んで血栓症にならないように防ぐ働きがある。とキーオン医師は言っています。
わたしたちが飲みものや食べ物を外部から取り込むとき、それは飲み込まれるとすぐにPH2の塩酸(胃液)によって消化と消毒が同時に行われるのです。
酸に弱い菌やウイルスは、この段階でブロックされます。
わたしが内視鏡技師をしていた頃、後天性免疫不全症候群(AIDS)患者の胃カメラの画像を見る機会があったのですが、肉眼でもはっきり見分けつくほど、食道にカビ菌が生え、胃に近い所からはそれが生えていなかったのです。
胃にカビ菌が生えていないのは胃酸の働きであり、空気中にふつうに漂っている真菌(カビ類)が食道に生えるのを防いでいるのは、免疫システムの働きです。
そのAIDS患者は、免疫機能不全を起こしているため、空気中の雑菌にすら抵抗できなかったのです。
そのくらい、外気に内部をさらすことは、ほんとうは身体にとって危険なことなのです。
肺は、そのリスキーな外気を抱え込んで安全な状態にして取り込み、毒素となる炭酸ガスを放出する、空気清浄器のような働きをします。
だから、肺には、免疫に大活躍をする貪食細胞のマクロファージがたくさんいます。
マクロファージは、血液中では白血球の「単球(核が1個の単純な造りだからこんな名前です)」と呼ばれています。
大食漢で、なんでも食べてしまうし、細胞の形を変幻自在のアメーバのようにして移動できるから、身体中の危険区域の防衛にあたっているのだと思います。
ゴミや細菌をパンパンになるまで食べて、そのまま死んでいくのです。大食いで貢献しているような細胞なのです。
わたしが実習生だった頃、病理解剖を見学し、そこで分けてもらった肺の切片でプレパラート(顕微鏡用の組織標本)を作ったことがありました。
その肺の持ち主は、心筋梗塞で亡くなった患者さんで、喫煙歴のある80代の男性でした。
病理解剖のときは、心臓がかなり肥大して通常の1.5倍ほどあったので、長年がんばって血液を全身に送り続けていたのが、感じられました。
その時点ではわたしには、それしかわかりませんでした。
ところが、組織を染色してプレパラート標本を顕微鏡で覗いて見ると、その老人が亡くなる瞬間まで身体で起きていたことを垣間見れたのでした。
真っ黒なゴミをパンパンに食べているマクロファージが、どの視野にもたくさんいたのです。
たぶん、その老人が亡くなる瞬間まで、タバコのタールを貪食して、肺の中の浄化に努めていたのだと思います。
タバコを喫煙する人でよく痰が出てくるようなときは、それはほとんどタールを貪食して死んだマクロファージの死骸ですから、身体の免疫システムに感謝して、喫煙の機会を減らしてあげましょう。
マクロファージは、ほんとうは、危険な前癌細胞や細菌を貪食して職務を全うしたいのだと思います。
でも、吸い込む空気の中に有害なタールが入ってきて、肺の細胞にくっついてしまうとたいへんなことになるので、それを食べるのに追われて死んでいくのです。
わたしはそれを見てから、なるべくタバコの煙にあたる場所にいることを避けるようになりました。
喫煙してなくても、副流煙でも肺に煙の成分が入ってくることは同じですから。
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