こんにちは、リブラです。今回は、閃めく経絡の解説です。

 

25.少陰経―前腎・中腎・後腎

腎臓は、発生学的に3つのグループに分けられる。

・前腎(最初にできる腎臓)

・中腎(中間の腎臓)

・後腎(完成した成人の腎臓)。

 

前腎は、後に頚部となる原始的背部に沿った2本として現れ、中腎は小さくても機能する赤ちゃん腎臓が並んでおり、これら左右2本の線に続く。

これら中腎は後に膀胱となる場所に排液し、最後の腎臓が登場するまで腎臓の機能を実行する。中腎は男性では精巣とそれに付随する管を形成する。

左右2本の線と赤ちゃん腎臓は、膀胱経の位置と機能を説明するため、鍼灸の理論にとって非常に重要である。

 

そして、後腎が生じる。後腎は中腎の膀胱の端から生じて、腎臓を完成させる。

後腎が形成されるとき、形成中心が生まれ、どこで止まるかを後腎に命じる。

 

形成中心の通路はファッシア(膜、筋膜)として存続し、腎筋膜は腎臓を包み、後腹膜を通じて心臓まで行き、肝臓の無漿膜にまで続き、骨盤内臓器のほうに流れ落ちる・・・これが、中医学の腎経の流れと同じである。とキーオン医師は言っています。

 

腎臓が完成されるまでプロセスの3段階にグループ分けをするのはなんの意味があるのだろう?と思われるかもしれませんが、キーオン氏は、鍼灸の理論と西洋医学との一致点を、発生学を辿っていくことで見出したので、一般には聞いたことのないような腎臓の区分けが登場したのです。

 

氣の流れの道筋である経絡は、ファッシア(膜、筋膜)が集まり通るところで、そのファッシアは胎児がつくられる以前の胚だったころから、胚を包む膜として存在していて、まだ血管も神経も備わっていない胎児の身体をつくっていく上で、重要な指令を伝える媒体をファッシアが果たしていたのです。

 

だから、胚のころまで遡って考える発生学と、鍼灸理論は一致をみることが多いのでしょう。

顕微鏡もなかった時代の古代中国の賢人が、どうして発生学と一致点の多い鍼灸理論にたどり着いたのかは、謎のままですが・・・。

 

発生学から見たら、ヤツメウナギ(前腎:ネフロン1個)と魚類と両生類(中腎の:ネフロン数10~数百)と爬虫類と鳥類と哺乳類(後腎:数1000~数100万ネフロン)なのです。*ネフロンとは、腎糸球体+尿細管のセットを1単位とした腎臓の濾過機能の単位。

 

ヤツメウナギは、たった1個のネフロンで濾過機能をまかなう前腎段階の腎臓しかないのです。

海の生物は中腎なので、羊水の中にいる胎児と同じで、ネフロンの数も少ないです。

陸上の動物の水分コントロールは、かなり重要ですから、ネフロンの数も桁外れに多いのです。

 

たかが尿と思うかもしれませんが、身体の大半が水分でできている生き物が、乾燥した場所に生きることは、ほんとうはとても過酷な条件下にいることになるのです。

だから、いつ何時でも体内の電解質が一定で、干からびる心配がないように保たれなければなりません。

 

わたしたちは最も完成された高性能の腎臓を与えられているのです。

腎臓1つとっても、最高に進化したものですが、身体を細胞レベルまで調べていくと、ほんとうに最高のものでつくられた宇宙を1つプレゼントされていたのだ!という感動ものです。

 

わたしが学生のころは、病理解剖で分けてもらった組織をホルマリンでタンパク凝固させて固定し、水洗後にパラフィン包埋し、ミクロトームという巨大なカツオブシ削りのような道具で3ミクロンくらいに薄切し、それをスライドガラスに貼り付け、熱でパラフィンを溶かしてスライドガラスに組織片をくっつけ、職人技のような病理組織標本づくりを特訓しました。

 

染色するには、パラフィンが浸透の邪魔になるので、アルコール系列で溶かし、水と親和性を持たせてからになります。

 

腎臓のネフロンである腎糸球体や尿細管を染色するときは、とても贅沢ですが銀や金を使った染色液で、基底膜を染めます。

 

腎臓は濾過機能の要ですから、危険な金属類を血液から除去するために、糸球体の基底膜は銀や金を取り込みやすいのでしょう。

でも、微量にしか使わないので染めあがりがキンキラしているわけではなく、くっきり黒いフチ取りに基底膜が染まる程度です。

 

人体の様々な組織を染色して細胞レベルで観察すると、こんなすごい世界がわたしの身体の中で生きて活躍しているのだと思うと、呼吸をする、消化をする、排泄するなど身体のすべての営みが、奇跡のように感じられたものでした。

 

天から最高のプレゼントとして人間の身体を授けられたわたしたちですから、その身体に相応しく、最高の人生を生きるために存在しているとも言えますね。

 

わたしのサロン、リブラライブラリーではあなたの心のしくみをホロスコープで解説し、心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題にセルフヘルプで立ち向かえるようサポートします。

 

詳しくはこちら をご覧ください。

 

新メニュー(月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、

キローンの苦手意識を強味に変えるワーク)が加わりました。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。