こんにちは、リブラです。今回は、閃めく経絡の解説です。

 

25.少陰経―腎―ヘビ毒と腎火

 

腎臓でつくられるホルモンの1つであるレニンは、肺から血液を巡りアンジオテンシン変換酵素を活性化し、血管(angio)を緊張させる(tense)ホルモンであるアンジオテンシン(ⅠとⅡがある)を生成し、アンジオテンシンⅡは副腎皮質ホルモンのアルドステロンを分泌させて、ナトリウムの再吸収を促し血流量を下げ、心臓ポンプ機能を強化する。

 

腎臓での血圧が下がってくると、レニンが心臓にポンプ機能を上げさせるためアンジオテンシンⅡに働きかけ、血圧上昇を促す。

 

このつながりが異常になると、腎臓はレニンを使って心臓に鞭を打ち始める。

 

常に血圧は上昇した状態で、心臓はより硬く大きく(筋肉の塊のような臓器なので)なり、レニンの働きかけに応えようとして疲弊し、壊れて心不全を発症する。

 

心臓に負担がかかるほど血圧を上昇させているにも関わらず、なぜ、腎臓がレニンを活性化し続けるのかは、謎である。

 

そこで、レニンの働きかけや心臓のポンプ機能の強化を遮れば、血圧上昇を和らげ心筋を守れるという発想で、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬という薬剤が生まれることになった。この薬剤はコブラの毒から得られた。

 

古代の中国人は、腎と心のこのつながりに気づいていた。

腎は精を貯蔵し、心は神(霊性)を宿す。

腎水は心火を制御し、心火は腎陰に活力を与える。

 

古代の中国人は、レニンが心臓にストレスをかけることも、レニンが副腎のアルドステロンに働きかけて腎臓にフィードバックし、水分の保持を促していることも知らなかった。

 

その代わりに、古代の中国人は腎火について語った。

腎火は上方へと燃え上がり、心臓に損傷を与える、そう命門のことである!(命門は生命力の入口)

 

腎臓からホルモンで心臓に大きく影響を及ぼすが、心臓も腎臓にフィードバックを返す。

心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)と脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)である。

とキーオン医師は言っています。

 

わたしが検査技師として職に就いたばかりのころは、高血圧と言ったら「レニン活性とアルドステロン」がお決まりの検査項目でした。

 

その後、アンジオテンシン変換酵素(AEC)やアンジオテンシンⅡ、心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)や脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)など、医療の進歩とともに検査項目も増えて行きました。

 

腎臓と心臓とのつながりを、西洋医学ではホルモンの作用を解明することで掴んでいったようです。

古代中国の人々は、どうしてかは謎ですが、最初から腎と心がフィードバックをしながらお互いを制御し合う関係だったことを知っていたのです。

 

キーオン氏は、「アンジオテンシン酵素阻害剤という高血圧の薬をつくり出す現代人の方を古代の中国人は驚くだろう。でも、ヘビ毒からそれを見つけたと言えば、彼らは『そりゃそうだろう』という顔でうなづくだろう」と言っています。

 

古代の人々は、天然の薬物類を用いて経験的に治療していたからです。

 

でも、天然の薬物がどうして効くのかとか、何をどのくらい配合するとか、どうやって知ったのかは、やはり謎です。

 

20年ほど前に、当帰芍薬散を処方してもらって、子宮内膜症の不正出血や生理痛や冷え症が劇的に改善され、かなり漢方薬の驚異に圧倒されました。

 

好奇心に駆られて当帰芍薬散の成分の効能を片端から調べたのですが、子宮内膜症の治療に使われるような女性ホルモン様物質は入っていなくて、全部が血管拡張作用のある生薬で構成されていたのです。

 

西洋医学的発想だったら、血管拡張作用の強い薬を1種類だけでつくり、効かないときは別のを試すということになるでしょう。

 

でも、漢方では、同じ効能のあるものを何種類も、絶妙な配合で調合し、摩訶不思議な相乗効果を引き出すのです。

これは経験的に使いながら配合を変えていくだけでは、たどり着かないような気がします。

 

そして、身体のしくみの滞りに作用するから、体質ごと変えていくように効くのです。

 

わたしは50歳頃閉経したとき、これで子宮内膜症ともおさらばだからと当帰芍薬散の服用を止めました。

 

その後2年間、何事もなく過ぎて、53歳のとき、更年期障害であるホットフラッシュが起こるようになったのです。

冷え症もぶり返し始めたようで、冬に指先の冷えや手のこわばりを感じるようになりました。

 

ふつうならば、閉経直後に来てもよさそうなのに、2年間それが起きなかったのは、もしや、長年飲み続けていた当帰芍薬散による体質改善が効いていたのかも?と思い、今度は更年期障害の薬として処方してもらうと、服用を再開した翌日からホットフラッシュが止まり、暑さや寒さの体温調節で安眠を妨害されることはなくなりました。

 

どうもわたしの身体は、よほど当帰芍薬散と相性がいいみたいです。

漢方は、身体のリズムを整えるように働く、何かがあるようです。

それは1つ1つの成分の作用というより、配合の割合が産む相乗効果のようなもののように感じます。

 

わたしのサロン、リブラライブラリーではあなたの心のしくみをホロスコープで解説し、心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題にセルフヘルプで立ち向かえるようサポートします。

 

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新メニュー(月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、

キローンの苦手意識を強味に変えるワーク)が加わりました。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。