こんにちは、リブラです。

今回は、ヘレン・ケラーの8室(共感のハウス)の解説です。

 

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このサイトの「celebrty search」欄に「Helen・keller」で検索をすると、ヘレン・ケラーのホロスコープを見ることができます。

 

ヘレン・ケラーの8室(共感のハウス)は、ふたご座25度で始まり、かに座29度で終わります。ここにはかに座2度の金星(喜び、女性性)と6度の太陽(本来の自己)があります。9室(探求のハウス)との境界線付近にはしし座0度の水星(思考)があり、影響を与えます。

この金星と太陽のコンジャンクションは、2室(所有のハウス)のやぎ座6度のドラゴンヘッド(魂の目的)180度で葛藤するアスペクトをとっています。

 

8室は他者に対する共感や親密感を感じるポイントや、信頼構築の在り方が表れるハウスです。どんなとき心が通じ合い、どんなつきあい方に信頼を置くのかをみることができるハウスです。

ふつうのつきあい(7室の関係)と親密なつきあい(8室の関係)では、表向きと内向きの違った面が表れると思いますが、8室の星座は、親密な人と打ち解けたときに出るキャラクターや、信頼構築に欠かせないものが表れます。

 

数秘で言えば、「8」はふたつの「○」が一点でくっついた形なので、相手と一点で交わり、その相手の世界と自分の世界を融合させ、新たな世界観に変容して新しい自分が生まれる、そんなハウスだと思います。

 

8室星座別「信頼構築に欠かせないもの」

8室おひつじ座なら、自然な衝動や直感や思いつきに任せた行き当たりばったりの行動を、馬鹿にせず尊重すること。

 

8室おうし座なら、「上質の万物」「五感の喜び」を一緒に味わうなど、豊かさが感じられる時間を共有すること

 

8室ふたご座なら、好奇心が満たされ、会話が退屈にならず、選択の自由があること

 

8室かに座なら、良いこともつらいことも、気持ちを打ち明けられ、感情を共有できること

 

8室しし座なら、感動的な場面を一緒に体験し、その記憶をふたりの絆として大切にすること

 

8室おとめ座なら、「親しき中にも礼儀あり」を誠実に実行し、交わした約束は守ること。

 

8室てんびん座なら、ニュートラルな立ち位置にいることができ、美しいバランスが交流の中に存在すること

 

8室さそり座なら、真実に価値を置き、嘘・偽りがなく、秘密を守ってくれること。

 

8室いて座なら、未来に対する可能性や夢に向かう行動を否定しないこと

 

8室やぎ座なら、何事も現実に結びつけて考えられること。一緒に危機を乗り越えゴール目指す強さが感じられること。

 

8室みずがめ座なら、既成概念に囚われずに、自身の考えを表現できること。新しい知識や情報の実験を厭わぬこと。

 

8室うお座なら、「みんなひとつの意識でつながっている」という理念が根底に感じられ、共感を絆として感じられること


ヘレン・ケラーの8室はふたご座で始まります。知りたいことが交流する度に満たされ、また、新たな興味や世界が拡がるとき、ヘレンはその交流に共感を覚え、信頼を深めたのだと思います。

 

7歳の時出会ったサリヴァン先生も、ヘレンに言葉を教え、人とコミュニケーションして世界が広がるように導きました。だから、8室のルーラーのふたご座が、サリヴァン先生に信頼を寄せたのでしょう。

 

 

8室のかに座金星と太陽は、自身の「カニの甲羅の内側」に入れて良いと認定した相手には、まるで自分のことのように親身に考えます。ヘレンは、サリヴァン先生と出会い、亡くなるときまで共に暮らしました。サリヴァン先生が結婚したときも、その家庭に同居していました。

 

信頼が通い会う人の前にいるとき、ヘレンは「ほんとうの自分」として最も輝いたのでしょう。ヘレンの前にたとえたくさんの聴衆がいたとしても、彼女はひとりの人と対話している感覚で話していたのではないかと思います。

 

共感が通い合っているという信頼のもとに、太陽が金星をバックアップすると、みんなに愛されるようなエネルギーを放射します。聴衆に愛され、講演が人気を呼んだのも、8室のかに座太陽と金星のコンジャンクションの効果で共感が通ったのでしょう。

 

ヘレンの人生では、信頼関係のある人と交流することが喜びであり、その交流が自己実現の舞台であったことは、この8室太陽と金星コンジャンクションから読み取れます。だから、運命は8室の関係の人をサリヴァンの他にも、ヘレンに出会わせます。

 

後に点字刊行の日本ライトハウスを創業し、ヘレンを日本に招くことになる岩橋武夫氏が彼女の自宅を訪問したのは、サリヴァン先生の亡くなる2年前の1934年のことでした。

初めてふたりが対面した8月15日は、金星かに座26度と火星かに座19度と冥王星かに座25度が、ヘレンの8室に滞在した日でした。

 

岩橋氏は18歳のとき網膜剥離で失明しましたが、大学の講師を務め、盲人協会の会長に就任していました。ヘレンに会いに来たのは、講演旅行のために渡米した際、ヘレンに「日本に来て、ぜひ、盲人のために力を貸してください」と伝えるためでした。

 

しかし、そのとき、身体の衰えたサリヴァン先生がいたので、ヘレンはその返事を迷いました。それに気づいたサリヴァン先生は「遠い日本から、盲人事業啓発のために来ていただけないか、という依頼なら、喜んで行ってあげなさい」と勧めたので、ヘレンは訪日の約束を岩橋氏と交わしたのでした。

 

2室(所有のハウス)のやぎ座ドラゴンヘッドは、自身の能力が魂の目的を遂げることに使われるため、依頼にイエスと答えたい、8室のかに座太陽と金星は親密な人の病床を離れたくない、自身のテリトリーから出て遠い異国に行きたくない、と2つの方向性の違う思いがヘレンの心に葛藤を発生させたことでしょう。

 

サリヴァン先生の言葉が遺言のようにヘレンに残り、彼女の死の翌年初めての訪日を果たすことになりました。

ヘレンは3度来日していますが、1度目は岩橋氏の依頼、2度目は戦後の1948年にヘレンの方から手紙で日本の盲人事業の助けになりたいと申し出て実現し、1955年の最後の来日は、岩橋氏の霊前に花を捧げるためでした。

 

次回は「悟りをひらくと~」の解説の続きを、次々回は「のめく経絡」の解説の続きを予定しています。その後、「ヘレン・ケラーの3室」を予定しています。

 

わたしのサロン、リブラライブラリーではあなたの心のしくみをホロスコープで解説し、心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題にセルフヘルプで立ち向かえるようサポートします。

 

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新メニュー(月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、

キローンの苦手意識を強味に変えるワーク)が加わりました。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。