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さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる
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こんにちは、リブラです。
今回は「さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる」の解説の続きです。
第4章 思考はいつも「いま」から逃げようとしている
第5節 「わたしは不幸だ」という気持ちを溶かそう
問い;ある種の感情を「ネガティブ」と決めつけたら、その感情を抱くことはオーケーじゃない、と言っていることになりませんか?
どんな感情でも批判せずに、「それでいいだよ」と受け入れるべきではないでしょうか?
そうしなかったら、感情を鬱積させて、もっと葛藤や自己否定という、始末の悪い事態になりかねません。
答え(エックハルト・トール);あなたの言っていることは、ある意味正解ですよ。
ひとたびネガティブ思考・感情が起こったら、それをあるがままに受け入れてしまうしかありません。
しかし、これは「わたしには、選択する自由があるんだ」とわかるほどの意識レベルが高まっていないときの話です。
自分に選択する自由があるとわかっていたら、苦しみと喜びのどちらを選びますか?
幸福や生きることの喜びを切り離してしまう思考や感情を選ぶでしょうか?
そのような感情を、わたしは「ネガティブ」と呼んでいます。
あなたは自分自身をだましていないでしょうか?
しばらくの間、この受容を実践していると、次の段階である「ネガティブなものをこしらえないレベル」に進むべきだと感じるときがやって来るものなのです。
そうでないなら、あなたの受容は、エゴが不幸に浸るための「わたしは万物から孤立している」という意識を助長する、思考のレッテル貼りにすぎません。
ほんとうの受容は、ネガティブな感情をまったく別のものに変えてしまえるのです。
「オーケーである」とほんとうにわかっていれば、そもそもネガティブな感情を抱くでしょうか?
「すでにそうであるもの」に抵抗がなければ、ネガティブな感情も湧き上がってくるはずがありません。
あなたは口で「オーケー」と言っていながら、心の底では「なにもオーケーじゃない」と信じているのです。
だから相変わらず、思考と感情の抵抗パターンがあり、ネガティブな気分になってしまうのです。とエックハルト・トール氏は言っています。
わたしが20代のとき勤務していたメンタルクリニックで、ずっと明るい笑顔を絶やさない患者のAさんがいました。
Aさんのカウンセリングを担当していた臨床心理士が、脳波技師のわたしや事務職員に「今日もAさんはニコニコしていた?」と尋ねるので、「ニコニコしていないAさんなんて見たことないですよ」と答えると「そうか、まだニコニコしちゃうのか」と困った顔をしていました。
その心理士からAさんがうつ病だと聞いて、わたしは驚きました。Aさんのように笑顔を絶やさないうつ病の患者さんを見たことがなかったからです。
カウンセリング中はニセモノの笑顔を見せなくなったそうですが、それ以外のときは楽しくもないのになぜか笑顔になっているようでした。
「でも、無理して作り笑いしているように見えないのですが、Aさんが笑顔なのはいけないのですか?」とわたしが質問すると、「その笑顔がフタをしてネガティブな感情を押し込んじゃうから、病的な落ち込みの原因が本人にすらわからない状態なんだよ」とその心理士は言っていました。
どうもAさんは怒りや悲しみや恐れなどのネガティブな感情に揺さぶられるのを嫌って、「そんな感情はわたしらしくない。わたしはそういう感情に駆られる人ではない」とネガティブな感情に囚われる自分を否定していたようでした。
怒りも悲しみも恐れも喜びも、「感情」というエネルギーの表現です。
わたしたちの脳内では、ドーパミンが分泌されれば興奮し、ノルアドレナリンが分泌されれば恐れや怒りが過ぎり、セロトニンが分泌されれば安らかになって眠くなります。
ネガティブな感情にもポジティブな感情にもなる物質を元々内在させているのです。
つまり、喜怒哀楽のどの感情も自然な心の表現で、必要不可欠なのです。
ネガティブな感情には、危機を知らせるための役割があり、ポジティブな感情には行動の動機を与える役割が、安らぎの感情には身体をリラックスさせるための役割があります。
「感情」は「思考」と「身体」の橋渡しをする言語のような働きをします。
ですから、ネガティブな感情だけを封じてしまうと、どんな危機が心の中で起きているのか、わからなくなってしまうのです。
火災警報機の音がうるさいからと、音だけ止めて煙の原因を探さないようなものです。
でも、火災警報機に悩まされて生活する必要もないですよね。
ネガティブな感情が知らせてくれる危機の原因さえわかれば、その感情に囚われなくてもよいのです。
エックハルト・トール氏が言う『「わたしには、選択する自由があるんだ」とわかるほどの意識レベル』とは、ネガティブな感情を危機を知らせてくれる警報機として扱うレベルです。
ネガティブな感情が訴える危機を、重大問題とするのか、大したことはないとするのかは、「思考」・「感情」・「身体」の主人である自分が自由選択で決められるのです。
不安の種をいつも抱えてそこから先は堂々巡りを繰り返している人は、エゴの作り出す「問題」に感情を揺さぶられて、「選択の自由」があることを目隠しされて忘れてしまっているのです。
「いま、ここ、この瞬間」にグラウンディングして、穏やかさを取り戻して「問題」を眺めてみれば、たいがいの「問題」はエゴが堂々巡りに引き込むためのトリックだと、見抜くことができるでしょう。
たぶん、そのレベルに達するとエゴの策略が幼稚な遊びに見えて、どうして過去の自分はあの程度の感情に翻弄されていたのだろうと不思議に思えてくるはずです。
感情に振り回されるゲームより、エゴの策略を見抜く方がずっとおもしろいゲームです。
感情も抑えたりしませんから、喜びや楽しみの感じ方も大きく、感動的です。
ネガティブな感情に囚われそうになったら、「いま、ここ、この瞬間」にグラウンディングして深呼吸をして、「さて、どんな危機をわたしの警報機(ネガティブ感情)は知らせてくれたのかな?」と確認してみましょう。
それを見ないようにしているとずっとネガティブな感情に悩まされますから、即座に火元確認は済ませましょう。
ほんとうに「問題」だったら早めに対処できますから、それを知らせてくれたネガティブ感情は優秀なのです。
大したことでもないのにネガティブ感情の警報機が鳴ったとしたら、それはエゴのトリックです。
エゴに遊ばれないように主人の「自由選択」を行使して、ポジティブな気分・思考に切り替えましょう。
トリックを見抜かれるとエゴは邪魔できませんから、気分や思考を切り替えるのも簡単になります。
次回は、ウォルト・ディズニーのホロスコープ4室のお話を、次々回は「さとりを~」の続きのお話を予定しています。
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最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
