こんにちは、リブラです。
うお座土星編の解説サンプルとしてのエドガー・ケイシーのホロスコープリーディングの続きです。
今回は9室(探求のハウス)のリーディングをします。
このサイトの「celebrty search」欄に「Edgar Cayce」で検索をすると、エドガー・ケイシーのホロスコープを見ることができます。
エドガー・ケイシーの9室は、おひつじ座16度で始まり、おうし座19度で終わります。
このハウスには、おひつじ座27度のキローン(苦手意識)とおうし座3度の海王星(直感)とおうし座12度の月(心のよりどころ)があります。また、10室との境界線付近に、おうし座22度の冥王星(潜在能力)が存在し、9室に影響を与えます。
9室のおひつじ座27度のキローンは12室(潜在意識~集合意識)のしし座21度天王星(自己変革)と、おうし座3度の海王星は5室(至福と創造性)のやぎ座2度の木星(チャンス、幸運)と、おうし座12度の月は5室の
やぎ座11度の火星(モチベーション)と協調する120度のアスペクトをとっています。
9室に存在する天体には、ハードアスペクトがありません。
「9室」は、「未知の世界の探求」がテーマのハウスです。
その反対側に3室(表現のハウス)がありますから、「探求して知ったこと」をいかに「自己表現」していくのか?」と結びつけて読むことで、「探求して知ったこと」の目的やそれを扱う方向が見えてきます。
「9室」は、MC(10室の始点)という人生の高み(社会的到達点)を表すところの直前にあるハウスです。
「1室~8室」までで身につけたことを統合し、更なるステージに飛躍するために、自分自身の可能性を探しにこのハウスを探求するのです。
更なる飛躍に必要な能力が未発達な場合は、それを習得するため学ぶこともありますが、このハウスの示す領域は、吸収した情報・知識を自分の思考回路で理解することに留まらず、それを認識し拡大していくことも含んでます。
探求してわかったところまでが自分の領土になるようなハウスなのです。
数秘「9」は、「1~8」まで統合する数字です。「1~8」までのすべての数字の性質を兼ね備えていますが、「9」そのものの特質はありません。「1~8」の幕引き役でもあるので、終わらせて新たな「1」の始まりに備えるのが「9」の役割です。
ケイシーはこの9室におひつじ座のキローンとおうし座海王星が重なり、おうし座海王星はまた、月とも重なる位置に存在しています。
ケイシーはアセンダントがしし座なのに、脚光を浴びたり、有名になることをずっと避けていました。
しし座はその支配星である太陽の性質から、特別な才能によって多くの人々の人気や注目を浴びるとき、それを追い風にしてパワフルに力を発揮し輝く星座なのです。
ケイシーがそのように華麗なしし座アセンダントのキャラクターが出せないのは、9室にキローンがあるからだろうとわたしは考えます。
キローンがあるハウスの分野は、最初、苦手意識から始まるのです。
土星やキローンがあるハウスは、本人がなんとなく苦手意識を抱いていることが多いのです。
土星は具現化の星なので、避けても現実として突きつけられ、自信がつくまでレッスンが課されます。
だから年を重ねるうちに、だんだん自信のあるハウスに変わっていくことになります。
ところがキローンの方は、劣等感やコンプレックスとして当の本人だけが心の内部に隠し持ち、克服しようと密かに努力していたりするのです。しかし、周りはそのことに全く気づいていないか、むしろ「その分野に才能ある人」と見ているケースがほとんどです。
土星の試練(サターンリターン)の通過後の30歳以降の人々は、努力によって自信をつけた経験から、日常的な努力の継続でキローンのもたらす苦手意識を克服しようとしますが、努力では超えられないのがキローンの厄介な性質です。
キローンの苦手意識の攻略は、「自己承認」によって「承認欲求」を満たせると果たせます。
「1番ダメ」と思っている自分の性質を、「赤鼻のトナカイを認めるサンタの如く称賛」することによってのみ超えられるのですから、簡単なようで意外と難しいのがキローンの扱いです。
「生存欲求」から始まった未熟な欲求を、「安心・安全欲求(安定したい)」⇒「所属欲求(人間関係・人脈を充実させたい)」⇒「承認欲求(認められたい)」⇒「自己実現欲求(唯一無二の個性を具現化したい)」に進化させるのが、キローンの役割なのだと思います。
ケイシーのキローンも月も海王星も9室(探求のハウス)にあるということは、キローンが発生させる劣等感も、月がよりどころとして求めるものも、直感が指し示すものも、すべて知的探求に向けられていたということです。
ケイシーの頭の中は常に「知りたい・理解したい」という欲求でいっぱいだったでしょう。
わたしも9室に海王星があるのでこの気持ち、よくわかるのです。
9室という未知の世界に海王星という直感アンテナが設置されているので、未知の情報を受信し続けることになります。
知的探求のハウスですから、未知の情報が降りてきても理解できないと自分のものになりません。
「知りたい」けれど海王星が降ろすイメージ情報を簡単に理解することはできません。
幸いなことにわたしは9室に金星(楽しみ)と火星(モチベーション)もあるので、知的探求そのものが喜びで、永遠に続く謎解きが生き甲斐に感じられるからいいのですが、ケイシーはここに欠乏感の象徴の月や苦手意識を表すキローンまであるのですから、測り知れない苦痛があったと思います。
理解不能なイメージ情報がたくさん降りてくるけれど、その情報の意味をすべて知りたいと渇望するけれど、それを理解する手段もなく(キローンの劣等感は、自分にその能力がないと責め立てます)、ただ、それは貴重な情報であるということだけは直感で伝わってきている・・・。そんな感覚をケイシーはずっと持ち続けていたことでしょう。
そして、この9室にハードアスペクトがなく、協力関係のソフトアスペクトだらけなのにケイシーがキローンに悩まされたのは、水星と土星が重なってうお座にあるというのも関係したと思います。
うお座はこの物質界よりも、意識界や精神世界の方に強いリアリティを持っている星座なので、見えない世界のことを物質界の考え方に当てはめるのを嫌います。
ケイシーが熟読していた聖書の世界や彼の海王星が降ろすスピリチュアルな情報を、人間にわかる物質次元の言葉に翻訳するのが難儀だったことでしょう。
それは、学校教育の学習の流儀に向かない思考回路だったと思います。
アカシックレコードの情報を現実に伝えるための思考回路としては、うお座水星と土星のコンビネーションは最適のですが、学校で良い成績を取るには適しているとは言えません。
イメージを発達させて誰も手の届かない情報を取って来るのは得意でも、他の人々が理解できる現実的な形にするには、うお座以外の星座の土星との組み合わせの方が適しているのです。
実際、ケイシーは学校の勉強につまずいて困ったあげく理解することを諦め、丸暗記することで対応してきたそうです。
だから、牧師になるべく進学をしようとは考えず、本屋の店員に就職したのです。
それでも、書店のすべての本をジャンルを問わず読破していったのは、9室の月の知識欲を満たすためと、キローンの劣等感克服のための行動だったのでしょう。
ケイシーがもしもキローンのほんとうの扱いを知っていたならば(自身の特別な知性を認めていたら)、ケッチャム医師に患者の病気と治療法を伝えて終了ではなく、彼が伝えたアカシックレコードの情報がどんな影響を身体に及ぼして奇跡の治療につながったかを医師と一緒に考えることで、スピリチュアルと現代医学の橋渡しをしている実感を深めることもできたのかもしれません。
そのために、「知ること」に欠乏感を抱くように月を9室に置いたのですから。
キローンは「心も身体も癒せる医師」として、ギリシャ神話に登場しています。
ケイシーのキローンは直感のアンテナの海王星と重なり、それは知的探求のハウスにあるのですから、病気や治療のことに関しては、的確な直感が働きます。
後付けで医師からその説明を聞けば無理なく理解に及んだはずです。
彼はキローンを苦手意識としか働かせて来なかったから、その役目は潜在意識下の副人格担うことになり、顕在意識のケイシーの記憶には残らなかったのでしょう。
12室(潜在意識~集合意識)のしし座天王星がおひつじ座キローンと仲良く連携しているので、天王星的副人格が優秀なケイシーの思考回路を乗っ取り、医師にだけ通じる専門的な医療情報を伝える形になったと推測できます。
ケイシーの9室のキローンを眺めていると、人間の測り知れない素晴らしい能力に制限を課しているのは、学校教育とか社会の常識によって植え付けられた劣等感や固定観念なのだな、と痛感します。
自身の能力に疑いを持つ前に、劣等感や固定観念で制限をかけていないか、見直す必要がありますね。
そして、ホロスコープを手にしている人は、キローンの存在するハウスの分野を過小評価やダメ出しで可能性を潰していないか、振り返ってみましょう。
キローンのあるハウスの分野にコンプレックスを感じているということは、他のハウス以上に力を注いでいるはずです。
ほんとうはそこに努力課すことよりも、注いだエネルギーとその能力の可能性を認めることの方が、キローンを苦手意識からその分野のエキスパートに変容させる近道なのです。
次回の予定は、「悟りをひらくと~」の解説の続きです。ケイシーの10室のホロスコープリーディングはその後になります。
わたしのサロン、リブラライブラリーではあなたの心のしくみをホロスコープで解説し、心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題にセルフヘルプで立ち向かえるようサポートします。
詳しくはこちら をご覧ください。
新メニュー(月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、
キローンの苦手意識を強味に変えるワーク)が加わりました。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。