こんにちは、リブラです。
おうし座11度天王星&やぎ座22度土星・やぎ座7度冥王星のコンビネーションの生まれのカトリーヌ・ド・メディシスのお話の続きです。
カトリーヌの7室(対人関係のハウス)はいて座2度始まり、いて座24度終わりです。
このハウスにも、天体はありません。
今回はカトリーヌの8室(共感のハウス)にトランシットの天王星が通過するとき、何が起きたのかを追って天体のない8室とそこを通過していく天王星(変革の星)の関係を探っていこうと思います。
8室はなかなか理解しづらい、神秘的なハウスです。
なぜ、神秘的なのかと言えば、「7室(人間関係)で出会った者同士の心が通い、融合し、変容が起きる」からです。
変容が起きるとは言っても、心の中の世界ですから目には見えないのです。
変わるのは関わり合うその二人の意識です。
共感によって1点でも意識が通じ合うと変容は起きるのです。
新しい情報に出会って、まだそれを理解したわけでもないのになぜか、「わかった!」と心が先回りして納得しているような感覚です。
共感すると共鳴するので、一方の周波数ともう一方の周波数が合流して、お互いの忘れてしまった何かを思いだすのでしょう。
人間関係の場では、信頼構築がなされると8室(共感)の関係になります。
実はカトリーヌとその夫アンリ2世は、とてもホロスコープが似ています。
同じ1519年で、3月31日(ユリウス暦)生まれのアンリ2世はカトリーヌと2週間しか違いません。
しかも、アンリ2世のアセンダントはおうし座5度なので(カトリーヌのASCはおひつじ座28度)、7度差のホロスコープなのです。
ですから、木星・土星・天王星・海王星・冥王星・キローンは、カトリーヌと同じハウスにあります。
いままで、カトリーヌの生い立ちから天王星の動きと出来事を追ってきましたが、アンリ2世はカトリーヌと違う環境に生まれながらも、同じような人格形成がなされるような、天王星の嵐をやはり体験していたのです。
5歳で母親が病死し、7歳~12歳までは人質にされ、スペインの荒れた城に幽閉される子供時代を過ごしてきたのです。
アンリ2世が12歳でフランスに帰って来ても、父の注目は新妻や愛妾や兄に向けられ、彼だけを見てくれたのは亡き母と同い年の美しい教育係ディアーヌ・ド・ポワチエだけだったのです。
カトリーヌはなぜアンリ2世がディアーヌに夢中なのか、8室の共感の部分で理解していたのではないかと思います。
しかも、アンリ2世の月はおひつじ座28度でカトリーヌのアセンダントにピッタリ重なり、カトリーヌのおうし座1度の太陽とも重なっています。
つまり、アンリ2世が何に対して欠乏感を抱くのか、カトリーヌは痛いほどよくわかり、それが与えられるのは19歳年上のディアーヌしかいないことも、周囲の誰より知っていたはずです。
カトリーヌとアンリ2世は、性質が似ているからこそ、男女間の恋愛感情が芽生えなかったのでは?と思うのです。
カトリーヌはアンリ2世が死去してから、以降黒い服しか身に付けなくなったそうです。
ずっと愛妾の方ばかりを大切にする夫なのに、カトリーヌのアンリ2世に向ける思いは生涯変わらなかったのです。
ホロスコープから見る二人の関係は、同志のような間柄だったように思います。
ホロスコープで相性を見るときと、恋愛に関してと、それ以外とでは大きな違いがあります。
恋愛に関しては、180度とか、90度などのハードアスペクトがある方が、魅力を感じたり、長続きしたりするのです。
なぜならば、恋愛する目的が自分にはない、新しい刺激を求めることだからです。
似たような星の配置だと、仲良しの友達のようにはなっても、お互いの刺激となるような違いに気づきにくいのかもしれません。
トランシットの天王星がカトリーヌの8室に滞在した期間は1563年~1568年で、彼女が44~49歳のときでした。
7室天王星が巡った時点で、カトリーヌは夫を失い、悲しみに打ちひしがれ、城の外を見ていなかったという失敗をして、まんまと長男フランソワ2世をその妻メアリー・スチュアートの伯父であるロレーヌ枢機卿やキーズ公に懐柔され、政治的実権を掌握されてしまいました。
ロレーヌ枢機卿やキーズ公は極端なカトリック派で、第1血統親王であるブルボン家ナバラ王アントワースやその弟コンデ公がプロテスタント派であったので敵対していました。
カトリーヌはロレーヌ枢機卿やキーズ公を排除したいのですが、息子とその嫁を人質に手懐けられてしまっているので、彼らの敵であるブルボン家のナバラ王室と密かに通じて、味方につけようと考えたのです。
カトリーヌのその動きを察知して、キーズ公側もプロテスタント狩りを大義名分にナバラ王家を襲撃し、ナバラ王の弟コンデ公は捕らえられ、死刑宣告を言い渡されます。
表向きの決定権はカトリーヌで、裏での実権はキーズ公側なので、ここでコンデ公を死刑にしてしまうと、もう、カトリーヌとナバラ王家を結ぶ糸は絶たれてしまいます。
ここで、悲しい結末ながらもカトリーヌとアンリ王の子供たちにとっては助けとなる、フランソワ2世の病死が訪れます。
カトリーヌはフランソワ2世が病床にあるうちに、弟コンデ公の釈放と引換えに彼女が次の王(シャルル9世)の摂政となる権利を、ナバラ王のアントワーヌに求め、密約を取りつけたのでした。
今度はフランソワ2世の死と同時に、キーズ公側はフランス王室から追い出され、事実上のカトリーヌ摂政時代が始まりました。
トランシットの天王星がカトリーヌの8室を巡っていたのは、シャルル9世が王に就任し、母であるカトリーヌが摂政となって、幼い王を支えて政治の手腕を奮っていた頃です。
7室の天王星トランシットの嵐で、すっかり人間関係が変わってしまったカトリーヌは、それに適応すべく自己変革を迫られましたが、8室のトランシットの天王星では、王妃から王に生まれ変わるように、子供たちの母から国家の統治者に変貌を遂げたのです。
長男の死の床で、次男の王位継承とその摂政となる裏工作を仕組んでいたわけですから、さすが、やぎ座MC土星コンジャクションだな、と思いました。
すっかり、公人としての人生しかなくなってしまったカトリーヌは、この後冷徹な統治者として君臨していきます。
でも、ホロスコープから見たら、MC(天職)に重なるやぎ座土星に対して4室(基盤)にはかに座火星、6室(貢献)にはてんびん座木星でT字スクエアをとっているカトリーヌが、なんの迷いも苦痛もなく、血みどろの宗教戦争(内戦)をしているわけではないことを、彼女の占星術師であるノストラダムスは知っていたことでしょう。
あるいは、カトリーヌがアンリ2世のホロスコープとそっくりなので、王のように君臨することこそ彼女に相応しいと、ノストラダムスは進言したのかもしれません。
フランソワ2世崩御からのシャルル9世即位と摂政権の掌握劇は、あまりに鮮やかなカトリーヌの変わり身ぶりなので、裏でアドバイスをしている人物はホロスコープ読みなのではないかと、つい、想像してしまうのはわたしが占星術師だからですかね。
それでは、8室(共感のハウス)に元々天王星がある場合についても、お話しますね。
8室にある天王星は、「共感」で心を通わせる感動が、人生を変えるような自己変革を起こします。
だから、人生を変えたい、あるいは自分を変えたいと願うときは、理想的な状態を既に獲得している人との共感や信頼構築をして、その理想的周波数を浴びて共振することで、自己変革の引き金にしましょう。
現在天王星が滞在するおうし座が8室の人は、<ほんとうの自分>の人生を心豊かに生きるため、心豊かな人との共感や信頼関構築により、本来の自己を思い出し、理想的変容を遂げていく7年に突入しました。
1対1で人と関わる場で、相手から取り込みたい性質を見つけたら、その人との共感のポイントを探ってみましょう。共感できたら、その性質はもうあなたの元に届いて、変革を遂げるスイッチが入ったということです。
もう、変わった自分として行動してみましょう。自然に理想的な変革が遂げられるでしょう。
次回もこの続き、カトリーヌの9室(探求のハウス)のお話をします。
わたしのサロン、リブラライブラリーではあなたの心のしくみをホロスコープで解説し、心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題にセルフヘルプで立ち向かえるようサポートします。
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新メニュー(月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、
キローンの苦手意識を強味に変えるワーク)が加わりました。
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