こんにちは、リブラです。

 

おうし座11度天王星&やぎ座22度土星・やぎ座7度冥王星のコンビネーションの生まれのカトリーヌ・ド・メディシスのお話の続きです。

 

カトリーヌの4室(基盤のハウス)はかに座15度始まり、しし座17度終わりです。

このハウスには、かに座18度の火星(男性性・モチベーション)があります。

そしてこの火星は、6室(貢献のハウス)のてんびん座10度月(心のよりどころ)と15度木星(チャンス、幸運)の重なりとは90度、10室(天職のハウス)のやぎ座22度の土星(観念、現実性)とは180度のハードアスペクトをとっています。(かに座火星とてんびん座木星とやぎ座土星のT字スクエアを形成しています)

 

4室がかに座なので、自身の甲羅の内側の守備範囲=日常生活や精神の基盤がしっかり現実に根を下ろせていれば安定感を感じる人だったのでしょう。

そこにモチベーションを表す火星がありますから、毎日顔を合わせる身近な人々(家族や信頼の置ける師や従者や友人など)とともに心安らぐ暮らしをしていれば、それだけで元気がみなぎる人だったでしょう。

 

カトリーヌは10人の子供を産むことになりますが、病気で我が子を失うことがあっても、彼女自身は69歳でこの世を去るときまで、大きな病気で倒れることもありませんでした。

守るべきものがあると、パワフルに働くのがかに座の火星の特徴です。

 

カトリーヌの人生の前半は彼女自身の家庭をつくるため、夫を失った40歳からは王位を息子たちに継がせ国を安泰に守るため、彼女の基盤のハウスのかに座火星は、6室のてんびん座月と10室のやぎ座土星と葛藤を乗り越え手を組んで、奮闘していたようにうかがえます。

 

娘たちや息子たちを駒のように動かし、政略結婚や政治の駆け引きに手腕を振るったのは、家庭と国家を守る母心からの貢献とカトリーヌは思っていたことでしょう。

 

4室にトランシットの天王星が入って間もない1533年に、フランス王フランソワ1世の息子、アンリ王子とカトリーヌの婚礼が挙行されました。

このときトランシットの天王星はかに座17度で、カトリーヌのかに座火星とてんびん座月とやぎ座土星のT字スクエアを刺激し、葛藤を呼ぶ出来事が次々と彼女を襲います。

このときは、トランシットの土星もかに座~しし座に滞在中ででカトリーヌの基盤のハウスに厳しい現実を突きつけます。

 

フランス王と教皇の間の盟約で決まった、愛のない14歳同士の政略結婚。

アンリ王子には美しい愛妾のディアーヌがいて見向きもされない。

イタリアからの嫁入りだからフランス国民にも歓迎されない。

 

こんな三重苦がカトリーヌにのしかかった上に、婚礼の翌年には後見人の教皇クレメンス7世が死去してしまうのです。

最悪なことに、クレメンス7世はフランス王にカトリーヌの婚礼に際して約束していた莫大な持参金を支払う前に亡くなりました。

義父のフランス王はカトリーヌに対し、「この少女は素っ裸でわたしのところに来た」と嘆いたそうです。

 

たった一人の後ろ盾も、財力も失い、孤立無援の孤独な新婚生活が始まり、カトリーヌがゼロから基盤を築いていた1936年、夫のアンリ王子の兄が病死しました。

夫は王太子になり、カトリーヌは王太子妃になりました。

アンリ王子が王位を継ぐことが確定すると、強力な後見人もいないカトリーヌと離縁を勧める声も上がりました。

 

カトリーヌが王太子妃の座(基盤)を安泰にするためには、世継ぎを産むしかありません。

しかし、アンリ王子の愛はディアーヌに注がれ、カトリーヌには向かわないのです。

 

1937年にはディアーヌではない別な愛妾とアンリ王子の間に、女の子が誕生します。

この出来事はカトリーヌに絶望を与えたかもしれませんが、もっと衝撃を受けたのディアーヌの方だったかもしれません。

 

いくらアンリ王子から寵愛されているとはいっても、ディアーヌは王子よりも19歳も年上です。

アンリ王子の世継ぎを生むことは難しい年齢差です。

しかも王子は自身の王位継承を意識して、別の愛妾との間に子供をつくろうとしているのが判明したのです。

 

ここからはわたしの推測ですが、ディアーヌとカトリーヌはここで休戦協定を結んだのではないでしょうか?

 

いまはまだディアーヌにぞっこんのアンリ王子は、彼女の言うことにはなんでも従います。

アンリ王子の世継ぎはいずれ誰かが産むことになります。

その王子の母親が次世代の王の母として君臨するとしたら、アンリ王子の寵愛はディアーヌから世継ぎの母親のほうに移ってしまうかもしれません。

カトリーヌにしても子供もなく、アンリ王子から愛されてもいないなら、王宮を追い出されてしまうかもしれません。

 

そんなことをこの二人の女性たちがこっそり話し合ったとしたら、ディアーヌの勧めでアンリ王子がカトリーヌの寝室に通うようになる話は、自然な事の成り行きのように思います。

 

カトリーヌは王妃としての基盤を確立するため、世継ぎを産みたい。

ディアーヌは、アンリ王子に世継ぎが生まれても引き続き1番愛される寵妾でいたい。

二人の利害関係は一致しています。

 

4室のかに座の火星だけだったら、そんな密約をディアーヌが持ちかけても拒否したことでしょう。

でも、10室のやぎ座土星はここでアンリ王子の世継ぎを産めば、ほんとうの意味でフランス王室の家族の一員になれる、王妃や次世代王の母の座をちらつかせたことでしょう。

6室のてんびん座の月は、アンリ王子の世継ぎを産むことで、夫とフランス王室に貢献できる。

今まで誰かの役に立つチャンスがなかったけれど、これでやっとわたしのするべきことにたどり着ける、と囁いたことでしょう。

 

カトリーヌのホロスコープの中でも、かに座・てんびん座・やぎ座のT字スクエアの休戦協定が成立して、統合がなされたのかもしれません。

心の縮図であるホロスコープの葛藤のエネルギーが統合に向かえば、それを現実に投影するのがこの世の見えないしくみですから。

 

こうして、カトリーヌはアンリ王子との間に10人の子供を産み、3人の王子たちが王位を継承していくサポートをすることになるのでした。

 

トランシットの天王星が嵐のようにカトリーヌの4室を通過し、それまで彼女を支えていたものを一切吹き飛ばしていきましたが、かに座火星・てんびん座月・やぎ座土星の葛藤を越え、統合を果たす結果をもたらしたようです。

 

それでは、4室(基盤のハウス)に元々天王星がある場合についても、お話しますね。

4室にある天王星は、「基盤」とするもの(精神基盤・生活基盤)を新しく変えることによって、人生を変えるような自己変革を起こします。

だから、人生を変えたい、あるいは自分を変えたいと願うときは、どんなライフスタイルで生きたいのか、どんな自分で生きるのが心地よいのかを<ほんとうの自分(本質)>に問いかけてみるとよいでしょう。

その生き方ができない制限を嘆くのではなく、望むライフスタイルに一歩で二歩でも近づいていこうとする自分の意思を尊重しましょう。

そのイメージに根ざす行動が、あなたの望む人生の基盤に変革を起こします。

 

現在天王星が滞在するおうし座が4室の人は、<ほんとうの自分>の人生を豊かに生きるため、どんな基盤を構築するべきか、意識変革していく7年に突入しました。

ほんとうの人生を歩むために、自身にとって根っこになるべきものを確立していくときが、今なのです。

 

身も心も安心して根を下ろせる状態・環境・精神基盤とは、どんなものなのかを明確にしてみましょう。

安心の基盤が整うと、いくらでも進化・成長していけます。

 

次回もこの続き、カトリーヌの5室(至福と創造性のハウス)のお話をします。

 

 

わたしのサロン、リブラライブラリーではあなたの心のしくみをホロスコープで解説し、心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題にセルフヘルプで立ち向かえるようサポートします。

 

詳しくはこちら をご覧ください。

 

新メニュー(月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、

キローンの苦手意識を強味に変えるワーク)が加わりました。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。