こんにちは、リブラです。

今回はこの本がどんな経緯で世に出されたのかを中心に、お話ししていきたいと思います。

 

内容の解説へ、早く進めて!と思う方もいるかもしれませんが、この本はエックハルト・トール氏の最初の本なので、この本が産み出された経緯は、後に続いていく彼の本とはまったく違うのです。

 

前回の記事では、エックハルト・トールが「さとり」を得た(覚醒した)瞬間のことについてお話ししました。

 

<本質の自分(魂)>と<本質になりすまして思考を支配する自分(エゴ)>の2つの存在が自身の中にいるのに気づき、ほんとうの自分は<本質の自分(魂)>の方であると認め、人生の主導権を<本質の自分(魂)>にゆだねる決断をして、覚醒の朝を迎えるところまでが前回のお話しです。

 

エゴ(生存欲求)主導で貪欲に外側の世界を吸収し続けた青虫はやがて、吸収してきたものの中に求める答えが見つからないことに絶望し固まって身動きとれない蛹になり、エゴが作り上げた青虫の身体を溶かし、本来そうなるようにデザインされた姿である<本質の自分(魂)>に羽化し、心の自由を獲得した蝶となったわけです。

 

しかし、羽化したばかりの蝶はすぐ飛べません。

蛹から這い出すのにエネルギーを使い果たし、縮んだ羽を伸ばすにも時間がかかります。

外界は青虫時代と同様、虎視眈々と獲物を狙う敵がいっぱいいます。羽化直後は飛べないから危険なのです。

 

自分自身が内面の大きな変革を遂げ、何もかもが別世界に見えても、その瞬間に外界の物理次元が変わってしまうわけではないのです。

 

だから、人生の主導権をエゴから奪還した直後は、<本質の自分(魂)>主導でこの世を生きるためのレッスンも必要になってきます。

 

エゴ主導で作られたこの社会の中で、<本質の自分(魂)>主導で生きようというのですから、「さとり」が幸せというより試練にさえ思えてくるかもしれません。

 

でも、これは「さとり」を知らない門外漢の見解であり、エゴの視点です。

 

「さとり」とは、<本質の自分(魂)>がエゴと仲良く喜びの共鳴して現実を生きる状態ですから、「さとり」を得た人はどこにいても何をしていても喜びなのです。

 

<喜び>の周波数だけを、無条件に放射し続ける神の分霊がわたしたち人類の魂ですから、エゴが「主導権を魂に任せたらこの有様だ!現実は甘くないんだよ。さあ、神の分霊様、奇跡でもなんでもいいから、さっさとこの試練、なんとかしてくれ!」と懇願したところで、「これが試練というものか、すごいなあ、思い通りならない感覚ってなんて新鮮なんだろう!人間を生きてるって感じするなあ」と<喜び>を放射するだけでしょう。

エゴも仏頂面でしかたなく試練につきあうことにすると、魂がその試練に飽きるころ、自然に現実は<喜び>に満たされた具現化を始めます。

 

エックハルト・トール氏も「さとり」を得たら、すぐに執筆活動に入りベストセラー本を出して、現実世界でも豊かで幸せそうな状態なりました・・・というわけにはいかなかったようです。

 

「さとり」を得ると、魂意識主導でこの物理的次元を生きる<喜び>が増幅するので(神と魂とエゴが三位一体で共鳴する喜びだから、至福の極みです)、幸せいっぱいで何もいらなくなってしまったそうです。

だから仕事を辞め、お金も尽き、ホームレスのように公園で過ごしているのを見て、周囲が心配したそうです。

 

それでも彼がとても穏やかな幸せに満ちているのを誰もが認めました。

「わたしも、あなたのあなたのようになりたいのです!

あなたの持っている『なにか』を、わたしにも分けてくださいませんか!

それが分ち合えるものでないならば、どうやったら手に入れられるのか、教えてください」

 

とエックハルト・トール氏は問いかけられ、その度にこう答えたそうです。

あなたはすでに『それ』を持っているんですよ!

心の平安を実感できないのは、あなたの思考の雑音が、うるさすぎるからです

 

この答えが土台になってできたのがこの本、<ザ・パワー・オブ・ナウ>なのです。

エックハルト・トール氏が<本質の自分(魂)>主導で生き始めて、最初に具現化した叡智がこの本なのです。

だから、これからエゴ主導の苦しい生き方から魂意識主導の幸せな生き方に転換したい人にはもって来いの本だと言えます。

 

わたしがこの本を最初に読んだのは、まだ、臨床検査技師・内視鏡技師として病院勤務をずっと続けていこうと思っていた頃で、まさか占い師として起業するなんて夢にも思っていませんでした。

完全なるエゴの青虫時代に読んだのです。

 

でも、読みながら深く自身の内面に向き合うことをしているうちに、本の中の1問1答を心の中に落とし込んでいくうちに、自分の心が自分を閉じ込め、苦しめ続けていたことに気づき、「なんだ、それをやめればいいだけなんだ」とエゴが掲げる目標を追うのをやめました。

そうすると思考や感情を客観的に見てやり過ごす技が身に着いて、ほんとうに心が穏やかになってきたのです。

 

そして2008年のリーマンショックのときに長年勤務していた病院が倒産し、せっかく仕事から離れてもよい機会をもらったのに、まだ、エゴ主導の青虫時代は続いていたようで、1日の休みも取らず、すぐに次の病院に就職してしまいました。

 

就職はしたものの、外の世界にしがみついても、いとも簡単にそれがなくなってしまう現実を経験したので、前の病院で働いていた頃のようなモチベーションは湧いてきませんでした。

もっと自分の人生そのものにエネルギーを注ぎたい気持ちにシフトしていたのです。

たぶん、この本がだいぶ効いてきていたのでしょう。

 

そんなとき、自分のホロスコープをマジマジと見てみると、わたしの2室(所有のハウス)のおひつじ座木星に、トランシットの木星と天王星がコンビで重なって来る時期に突入するのが目前であると気づきました。

 

ジュピターリターン(木星回帰)に天王星が伴ってやって来るチャンスは、いまを逃したら2度と巡って来ない。

幸運(木星)と変革(天王星)が同時に自身の所有のハウスに巡ってくる時期、チャレンジ精神の塊のようなおひつじ座木星を使ってやらなかったら、いつ使うのか?

自分にすべてを賭けてチャレンジするとしたら、今しかない!と決断して、病院勤務を辞めて占い師で起業する決断をしました。

 

それが2010年11月で、2011年3月には木星も天王星もおひつじ座に入り、その翌月にはゲリー・ボーネルのノウイングスクールでアカシック・リーディングを学んでいました。

魂意識に主導権を渡して、蛹時代に入ったのがこの時期です。

そしてノウイングスクールの13ヶ月が終わる頃、現在のサロン、リブラライブラリーを開業しました。

右も左もわからない起業家1年生としてスタートしたのです。

 

7年周期の天王星が今年の5月半ばにはおうし座に移行するので、もう、あれから7年経つのかと思うと感慨深いです。

起業したてのころは、周期的にエゴの恐怖のささやきに襲われましたが、そのとき軌道修正してくれたのもこの本です。

この時期に魂意識主導の人生へ転換を計画されている方は、かなり強力なツールになる本なのでオススメです。

 

それでは、次回から<パワー・オブ・ナウ>の本編の解説をしていこうと思います。

 

わたしのサロン、リブラライブラリーではあなたの心のしくみを

ホロスコープで解説し、心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題に

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新メニュー(月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、

キローンの苦手意識を強味に変えるワーク)が加わりました。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。