こんにちは、リブラです。

今回はカール・グスタフ・ユング(←クリックするとユングのホロスコープに飛びます)

のホロスコープリーディングの6室後半のお話しです。

 

ユングの6室(貢献のハウス)はかに座10度で始まりしし座5度で終ります。

このハウスにはかに座13度の水星(思考)と17度の金星(喜び)と、7室境界線付近のしし座3度太陽(本来の自己)があります。

 

6室かに座13度の水星(思考)と17度の金星(喜び)の重なりは、2室(所有のハウス)のおひつじ座10度のドラゴンヘッド(魂の目的)90度のハードアスペクトをとっています。(前回解説済み)

6室かに座17度の金星(喜び)は、8室(共感のハウス)のてんびん座23度の木星(チャンス、幸運)90度のハードアスペクトをとっています。(前回解説済み)

 

6室と7室の境界線付近のしし座3度太陽(本来の自己)は、2室(所有のハウス)のおうし座3度の海王星(直感、イマジネーション)90度ハードアスペクトをとっています。

太陽はほんとうの自分を表現し自己実現するとき輝きます。

海王星が太陽とアスペクトをとっているということは、自己実現するとき欠かせない能力がサイキックな直感やイマジネーションのパワーであることを意味します。

 

ユングの場合は太陽と海王星が90度のハードアスペクトなので、ユングが自分自身の潜在意識の豊かな世界を探るときに働いたサイキックな直感は、診療で患者に貢献しようというとき鈍って疑わしい状態になり、はじめのうちは自己実現の足を引っ張っていたことでしょう。

 

太陽と海王星が葛藤しているうちは、見えない世界のパワーを当然のように自身に採用しているにも関わらず、他者に使うときになると怪しく感じてそのパワーを使わない方法を取ろうとします。

しかし、魂がこの組み合わせのハードアスペクトを設定したのは、両者統合しサイキックなパワーを自己実現の具現化のエネルギーに使う意図があり、そのパワーが強力だからこそ器を鍛える必要からハードな経験を積むようにしたのです。

 

スピリチュアルな世界を熱烈に学んでいるにも関わらず、「わたしはサイキックな能力がないから・・・」とその学びや技術を実生活や貢献の場で活かすのをためらう人は(30代半ばまで、わたしもそんな感じでした。リアリティとスピリチュアリティが葛藤する土星と海王星の90度をもっているので)、太陽や月や水星や土星が海王星とハードアスペクトをとって、葛藤を発生させている可能性が強いです。

そんな葛藤を感じるときは、「わたしはその能力があるから使えなくでジレンマを感じているのだ」と思いましょう。

 

頭の中で「○○がないからできない」と呟くと、大脳は効率的なので「ないならできない。できないことはやめよう。エネルギーの無駄だから」とやる気をダウンさせてしまいます。

使われたがっている何かの才能が備わっているからこそ、それに惹かれた思うと大脳は一生懸命その能力と学びが結びつくように働いてくれす。

 

そしていつの日にか「なんだあのスピリチュアリティとの葛藤は、自分の可能性を信じられるかどうかの通過儀礼だったのか」と気づくことでしょう。

 

ユングの母方の家系は霊媒体質の血筋のようで、ユングも幼少の頃それ怖がったり、後には逆に好奇心を抱いたりして、サイキックな世界の探究に生涯携わっていました。

でも、この葛藤するアスペクトのおかげで見えない世界のことをそのまま鵜呑みで信じてしまうことはせず、必ず調査や分析や実験をして納得のいく考え方を通してから診療に採用していました。

 

ユングのこの傾向を伺い知ることのできるエピソードが、「ユング自伝」に記されています。

 

ユングがチューリッヒ大学の講師となり、医学生たちの前で公開で患者の催眠をかけたとき、ユングの意図しなかった治癒が起きてしまったのでした。

その婦人は左足が麻痺して松葉杖をついて来院していましたが、深い催眠状態から目覚めたときすっかり左足の麻痺が取れ、松葉杖なしで喜んで帰っていったのです。

それを見て、ユングは「諸君、催眠によって何が起こったか解ったでしょう!」と生徒たちの前で言ってはいましたが、内心何が起こっているのかわからなかったそうです。

 

この件が起きた後、ユングはきっぱり催眠を診療に使うのをやめたと言います。

何が起こっているのか理解し難い治療法は受け入れることができなかったのです。

ユングはその婦人がしばらくして再発したときに前回起きた奇跡的な出来事の真相を突き止めました。

(これはアセンダントに鎮座するみずがめ座土星のルールを行使したのでしょう。わたしもみずがめ座土星がアセンダントにあるので痛感しますが、どんな原因がその結果につながったのか理論立てができないと気持ちがわるいのです)

 

その婦人の症状の再発はユングが新学期に講義を始める広告が出されたときに生じたので彼女のことを調べてみると、ユングと同年代の精薄の息子がユングが勤務する大学病院に入院中であることが判明したのでした。

彼女は無意識に息子をユングに投影し、医学生たちの前で奇跡的回復をすることで名医ぶりを際立たせる行動をしていたのです。

自分の息子が「ユングのような存在だったらいいのに」という思いが、彼女の症状を生み回復するという状態をつくり出し、当の本人はそれに気づかず足が麻痺して不自由になっていたわけです。

ユングがその真相を伝えることで、その婦人は無意識が作り出していた症状から解放されました。

 

「それが私の最初の真に治療的な体験だった。言うなれば私の最初の分析だったのである」

―「ユング自伝」より―

 

ユングはサイキックな直感も優れていましたが、それに匹敵する分析力も同時に使って見えない心の世界の真実を探り出し、患者との対話から原因を分析することで治療につなげていったのでした。

自己実現の太陽を貢献に使うとき海王星の直感を連携させた、太陽と海王星の統合の成せる技です。

 

また、ユングがいかに統合失調症の患者の心に接近したのかを示すエピソードもあります。

幻覚・幻聴に悩まされるのが統合失調症患者の症状なので、月に住んでいたという患者の話を妄想だとして片付ける弟子に、ユングは静かに「ああ、その人はほんとうに月に行って来たんだよ」と言ったそうです。

そのときその弟子は<内的現実>が存在することが、心に収まるようにわかったそうです。

 

きっとユングはサイキックな直感を患者との対話に働かせていたから、患者のイメージする世界を共有できたのでしょう。

他者には非現実的なことでも本人が実際に感じているのなら、本人の内的世界では存在しているものなのだとユングは理解し、弟子にも伝えていたのでしょう。

 

わたしも精神科に勤務していた頃、UFOが送って来る電波の話とか、いっぱい付いてき来てしまう幽霊の話とかを患者さんたちが真剣に話すのをよく聞いていました。

血糖値が高めの統合失調症の患者さんに医師が「甘いものを控えましょうね?」と注意すると、

「わたしはそんなに甘党ではないのです。でもね、わたしには10人の幽霊たちが付いていて、わたしがコーヒーを飲もうとすると『お砂糖を一匙入れてね』とねだるのです。10人がみんな『わたしにも一匙』って言うから、ものすごく甘いコーヒーになっちゃうのです。わたしは甘党ではないから、ほんとうは砂糖を入れたくないのですけどね」と困った様子で話しているのを聞いたことがあります。

その患者さんにとっては幽霊たちが実在するから、公平に一匙ずつ砂糖を入れてあげなくてはいけないという気持ちがその真剣な口ぶりから伝わってきました。

 

だからユングが

「その人はほんとうに月に行って来たんだよ」と言う<内的現実>の感じは、わたしもわかる気がします。

海王星のサイキック直感を否定しなければキャッチできるものだと感じます。

 

次回もこの続き、7室の解説を予定しています。

 

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最後まで読んでくださり、ありがとうございます。