こんにちは、リブラです。
今回はカール・グスタフ・ユング(←クリックするとユングのホロスコープに飛びます)
のホロスコープリーディングの6室のお話しです。
数秘6は人と人をつなぐ愛情や信頼や絆を表し、「6」には「愛」のエネルギーを循環させるパワーがあります。
だから「6月の花嫁(ジューンブラインド)」が幸運を呼ぶとか、タロット6番のタイトルが「恋人たち」だったりします。
「6」の「愛」のエネルギー循環をもっと拡大させると「人類愛・地球愛・宇宙愛」にまで発展します。
恋人を愛するのも、我が子を愛するのも、ペットを愛するのも、花の美しさを愛でるのも、この世の神秘に愛を感じるのも、「愛」のエネルギーの循環を感じるからだと思います。
「愛」のエネルギーを循環させようとするとき、「何か役に立つこと・喜んでもらえることをしたい」という気持ちが自然に湧いてきますよね?
それがこの6室の管轄である「貢献」です。
「愛を与える喜び」と「愛を受け取る喜び」が循環し合うのが「貢献のハウス」です。
「貢献」は「犠牲」を1%も含みません。
なぜなら愛すると自然に喜びが溢れて満たされるので、それを与える機会を得られた時点ですでに幸せだからです。
「愛」を与えて痛みを感じる(犠牲を感じる)ならば、それは「愛」ではなく「要求(ニーズ)」です。
喜んで与えることができない時点で、それは「愛」のエネルギーではなくなっています。
「愛」のまがいものを絞り出して与えても、ほんとうの「愛」の循環は起こりません。
6室(貢献のハウス)では、喜んで与えられるものを「貢献」に選びましょう。
5室(至福のハウス)の次に来るのが6室(貢献のハウス)であるという順番も、ちゃんと意味があるのです。
5室で何が自分の至福になるのか知るからこそ、それを使って貢献しなさいという意図がホロスコープにはあるのです。
自身のほんとうの至福を知らないうちに「貢献」に向かうと、自分らしい貢献ではなく他者のニーズに応えるだけの義務で終わってしまいます。
ユングの6室(貢献のハウス)はかに座10度で始まりしし座5度で終ります。
このハウスにはかに座13度の水星(思考)と17度の金星(喜び)と、7室境界線付近のしし座3度の太陽(本来の自己)があります。
6室かに座13度の水星(思考)と17度の金星(喜び)の重なりは、2室(所有のハウス)のおひつじ座10度のドラゴンヘッド(魂の目的)と90度のハードアスペクトをとっています。
ユングは医大生のときに父親を病気で亡くしています。まだ、医師としての資格もなく、学費がかかる身の上なのに母親や妹を養う義務を背負ってしまったのです。
学費の借金に親戚を走りまわったとき「退学してさっさと働け!」と冷たくあしらわれることもあったそうですが、なんとか学費を借りアルバイトをして医師資格を取ったのでした。
ユングは最初、生活のため内科医になり地元の開業医の代診を務めたそうです。
2室おひつじ座のドラゴンヘッドは「それは魂が意図する人生と違う方向だよ!」とチャレンジ精神が発揮できない不満を訴えたかもしれません。天体ではないので、小さな声でささやくくらいですが。
一方、経済的に支えなければいけない家族やお金を借りた親戚に対しては、医師としての収入の安定で安心をもたらし、地元の人々の健康に貢献できることを、6室のかに座水星と金星は喜んだことでしょう。
かに座は甲羅の内側の人々(身内)と認定した人間関係を自分のことのように慈しむ性質があるので、ユングの知性も愛情も家族や親戚や地元の患者さんに注ぐことを良しとしたはずです。
さらに母校で有名な内科の教授からも「助手にならないか?」とお誘いまで受けるのですが、ここでユングは迷わず断ります。
さすが、幼いころから内的葛藤を自力克服してきたユングです。
6室かに座水星・金星ばかりを贔屓して、2室おひつじ座ドラゴンヘッド(魂の目的)を蔑ろにすることはないのです。
ユングは国家試験の勉強中に見つけた「精神医学」の本に覚えた心の高鳴りを、けして忘れはしなかったのです。
家族やお金を借りた親戚には経済的な安定感をもたらせば、6室かに座の水星・金星は文句を言いません。
むしろ、ユングが喜んで従事できる診療科目の方がほんとうの貢献になり、6室は活気が出ます。
そしてかに座水星・金星の「貢献したい」エネルギーは、おひつじ座ドラゴンヘッド(魂の目的)目指して未知の開拓(精神医学)へ注がれることになるのです。
ユングはクラフト・エビングの「精神医学」を読んだときのことを後にこう語っています。
「ここにこそ、私があらゆるところで探し求め、どこにも見出し得なかった生物学的および精神的事実に共通な経験の場があったのである。
自然と霊との衝突が一つの現実となる場所が、ついにここに見つかったのだ」-「ユングの生涯」より引用-
ユングは24歳でチューリッヒ大学のオイゲン・ブロイラー教授の助手となり、ブルグヘルツリ精神病院で働くことになりました。
6室かに座17度の金星(喜び)は、8室(共感のハウス)のてんびん座23度の木星(チャンス、幸運)と90度のハードアスペクトをとっています。
かに座はおひつじ座から数えて4番目の星座なので、「4」が意味する安定や基礎や基盤を重視する性質を備えています。
ですから、貢献するとき変わったことや従来と違う方法を取ることをユングのかに座の金星は好まなかったと思います。
しかしユングがブルグヘルツリ精神病院で働き始めたとき、いきなり遭遇することとなったのは8室のてんびん座木星ががっかりするような、患者と共感が交流しない診療の在り方でした。
そこは精神病院なのに、内科医が患者の症状を分類して診断名をつけ治療方針を決めるのと同じことが行われているだけでした。
患者の「心」に接近し理解しようとすることを、ブロイラー教授以下どの精神科医もしていなかったのです。
幸いなことにブロイラー教授は寛大な人のようで自分のやり方を押し付けることはせず、ユングの患者はユングの自由裁量で診療を任せていたようです。
ユングは精神医学の知識を吸収するだけでなく、患者との対話を通して「心」の領域への独自の開拓を進めていきました。
おそらく、8室のてんびん座(「我在り(自分しかいない)」のおひつじ座と真反対の鏡関係の星座)の木星は、患者との共感のポイントを絶妙に掴みながら、6室のかに座金星と手を組んで共感を通して「患者の心を理解する」方法を確立していったのでしょう。
ユングの6室(貢献)かに座金星と8室(共感)てんびん座木星が葛藤を乗り越え統合を果たして成功させたようなエピソードもこのブルグヘルツリ精神病院時代に起きました。
「統合失調症」と診断された女性の病名を覆し、当の本人も気づかなかった深層心理を探り出し、彼女の無意識が起こしていた症状(抑うつ状態)を回復させたのでした。
その婦人は子供の一人を腸チフスで亡くし、以来急性状態に達してこの精神病院に入院していました。
ユングは連想検査を試みたり、彼女の夢の話に熱心に耳を傾けているうちに、子供たちが腸チフスに罹る原因になった風呂場のスポンジの水を吸うのを黙って見ていたことも、その出来事の少し前に昔の恋人がほんとうは彼女と結婚したがっていたという話を友人から聞き、そこから抑うつ状態が始まっていたことも突き止めてしまったのです。
ユングのかに座金星はこんな苦しい真実を抑うつ状態の患者に告げることは苦痛だったに違いありません。
でも、共感のハウスのてんびん座木星は情報を与えることで理解に導く風星座ですから、ユングはこのてんびん座木星を使って、この病気の真相を解説することで彼女の無意識の思いを彼女の顕在意識に伝えたのだと思います。
彼女の潜在意識の「恋する女性人格」は、諦めたはずの昔の恋人が彼女と結婚したがっているのを聞いて、何もかも捨ててそこに飛び込んで行きたかったのです。
でも、彼女はすでに夫も子供たちもいる身の上で「そんなことはできないわ」と彼女の顕在意識は、「恋する女性人格」の思いを封じ込めます。
潜在意識の中で暴れ回る「恋する女性人格」に心を乗っ取られ、憂鬱な気分に浸っていると子供たちへの愛情も薄れ、危ないことをしているのも止めさせず、間接的に大切な我が子のひとりを死に至らせてしまった。
その罪悪感がさらに彼女の心を支配して、「統合失調症」という診断がつくほどの症状を発現させていた・・・。
ユングはこの真実を彼女に伝え、それを苦痛と共に受け取る彼女の心を理解し、元の彼女に戻るのに手助けしたのでした。
ユングはこの例を自伝の中で次のように記しています。
「治療において問題はつねに全人的なものにかかわっており、けして症状だけが問題になるのではない。
私たちは、全人格に返答を要求するような問いを発しなければならない」-「ユング自伝」より-
ユングは精神科医になって間もない頃より、症状の裏側にあるものへの理解が患者にも全人格にも癒しとなり、主人格と副人格たちとの対話と相互理解が見えない心の世界の問題を解決することを、すでに気づいていたように思います。
それも、ユング自身の中でつねに葛藤は認識され、対話され、理解され、話を聞いてもらえず押さえ込まれる副人格はいなかったからなのでしょう。
自分自身の心に向き合うときは、どんな人格が出てきても責めずに耳を傾け、振り回されずに理解してあげることが、暴走を防ぐコツなのだと、半世紀生きたわたしの経験から思います。
次回もこの続き、6室の後半の解説を予定しています。
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新メニュー(月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、
キローンの苦手意識を強味に変えるワーク)が加わりました。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。