こんにちは、リブラです。

今回からみずがめ座土星の持ち主であるカール・グスタフ・ユング(←クリックするとユングのホロスコープに飛びます)のホロスコープを読んでいこうと思います。

わたしもユングと同じみずがめ座アセンダントでみずがめ座土星が1室にあり、10代後半頃からずっと注目していた人物でした。

わたしが脳波技師として精神科に勤務したとき、ヒプノセラピーやヴィジョン心理学を学んだときも、すぐにその世界に理解が及んだのもユングの考え方がわたしにとって非常に吸収しやすい(馴染みやすい)ものだったからだと思います。

わたしが占星術で1番重要視しているのが神話の本質であったり、ホロスコープの天体を「元型」として扱いブログ内対話で「ヴォイス・ダイアローグ」をやっているのも、ユングの世界に少しも違和感もなく信頼できるからです。

実際に会ったこともないのに不思議ですよね。

わたしにとって土星(自分だけの譲れないルール)の共鳴をものすごく感じる人なのです。

 

ユングは1875年7月26日にスイスで、プロテスタント教会の牧師の息子として生まれました。

母親は牧師の娘ですが霊能力があったそうです。

父方の祖父はバーゼル大学の医学部教授で、ゲーテの私生児とか、フリーメーソンのメンバーだったとか、アカデミックなエリートなのにミステリアスな噂が漂う人のようです。

 

このような立派な環境に育つと、親を超えるハードルはかなり高いものになりますよね。

牧師の家庭で育ったから「善・悪」は厳しくしつけられそうだし、お父さんは言語学の博士号まで持つ牧師だし、お祖父さんは医学部の教授でゲーテの息子かもしれないし、お母さんは感が鋭くてなんでもお見通しだし・・・。

こういう環境に生まれ育ったら・・・と考えると、この環境そのものが土星の試練だったかもしれません。

 

1室始点は生まれた「時」に決定されるので、このハウスに土星があると新生児~人格形成が完了される10代前半に土星の試練が何らかの形で働くようです。

わたしの場合は現実を生きる取り組みがハードでしたけれど、反面教師役の両親だったので親を超えるハードルはとても簡単でした。精神的にも経済的にも親を依存せず、自立して現実を生きるだけのハードルでしたから。

 

ユングが精神医学を専門に選んだのも、身体を超える未知の世界である「精神」が宗教やスピリチュアルな世界とも一致を見ることが可能な分野だから、その高みを目指すことで「親のハードルを超え」をする潜在意識の計らいのような気がします。

そういう課題を与えて現実問題と取り組ませ、自信をつけさせていくのが土星の働きです。

 

1室の取り組みなので、徹底的に自分を信じるための自分自身との孤独な戦いです。

だからこそ、豊かな内面の世界である潜在意識にたどり着き、そこの住人である後にユングが「元型」と呼ぶことになる副人格たちの存在に、若いころから気づき始めたのでしょう。

 

ユングは表向き両親の愛に育まれて成長しましたが、内面では不信感を抱いていました。

普通の家庭の子供たちが抱く、親が自分に対して何かしたからという不信感ではなく、父親は牧師なのに神様についての質問にちゃんと答えられないとか、いつも明るく優しい母がたまに見せる暗く不気味な側面などを観察して不信感を募らせるのです。

両親を愛していて嫌っていなくても、その人間性に対して不信感を抱くのです。

 

これは1室みずがめ座土星の仕業だな、とわたしは思います。

土星はその人が「譲れないルール」として無意識に信頼する観念なのです。

その土星がユングはみずがめ座なので、理論的に説明つかないものを鵜呑みにすることはできず、そういう場面を家庭内で頻繁に見ることになる家族に対して強く不信感を抱くのです。

 

ただし、みずがめ座は「正しさ」や「善」を答えに求めているわけではないので、その答えに至るその人なりの見解を説明してほしいのです。

「個」としての自由な考えを何よりも尊重するのがみずがめ座です。

「人は人。自分は自分。干渉しないし、されたくない」という個人主義がみずがめ座土星の「譲れないルール」です。

 

幼いユングが父親に求めていたのは、父親が神様に抱くイメージや考えだったのでしょう。

母親に求めていたのは、「どうしてボクの知らないお母さんが、出てきたの?」という疑問に対しての答えです。

「霊感が働くときお母さんは、いつもと違う感じになるの。でもそれはほんの一瞬。怒ったときのお母さんがいつものお母さんじゃないけど、長く続かないのと一緒よ」と説明があれば、不信感を抱くほどには至らなかったでしょう。

説明がないことにより「この人たちは理解できない、信じてはいけない」になってしまうのです。

 

でも、ホロスコープを読む上で大切なのは、魂はわざと両親に不信感を抱く環境を設定するということです。

1室(本人のハウス)で土星が機能を発揮するためには、本人の力で現実問題に取り組む姿勢が必要です。

自分よりも他者を信頼しているようでは1室の土星は働きません。

 

みずがめ座の土星は信頼に足る理論性を重要視しますから、周囲を見回して信頼できる考え方ができる人が誰ひとりとしていない状況設定をします。

誰も答えをくれないし、信用できない→現実を生きるために、信頼できる考え方を自分ができるようになろうと努力する→とりあえず、自分の現実問題の答えは自分で弾き出せるようになる→現実を生きるための自信が身につく(土星の第1次任務完了)というプロセスを通過するのです。

 

だから「土星のせいでこんなつらい人生、トホホ・・・」とか嘆いていては、土星起動スイッチが入ることもなく、使われなくてもったいないのです。

 

わたしはすぐブチ切れて暴力に訴える父と新興宗教とアルコールに逃避をして現実に根を下ろせない母というわかりやすい土星設定だったので、初めから父母に質問することもなく現実問題は自分の頭で考えて解決してきました。

だからわたしが信頼を寄せたのは、自然科学であり、スピリチュアルな叡智(占星術や数秘やタロットや哲学・心理学等など)です。

信頼できる他者がいないおかげで、あらるゆ自分の人生の問いに答えられるホロスコープの読み方ができるようになったのです。

 

ユングの場合は、信者の相談者たる牧師でも答えられない問いを心に抱え、母親に対する親密感と怖れを胸に秘め、それを外側の他者の関係で補おうとせず、自分の中の賢者を起動させて見えない世界の真実を見える形に解明することで昇華させたのです。

 

1室に土星がある人は誰も信じられない不信感に襲われたときは、「自分を信頼できるようになれ!」と土星の課題が提示されたと考えましょう。

土星がその課題を出すときはそのテストの準備ができている証なので、自分の力でチャレンジしましょう。

何がどう転んでも生きていけるという自信がついて、不安と手を切ることができるようになれます。

 

次回もこの続き、ユングの1室土星のアスペクトについての解説を予定しています。

 

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最後まで読んでくださり、ありがとうございます。