こんにちは、リブラです。
だいぶご無沙汰しちゃいましたが、今回からいて座土星についてサターン(土星)さんとの対話をお伝えしていこうと思います。
リブラ「サターンさん、いま、ちょうどいて座に滞在中ですね。
読者のみなさんも運行中のいて座土星に、興味津々だと思います」
サターン「ようやく運行中のいて座の番が回ってきたな。
それではリブラさん、いて座神話のあらすじを!」
リブラ「クロノス(ゼウスの父)と妖精ピュリラーの間に生まれたキローンは上半身がヒトで下半身が馬の姿をしたケンタウロス族でした。
賢く、優しく、繊細なキローンは、アポロンから音楽や医術を、アルテミスからは弓術を伝授されました。
成長したキローンは身体を治す医師として、心を癒すヒーラー
として、叡智や弓術を教えて勇者を育てる師として活躍しました。
キローンが身体も心も癒せるのは、自分自身も病気や怪我で苦しむ生身の身体を持つ一方、神の血を引くので奇跡的な治療もできるからです。
ところがこのキローンの性質が後に悲劇を迎えることになります。弟子のヘラクレスが戦場で誤射した毒矢がキローンに当たってしまったのです。
キローンは神の血を引く不死の身体ですが、苦痛や恐怖を敏感に感じる肉体なのです。
苦痛や絶望に喘ぎながら死の安らぎを得られないことを嘆き、不死の命をプロメテウスに譲る選択をします。
ゼウスはキローンの数々の功績を称え、彼を天に上げました。
神々に愛され様々な能力を与えられ、医師として教師として人間からも慕われ、惜しまれて最期を迎え天に上げられたキローン。
かわいそうですが、なんとも情けない最期ですよね?
なんでも治せる神の力を持っているのに、そこにトライしないであっさりプロメテウスに不死の命を譲って、苦痛から逃れる方を選んでしまうとは」
サターン「神話のストーリーというものは人間の理屈を超えているから、神の血を引くキローンが臆病風に吹かれて不死を放棄したように見えるが、いて座の性質を隅から隅まで完璧に物語っているよ。
いて座は12星座で1番打たれ弱い性質の星座なのだ。
その次のやぎ座は12星座で1番打たれ強い星座だがな」
リブラ「それは支配星がいて座は幸運の木星で、やぎ座は試練の土星なのと関係ありますか?」
サターン「ああ、そうだよ。神話もそのようなストーリーになっている。神話のスタートを比べてみてもわかるはずだ。
半神半獣なのはキローンもパーンも同じだが、キローンは生まれながらに将来を期待され、アポロンやアルテミスが自ら教育を請け負い、能力を授けられ、愛され、認められて育つのだ。
一方パーンは不気味なやぎの姿で生まれ、生みの母親さえ驚いて産み捨ていった。
父親のヘルメスも下界から神々の国にパーンを連れてきただけ。
唯一目をかけたのが大神ゼウスだったが、その理由は醜い珍獣で宴会の余興で笑いが取れるからだ。
キローンにとってこの世界は豊かに恵み与えてくれるから、信じて受け取れば、それで幸せに生きられた。
パーンにとってはこの世界は過酷で自分の資源(知恵と身体)を最大限に使い、醜い容姿で神々の笑いをとってそれを自信に替え何でも自分の努力で手に入れた。
リブラさん、キローンとパーン、どっちかの生き方を選べるとしたらどっちがいいかい?」
リブラ「わたしはアセンダントに土星を乗せているくらいだから、人生の半分くらいは、パーンの生き方を無意識に選び取ってきたと思います。
自分の努力と経験で勝ち取ったものだけを頼りに生きてました。
幸運とかは絵に描いた餅みたいなもので、そんなもので空腹は満たされないと思っていました。
でも、40代くらいからはキローンの生き方を試して、今に至っています。わたしはキローンの生き方で、パーンの賢さを採用したいです。
パーン流はこの物質界では最強の生き方だけど、わたしたち人間はキローンのように神様から『自分を知る』ことを期待され、様々な恵み(幸運)を与えられているのだから、それを拒んで生きるのはもったいないと思うようになったのです」
サターン「いて座は12星座で唯一飛び道具を持っている。
欲しいものを汗と努力で獲得するのではなく、欲しいものをイメージして、当たることを信じて、矢を放つだけだ。
実にシンプルで楽チンな方法だ。
キローンはその方法しか習ってこなかったのだ。
矢で欲しい獲物に当てることは知っていても、その矢で自分を傷つけたことがないから、そんな場合の対処ができなかったのだ。
幸運を引き寄せて楽チンできるのは、自分自身が幸運の周波数を発信しているときだけなのだ。
不運な状態のとき不運な感情に染まってしまうと幸運を願っても
「やっぱりダメかも」と望んでいることと反対のイメージを浮かべてしまい、望みを相殺させてしまうか、望まない方を現象化させてしまう」
リブラ「そのへんのお話、もっとじっくり聞きたいと思いますので、次回は『前向きな矢の放ち方』や『後ろ向きになって矢を放ち自らを傷つけてしまったときの対処法』から、サターンさん、お話してください」
サターン「いて座土星がわかれば、スピリチュアルな方法を現実に活かすことが確実にうまくなるからな。次回の対話は有益なものになるだろう」
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