こんにちは、リブラです。

年末から引っ張り、年明けに持ち越したアガサ・クリスティーのホロスコープリーディング(←クリックするとアガサのホロスコープに飛びます)の続きです。今回は4室の解説です。

 

4室基盤のハウスはさそり座23度で始まり、いて座火星(モチベーション)があります。

このいて座24度の火星(モチベーション)は、1室本人のハウスのおとめ座22度の太陽(本来の自己)とタイトな90度、2室所有のハウスのてんびん座1度の月(心のよりどころ)ともゆるい90度のハードアスペクト(葛藤のアスペクト)をとっています。

 

アガサの太陽は1室本人のハウスにあるので、自分にフォーカスしエネルギーを注ぐことで自己実現がなされる設定がされています。

逆の言い方をすれば、自分以外の物事に振り回されていると自己実現に向かえない人なのです。

また、心のよりどころを表す月も2室で、自分の能力の所有とその可能性が欠乏感や満足感に影響する配置です。簡単に言えば、自分の能力の対価が見える形(収入など)になって所有できると心は満たされ、それが見えないと空虚な欠乏感に苛まれ自己価値が下がりっぱなしになるのです。

だから太陽や月は「自分へ(自己実現)」エネルギーを引っ張ります。

 

「このハウスこの星があるから○○」というハウスシステムだけで読んでしまうと、アガサは「結婚や家庭よりも自己実現が先だ!」と見えてしまいますが、ホロスコープではハウスシステムを超えた力が働きます。

それが天体の配置によりつくりだされるアスペクトです。

とくにハードアスペクト(90度、180度)は、異なる向きに向かおうとする星のエネルギーにより心の葛藤を発生させるので、葛藤を現象化させた出来事を呼んでしまいます。

 

アガサのモチベーションの源の火星は4室基盤のハウスにあるので、普通の日常生活の基盤となっているものや精神的支えになっているものに対してやる気が湧いてくるのです。

整った住環境の中で満ち足りた日常生活があって、かつ精神的支えになるものが確立している状態でないと、行動を起こすモチベーションが湧かないのです。

火星が4室を確かなものにしようとして「生活基盤・精神基盤」(アガサの場合は結婚や出産や家庭環境)へとエネルギーを引っ張るのです。

 

アガサは11歳の頃から小説を書き始めていたのに、小説家デビューは結婚して1児の母になった後でした。夫は金融街で働き裕福な豪邸と住み込みのメイド付きという環境で、アガサは小説家デビューを果たしました。

アガサにとって優雅で満ち足りた生活環境と愛する家族との日常は、創作活動の原動力として不可欠なものだったのでしょう。

 

この火星と太陽、火星と月の90度のアスペクトが働くとどんな葛藤が心に発生するかと言うと、自己実現(アガサの場合は創作活動)をしようとすると、精神・生活の基盤が気になって力が湧いてこなくなり、支えになる基盤が充実すると(アガサの場合、優雅な家庭生活)、関心は自分の自己実現の方に向かう・・・。

アガサにとったら、両方不可欠だからそこに星があるのだけれども、配置されたアスペクトがハードだと、互いにエネルギーを奪い合うのでどちらかに偏ってしまうのでしょう。

 

世間から注目を浴び大きな収入も手にするようになったアガサは創作活動に夢中になり、妻の関心を小説に取られてしまった夫が別の女性のもとに走ってしまうのも、ホロスコープからみるとアガサの葛藤が呼んだ出来事のような気がします。

つまり、太陽と月の方(創作活動)にエネルギーを取られて、支えになっている火星(家庭)がお留守になった状態で、基盤が揺らぐ事件が起こることになったのです。

 

その事件が起きた1926年はちょうどアガサの4室基盤のハウスの始まりの星座、さそり座に土星が運行中でした。

土星は地に足を着けるための現実を、情け容赦なく突きつけるエネルギーをもっています。

アガサの女性性を表現する金星はさそり座で、真実の愛しか受けつけません。

さそり座の愛情は「全部か、無」なのです。

 

洞察力抜群のさそり座金星は女性の観で、夫の浮気を見つけます。

そしてアガサは夫の愛人の名前でホテルに潜伏して、失踪事件として世に知られることになるのです。このミステリアスな事件は映画にもなっています。

 

アガサが失踪したのは、ひとりになってこの状況を考えたかったのでしょう。

いくら人気作家で夫なしでシングルマザーで裕福に暮らしていけるとしても、家庭というものが精神基盤になっていたアガサは、それを失うと創作活動が落ち着いてできなくなる可能性もありました。

 

そして、真実を愛するさそり座金星は自由を愛するみずがめ座木星とも90度のハードアスペクトをとっていたので、夫の浮気が許せない一方で愛情で束縛して相手の自由意思を奪うのを嫌悪する気持ちもあったのだと思います。

 

結局このときは元の鞘に納まるのですが、2年後離婚し、さらにその2年後の40歳のときに考古学者と再婚して、安定した結婚生活を得たのでした。

土星の通過が事件を呼びましたが、通過後はほんとうに安らぎのある家庭を手に入れたようです。

最初の結婚の失敗で、アガサは家庭と自己実現に向けるエネルギーのバランスを覚えたのでしょうね。

 

アガサの星の葛藤が人生をドラマチックに脚色しているのが、ホロスコープを見るとよくわかります。

まさにホロスコープは「人生の書」だなあと思います。

1冊の本をじっくり読むタイプのわたしは、ホロスコープをシスティマティカルに分析しつつ抽象思考を駆使して、アスペクトが引き起こす反応をドラマ展開でイメージします。

その「人生の書」を読了した後クライエント様と対面セッションに臨めるので、ホロスコープフルリーディングセッションは、ミステリー小説の最終章の「謎解き」のような感じでいつもワクワクしています。

 

次回で6室と10室の解説をして、アガサのホロスコープの最終回としようと考えています。

 

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最後まで読んでくださり、ありがとうございます。