- 物語で読む引き寄せの法則 サラとソロモンの知恵/エスター&ジェリー ヒックス
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こんにちは、リブラです。
今回も「サラとソロモンの知恵」の解説です。
《心変わり》
「サラとソロモンの知恵」第13章
あらすじ; 家族写真を見せてもらった翌日も、サラはアネットとふたりで
ツリーハウスにいました。
アネットはいつか「愛する人を亡くした人と親しい人たちを助けるため」の
本が書きたい、といいました。
アネットがお母さんの死を秘密にしていたことの、ほんとうの理由をサラ
に語ります。
「もしそのことを(お母さんの死を)知らなかったら、知っているべきだった
のにと思う。
もし知っていたら、知らないほうがよかったと思う。
もしなぐさめようとしたら、まぬけな感じがして、いやになる。
なぐさめようとすらしないのなら、冷たい人だと思われる。
どうしようもない状況に立たされるの。
親友のキャロラインがいったの。
『死んだのがあなたのお母さんで、わたしのお母さんじゃなくてよかった』
って。
そのときは、よくもそんな意地の悪いことがよくいえるわねと思った。
でも、いまは思わない。
そんなふうに感じるなというのは無理だもの。
感じたことを口にして何が悪いの。しごく当然じゃないかしら。
食品売り場で女の人が誰かに話しているのが聞こえたわ。
金持ちの一家の親が死ぬのはそう悪いことじゃない。
だって、お手伝いさんを雇えるから。
人はわざと薄情にしているわけじゃない。
ただ何をいえばいいのかわからないだけなの。
わたしの望みのひとつは、愛する人を失って傷ついている人に、
また気持ちが明るくなることを、それは長くかからないことを、
知ってほしいの。
もうひとつは、まわりの人たちにゆったりかまえて、そのときを待って
ほしい。
みんな死にまつわることを心配し過ぎなのよ」
サラはアネットの言葉にハッとしました。
ソロモンに会ってもいないのにアネットはわかっているんだわ、と。
「お母さんが死んでほどなく、おばさんが白いフワフワの子猫を連れて
来たの。
わたしが子猫を抱き上げてヒザの上にのせたら、ゴロゴロとのどを鳴
らしたわ。とても幸せな気分で、うれしかった。
パパはそれが気に入らなくて怒っていたわ。
『子猫を千匹集めたって母親を取り戻せはしない!』と。
するとおばさんが答えたの。
『母親じゃなくて、アネットを取り戻したいんですよ』
わたしは心の中でいったわ。ただいま、って」
サラはいまこそ、ソロモンの秘密をこの新しい友人に明かすときだ、と
確信しました。
アネットにソロモンを会わせたいと思ったのでした。
怒りや悲しみの共感ほど、難しいものはありません。
怒りや悲しみの当事者と同じ気持ちを感じるのは不可能なことです。
だからまわりの人は、つい、とんちんかんなことをしてしまったり、
薄情な言葉を言ってしまったりするのです。
悪意はないけれど、どう対処していいのかわからないから、つい、
本音が出てしまったりするのです。
人間レベルの考えでは、共に喜び、共に悲しむのが親しき者への礼
儀とされています。
特に悲しみの感情からは、1日も早く回復させてあげたいと手を貸し
てみたくなったりするのです。
でも、わたしたちの本質である魂レベルでは、この地球転生で肉体を
通して感じられる感情は、すべて大切なイベントです。
この星に来る目的でもあります。
強い情動を引き起こす出来事は、地球というアミューズメントパークの
アトラクションなのです。
ジェットコースターが楽しむための乗り物だと知っていれば、そこに乗
って悲鳴をあげている人々は、苦しんでいるのではないので乗るの
をやめさせたり、助け出そうと考える人はいませんよね。
喜びも悲しみも怒りも、魂が満足するまで絶え間なく転生の中で繰り
返されます。
せっかく生身の身体に入って感情を感じに地球に来たのですから。
魂視点から見れば怒りも悲しみもけしてネガティブなものではなく、
じっくり観察し味わってみたい興味深い体験なのです。
だから、どのくらいの間悲しんでいるか、復活するかを他者が心配す
るのはよけいなお世話なのかもしれません。
今回のアネットのお話、愛する人を亡くすということと、その感情を
親しい人にどのように打ち明けるべきかが参考になるだけでなく、
ネガティブな感情をどう昇華させていくのかが描かれています。
つらい出来事を体験したとき、この出来事でダメージを受けたと考え
るのではなく、この特別な出来事で通過する感情をしっかり受け止め
て、同じ状況で苦しむ人々のための資源として、自身の復活プロセス
を探求するという考え方です。
アネットは愛する母を失った悲しみと、周囲の人々の戸惑いの反応
と、同じ悲しみを感じているはずなのに見解の違いで揉める父と叔母
など、この出来事を通してたくさんのネガティブな感情の動きを経験
しました。
このネガティブな感情の動きを主観的な視野だけで捉えてしまったら、
「死んだのがあなたのお母さんでよかった」という本音を言った親友
を許すことはできなかったでしょう。
でも、同じ悲しみを通過している人々に、あるいは戸惑いを体験してい
るその周囲の人々に、アネット自身の回復プロセスをシェアしようと思
うと、客観的に俯瞰視点でこの出来事を見る必要が生じます。
すると、個人の悲しみに引きこもっているわけにはいかなくなって、その
先に進んで行こうとする意思が生まれます。
わたしがいま、なぜホロスコープを使って心のしくみを読み解く仕事を
しているかと言えば、わたしの1室(本人のハウス)の土星(現実性を
高めるための試練の星)とキローン(他者の痛みを知るために味わう
自身のトラウマ~自力克服プロセスを経験させる星)がもたらしたネ
ガティブな出来事を資源とし、6室(貢献のハウス)のドラゴンヘッド(魂
の目的)と7室(1対1の人間関係のハウス)の冥王星(眠れる才能)と
して使うためです。
この3つの星は、1室のみずがめ座の土星を頂点にして、かに座の
ドラゴンヘッドと、おとめ座の冥王星でヨッド(150度・150度・60度の
二等辺三角形)を形成していますから、他者に土星の試練の経験を
資源として役立てるのは、わたし自身の現実世界の目的でもあった
のです。
だから22歳までのわたしの暗黒時代は、いまでは魂(今生のブルー
プリントの設計者)からの貴重な贈り物だと思って、とても感謝して
います。(ほんとうに!やせ我慢ではなく!)
次回は「11天体の元型との対話金星編」を予定しています。
わたしのサロン、リブラライブラリーではあなたの心のしくみを
ホロスコープで解説し、心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題に
セルフヘルプで立ち向かえるようサポートします。
詳しくは、こちら をご覧ください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。