こんにちは、リブラです。

今回はおとめ座編です。


12星座を味わい愛でる(真価を認める)

6.おとめ座


エレメント; 地

12星座を4分割する区分; 柔軟宮(ミュータブル)

極性; 陰性(-)

ルーラー; 水星


神話のあらすじ; 大地の女神デーメーテールとその娘ペルセポネは、

とても仲の良い親子でした。

デーメーテールが創り出す豊かな大地に育まれ、幸せに暮らしてい

ました。

ところがある日、花摘みをしていたペルセポネの姿が忽然と消えて

まいました。

大地の隅々までデーメーテールは半狂乱になって娘を探しますが見

けられません。

兄の大神ゼウスならば何か知っているはずと確信し、デーメーテール

は娘の行方を尋ねるのですが、教えてもらえませんでした。

ペルセポネを誘拐したのは冥界王のプルートで、誘拐に協力したの

ゼウスだったので、デーメーテールに知らんぷりを決め込んだので

た。


娘を失ったデーメーテールは塞ぎ込み大地を育むのをやめてしまい、

終わりのない冬が大地を凍らせました。

これを見たゼウスは危機を感じ、プルートにペルセポネをデーメーテ

ールのもとに還すよう説得しました。


ゼウスの命令にプルートは渋々応じてペルセポネを地上に還す約束

をしますが、「せめてザクロの実の1粒でも食べてから帰ってください」

と懇願され、ペルセポネは黄泉の国の食べ物を食べたら地上に戻れ

ないことを知らずに口に入れてしまうのでした。


地上で待ち受けていた母デーメーテールは、娘がプルートに勧められ

るままザクロを食べてしまったと知って愕然としました。

しかしゼウスもデーメーテールを怒らせると何が起きるか承知してい

るので、母と地上で暮らす8ヶ月とプルートの妻として地下で暮らす4

ヶ月を定め、ペルセポネもこれに従うことになりました。


ペルセポネの誘拐事件が起きる以前は、地上に四季はなく1年中花が

咲き実りがあったそうですが、ペルセフォネが不在になる期間、冬が

訪れるようになったということです。



おとめ座の神話は、秩序や決まりごとや約束が散りばめられていると

思いませんか?


自然界を司る大地の女神は、彼女の秩序によって自然界を管理して

いたからです。

大地の女神は地上のすべての生き物の母であるから、そこに存在する

秩序はすべてを生かし育むための秩序であって、支配や制限のための

秩序ではありません。


だから娘のペルセポネも、母といっしょに暮らすことに幸せを感じていた

のでしょう。


秩序やルールやリズムを大切にする思いが、おとめ座の人々の根底に

あるようです。

おとめ座の人々が分析・分類に優れているのは、物事のシステムを理

することに柔軟だからだと思います。


システムを覚えるまでは面倒くさいとか細かすぎるとか、分析・分類に

なツールを拒んだりしません。

おとめ座人々にとって秩序やルールは、一度使い方を覚えてしまえば

法のように整理整頓ができる便利なツールなのです。


しくみや規則性を理解してしまえば、ほんの断片情報から全体を導き

出して把握することも可能にしてしまうのが、分析力です。

おとめ座の人々の頭の中では、きっと絶えず「この事実から引き出され

る結論は、どんなものなのだろうか?」と、小さな断片から全体を推測

しようと思考が駆け巡っているんだろうと思います。


秩序やリズムや分析が人間特有のものと考えていると、おとめ座の人

々を理解しようとするとき壁に突き当たります。

「誰かが押し付けたルールを文句も言わず従う人」に映ってしまうから

です。


おとめ座人々がつい、秩序やルールを尊重してしまいたくなるのは、

自然界が秩序や法則に満ちた世界だからです。

日の出も日の入りも、潮の満ち干きも、心臓の鼓動も、しっかりした

秩序のもとに動いていて、とても正確です。


自然界では見かけない黄金比率の長方形も、回転させていくとフィ

ボナッチ数列の螺旋構造の巻貝や松ぼっくりに近い形になっていき

ます。

わたしたちが何気に見て心地よいものは、すべて自然界の秩序に

基づいているのです。


こうして見ると、おとめ座の人々がほんとうに従いたいのは人間界の

秩序ではなく、自然界の生き物すべてを育む全体性の秩序なのでは

ないかと思うのです。


しかし柔軟宮の性質上、そこに人間界のルールでも、自然界のルー

ルでもあったら反発しないで従ってしまうのだと思うのです。

自然界のルールは生き物として従わなくてはいけないものですが、

時々、人間界のルールの方が尊重される社会では、おとめ座の人々

はひどいストレスを感じることでしょう。


自然界のルールは大地の女神の愛がありますが、人間界のルール

は組織の統制を取るためのルールなので心の自由を奪う過酷なも

のだったりするのです。


不動宮の人々だったら抵抗して自分のルールを行使するでしょうし、

活動宮の人々だったら窮屈なルールにとらわれる所にいられないの

で、自由がきく所に移動するでしょう。


でもおとめ座の人々は、不自然なルールに苦しみながら、人間界の

ルールと自然界のルールの間を器用に行き来できてしまったりする

のです。


お隣のしし座とは、しし座(+)とおとめ座(-)の陰陽の関係があります。

しし座はリーダーとして秩序を与える側で、おとめ座はその秩序を受

けて運営する側です。


今回の神話を読むと、大神ゼウスでさえも(秩序を与えるリーダーさ

えも)、秩序を運営・管理しているデーメーテールに逆らえないことが

表されていますよね。

これが秩序を受容する側の強みなのです。


秩序や法則を理解する者はそれによって守られ、秩序や法則を軽ん

じる者は、それによってしっぺ返しを食らうことを、おとめ座さんたち

は生まれながらに知っているのだろうな、と思います。


どんな秩序に従ったら良いのか迷ったら、自然界のリズムに同調して

調律しましょう。

何に従うべきか、身体が心地良さを指標に教えてくれます。


次回は「てんびん座編」です。


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