物語で読む引き寄せの法則 サラとソロモンの友情/エスター ヒックス
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こんにちは、リブラです。

今回も前回の続き第16章のお話です。


《心の声に従うこと②》


「サラとソロモンの友情」第16章

あらすじ;洞穴探しの探検は楽しかったけれど、ウソをついて学校

を早退して悪い子になってしまったと嘆くサラに、ソロモンは探検も

してみたいけれど、悪い子にもなりたくないと板ばさみになっている

ね、と指摘しました。

喜ばせたい人の期待に応えようとするのではなく、自分の心の声に

従って最良の選択をするべきだと話しました。


きみに訪れることすべての背後で、<引き寄せの法則>が働いて

いる。

だから、きみがいいことと共振していれば、きみにはいいことしか訪

れない。

この探検はきっと貴重な経験になるよ。

1日じゅう学校にいるより、はるかに貴重なものにね」

「じゃあ、学校をさぼったことは問題じゃない?

マーチャント先生にウソをついたことは?」


「サラ、きみの誘導システムを使ってチェックしてみよう。

マーチャント先生に病気で早退しますと言ったとき、どう感じた?」

やましい気持だった。

先生がわたしを信じてくれたのが心苦しかったわ」

「つまり、きみのシステムは、この行動がきみの『信用されたい』と

いう望みと一致しないと告げていのさ」


「学校を1日さぼって、洞穴を探しに行くと考えたときは、どう感じた?」

最高だと感じたわ。うれしくてワクワクした」

「きみのシステムは、これをとてもいいだと告げていたんだ」


「サラ、心地よい場所をさがすのに遅すぎることはない。

ものごとは絶えず内面に抱える感情に合わせて変化していくのだから

「ということは、わたしがいま心地よい場所を見つけたら、マーチャント

先生をがっかりさせなくてすむの?

「そうとも。きみを理解し、愛してくれる先生のことを考えさえすればいい。

気持ちがいいと思えば、いいことが訪れる。

気持ちがよくなる考えを探すことだ


「わかったわ、ソロモン。やってみる」

「万事が良好だと思うんだよ」



「引き寄せの法則」のシステムはとてもシンプルです。

同じ周波数振動を発振するもの同士が共鳴し、引き寄せ合う現象です。

愛の意図を発振すれば愛を感じられる出来事を引き寄せ、怖れの意図

を発振すれば怖れを感じる出来事を引き寄せるのです。


今回のサラは、「ウソをついてしまった」「ウソがバレてしまう」という、

「怖れ」の発振によって引き寄せられた現象(結果)の方ばかりに注目

しています。

だからソロモンは、その出来事を呼んだ周波数振動の種類(愛の意図

か、怖れの意図かのどちらか)に着目させたのです。

愛の意図を発振していれば、最高、うれしい、ワクワク、楽しいなどの

幸せな感情を伴いますから、すぐわかります。

その逆の怖れの意図を発振した場合も、やましい、心苦しい、虚しい、

悲しい、怒りなどの怖れの感情を伴いますから、すぐわかります。


落ち着いてソロモン流に考えてみれば、わたしたちはある意味みんな

確信犯です。

いい気分を発振すれば、いい気分になる現象を引き寄せ、いやな気分

を発振すれば、いやな気分になる現象を引き寄せることをわかってい

るのに無視するのです。

「感情」という素晴らしいセンサーが、愛か怖れのどちらの周波数を発

しているか感じさせてくれるのに、心の声を聞かず、思考でねじ伏せ

てしまうのです。


起きてしまったいやな出来事をあれこれ考えても、新たな怖れを発振

してしまうだけです。

このとき大切なのは、「この出来事を引き寄せた発振の震源地」です。

サラの場合だったら、「ウソをついた」ときにはやましい気分を発振し、

「学校をさぼって洞穴探し」には、ワクワクした気分を発振しているの

です。


つまり、「ウソをついた」ときのやましい気分が「マーチャント先生と

ち合わせ」現象を引き寄せたのです。

だから、この「やましい気分」の怖れの周波数を愛の周波数に変換すれ

ば、その先の展開は愛を感じられる出来事しか起こりません。

今この瞬間の発振を変えれば、未来の出来事が愛を感じさせるものに

なるか、怖れを感じさせるものになるかは選択可能なのです。


サラの「やましい気分」の出どころを辿っていくと、

先生には「いい子」のサラを見せて安心させ、こっそり「わるい子」のサラ

を楽しむためにウソをついた。

「いい子」でありたいけれど、「いい子」の枠を超える自由もほしい。

「いい子」の枠に収まっていたら、サラらしい成長を遂げられなくなって

しまう。

お母さんも、マーチャント先生も探検がサラの「成長欲求」の表れなら

ば、愛の意図で共鳴してくれるはず・・・。

こんな捉え方をサラがするとき、「やましい気分」は解消され、怖れの周

波数はともに成長を喜んでくれる人々の愛の周波数に変換されるので

す。


今回の出来事で「先生に愛される生徒でいたいけれど、愛される生徒

でいるために枠を超える<自由>を失うのイヤ」というサラの葛藤が

浮き彫りになりました。


一見複雑そうに見える問題やトラブルも突き詰めて辿っていくと、その人

の心の中に潜む自己矛盾(葛藤)が震源地なのです。


わたしの師であるゲリーは、「葛藤さえなければすべて意図どおり」と

耳にタコができそうなほど繰り返し言ってました。


起きた現象は変えることはできなくても、その先の展開の鍵を握ってい

るのは自分の感情なのです。

その感情の鍵を握っているのが、相反する愛と怖れの意図をぶつけ合

って分離した心の状態を作り出す、葛藤なのです。


次回は「元気になるホロスコープの読み方」の続きを予定しています。


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最後まで読んでくださり、ありがとうございます。