こんにちは、リブラです。
今回はサターンリターン(土星回帰)についてのお話です。
ジュピター(木星)は幸運の星と言われて歓迎され、
サターン(土星)は試練を与える星と言われて、嫌われて
しまうようです。
わたしは土星が1室(本人のハウス)に元々あるせいか、土星に
ネガティブなイメージを描くよりも、しっかりした現実性と自信を
定着させてくれる価値ある天体だと思っています。
実際、運行中の木星が自身のホロスコープの星に重なり通過し
て行っていっても、なんとなくツキに恵まれてたなあ、で終わって
しまう感じです。
土星がホロスコープの天体の上を通過していくときは、自分の
力量を試されているような緊張感があり、通過したあとは必ず
前よりもタフになり、揺るぎない自信が生まれます。
テストの前日一夜漬けで覚えたことは、すぐ忘れ去ってしまいま
すが、転んだりバランス感覚を鍛えて身につけた自転車の運転
技術は、一生ものですよね。
土星は厳しい経験から学んで作られる観念であり、それが定着
すると現実を生きるために欠かせない信念体系(自分だけの譲
れないルール)になっていきます。
物質界視点で見ればそれは自分の経験の中で培われた「自分
だけの譲れないルール」なのですが、スピリチュアルな視点で見
れば、今生を十分に生きるために準備された軌道なのです。
その軌道に乗っていれば、魂が意図した人生を存分に体験でき
るようになっているのです。
約29年周期でトランシット(運行)の土星は、生まれたときの土星
と同じ位置に戻ってきます。
これがサターンリターン(土星回帰)というもので、2年半くらい同じ
星座に滞在します。
つまり、生まれてから29年前後(惑星なので逆行があり、27歳か
ら2年半の場合もあれば、28歳から2年半の場合もあります)で、
誰もが最初のサターンリターン(土星回帰)を迎えます。
このときまでに「自分の譲れないルール」(自分の信念体系)に従
う生き方ができていれば、サターンリターンで軌道修正されること
もないので、現象として何も起きないか、起きても自分の自信を強
化することで終わります。
でも、多くの人にとってこの年齢は自分の力でこの世に根を下ろす
ため奮闘する時期でもあり、真の意味で大人に成熟する時期でも
あります。
信念体系(何を信じて生きて行くか)まで確立している人は少ない
と思います。
だから、最初のサターンリターンの体験がビターティストになる傾向
が強いのです。
サターンリターンは不幸なことが起きる期間ではなく、この現実を力
強く生きていくために、自分が自信をつけるべき方向に軌道修正し
てくれるありがたい期間なのです。
わたしはみずがめ座に土星があるので、(自分を含めた)人間不信
に悩む出来事が次々起きました。
「何を信じて生きたらよいのだろう」というのがテーマでした。
そしてサターンリターンが通過するころには、自分が「思考」をよりど
ころにしているのに気がつきました。
だからわたしが最初のサターンリターンで学んだことは、「人の考え
を鵜呑みにしない。大切なことは自分の頭で考えること」でした。
それからは、どんな情報が入ってきても自分なりに理解して適合する
ものしか採用しないので、不信感に悩まされることはなくなり、明晰性
が増しました。
失敗しても自分の思考を通した上での失敗なら、その経験から学ぶ
ことがたくさんあるのを知ったのです。
2012年10月からさそり座を運行している土星は、今年の12月24日
にいて座に移行します。
さそり座の土星は隠れた真実・本質を徹底追及する性質があります。
だからここ2年半は真実を覆い隠したり、偽るものに手厳しい非難が
浴びせられた期間であったと思います。
きっとさそり座土星の初サターンリターン(1982年12月~1985年11月
17日生まれ)の人は、それぞれに真実の重みと大切さを学んだ期間
だったと思います。
次のいて座初サターンリターン(1985年11月18日~1988年2月14日
生まれ)の人は、どんな状況下でも楽観思考を忘れないでください。
いて座の性質はスーパーポジティブな思考の元に行動することで
遺憾無く発揮されます。
いて座を土星にもつ人々は、「矢が必ず的に当たることを信じて放つ」
のです。
「当たらないかも」と悲観的考えにとらわれると、サターンリターンの
軌道修正の洗礼を受けることになります。
「いやな気分」から「いい気分」に切り替える達人になることを目指し
ましょう。
次回は「サラとソロモンの友情」第14章についてのお話を
予定しています。
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最後まで読んでくださり、ありがとうございます。