サラとソロモン―少女サラが賢いふくろうソロモンから学んだ幸せの秘訣/エスター ヒックス
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こんにちは、リブラです。

今回も第20章についてのお話の続きです。


《<幸せの流れ>の魔法が効かない理由②》



「サラとソロモン」第20章

あらすじ;サラは不自由な身体でたいへんそうに階段に登るゾーイー

お婆さんを助けてあげたくて<幸せの流れ>につながろうとしました

が、サラ自身が<幸せの流れ>を感じることもできなくなってしまい

ました。

ソロモンはその理由を<幸せの流れ>につながることができないよう

な考えを、サラがしていたと指摘しました。

「ゾーイーお婆さんを助けたい」という気持ちと同時に、

「年を取ってゾーイーお婆さんのように不自由になるのが怖い」という

気持ちも発生させて、望みを打ち消し合っているのでした。


「ほんとうは、人は自然に<幸せの流れ>につながっているもの

だよ。

努力なんかしなくても、どう感じているかに意識を向けて、つながりが

断たれた状態のいやな気持ちに気づけれるかが重要なんだ。

『つながったままでいる』ときは、どんどん『つながったまま』でいられ

るような考えを思いつくものなんだ。

今からいくつかの考えを言ってみるから、それを聞いたとき、どんな

感じがするかに注意を払ってこらん。」


「あのかわいそうな老女は、ほとんど歩くことさえできやしない」

「それはすごくいやな感がする

「もっとひどくなったら彼女はどうするのだろう?」

「それは『つながり』を断ってしまう。簡単にわかる」

「彼女のひどい子供達は、どうして彼女の世話をしないのだろう?」

「わたしもそのことを考えたことがある。

これも『つながり』を断ってしまう

「ゾーイーお婆さんは、しっかりしていて独立していることが好きな

人だと思う」

「その考えはずっといい感じがする

「誰かが彼女の世話をしてあげようとしても、たぶん彼女はそれを

望まないだろう」

「その考えもいい感じ。それに、たぶんそれはほんとうだと思う。

わたしがお婆さんのために何かやってあげようとすると、怒るのよ」

「この素敵なお年寄りは、長い充実した人生を送ってきた。

彼女が不幸せだということを示す根拠は全くない」

「それはいい感じがする

「彼女は今まで見てきたいろいろなことについて、面白い話をたくさん

することができるにちがいない。

わたしは時々彼女を訪ねて、何か聞いてみたい」

「それはすごくいい感がするわ、ソロモン。

ゾーイーお婆さんも喜ぶと思う」


「だからね、サラ、同じ対象を見ても、たくさんの異なった状況を

見つけて焦点を当てることができるんだ。

君が感じている感じ方から、役に立つ状況を選んでいるか、

役に立たない状況を選んでいるかがわかるんだ


人は自然に<幸せの流れ>につながっているもの」とソロモン

言っていましたが、わたしたちの多くは<幸せの流れ>にいつも

『つながったまま』いい気分でいるよりか、<苦しみの鎖>につな

っていやな気分でいる方が多いように思います。


みんな「あること」ができるのに、面倒くさがってやらないからだと

思います。

「あること」とは、ソロモンがサラにやって見せたように「同じ対象

見て、たくさんの異なった状況を見つけて焦点を当て、自分の

感じ方がいい気分になるものを選択する」=リフレーミングという

考え方です。


リフレーミングはNLP(神経言語プログラミング)の手法のひとつ

ですが、逆境から這い上がって成功者として登りつめる人はみ

なこのリフレーミングの達人ばかりです。


「逆境」を逆手に取って這い上がるための燃焼力に変えてしまう

非常に効果的な手法なのですが、「被害者意識」に陥っている

ときはけして使えないのです。(というか、「誰も助けてくれない」

いう怒りが先に出てきて使う気になれないようです)。


「○○がないからもうダメ」、「○○が邪魔をするからムリ」、

「○○のせいで△△できない」・・・という現状が改善されなけれ

ば自分は<幸せの流れ>につながることもきない、と絶望して

いい気分になる考えを探す気持ちが生まれないようです。


リフレーミングは、「誰か(状況)がこうなってくれなきゃダメ」と

外の世界をコントロールしようという気持ちがあるうちはけして

使えません。


自分の力でできることをしようという、セルフヘルプの精神が

芽生えて初めて真剣に取り組める方法なのです。


リフレーミングという技術を極める前のアンソニー・ロビンズは、

学歴は高卒で、太っていて魅力もなく、彼女もいなくて、お皿を

洗えるキッチンもない所に住むしかない収入でした。


学歴ナシ、魅力ナシ、彼女ナシ、経済的余裕ナシ・・・という

いやな気分になる状況満載の生活をしていたわけです。

しかし、太っている→痩せるくらいのことは自分の力でできる

かも?とある日、セルフヘルプの精神に目覚めるのです。


そして理想的な体型の男性モデルの写真を冷蔵庫に貼り、

この男性モデルのようになったときの自分を、毎日イメージし、

そのモデルになった気分(彼はまだ太ったままだったでしょう

が気分だけ先に「いい気分」に浸っていたのです)で、この

モデルだったらやっていそうなことを真似して過ごしました。


その結果、ロビンズ氏はダイエットに初めて成功したのです。

ここで、他力本願で成功した人と、セルフヘルプで成功した人

の違いが現れます。

他力本願の人は、ただダイエットに成功したと喜ぶだけです。

でも、ナシ・ナシ・ナシ・・の逆境で成功を探り当てた人は、その

プロセスをしっかり「味わい愛でる(真価を認める)」ので、

「どうして成功したのだろう?」と謎ときが始まったのです。


この成功にメンタルな分野が深く関わっていることに気づい

ロビンズ氏は、NLP(神経言語プログラミング)に辿り着きます。

なりたい対象を真似してセルフイメージ(理想の自己の青写真)

作りをしたのは、「モデリング」という手法。

冷蔵庫にモデルの写真を貼ったことで効果が出たのは、彼が

視覚型(視覚的イメージが最も心に響くタイプ)だったため。


この分析に真実を見つけたロビンズ氏は、NLP(神経言語プロ

グラミング)を使ってコーチングすれば、人の中に眠る無限の

可能性が引き出せるのではないだろうかと思いつき、実践した

のでした。

そしてその3年後には、コーチ、ワークショップ、講演、出版、

学校経営などで巨万の富を得、結婚して家庭の幸せを得、

ほんとうの自分の力を発揮できる活躍の場を得たのでした。


ロビンズ氏の成功の素は、「幸せにつながるものが全くない」

=いい気分になれない環境です。

「いい気分になれない」からこそ、このままではイヤと、セルフ

ヘルプの精神が芽生え、自分で自分に1番合った方法を探り

当てられたのです。


自分で試行錯誤をしたからこそ、ダイエットだけではなく他にも

使えるとその応用に成功したのです。


恵まれない状況は、「被害者意識」を克服できない人にとって

は、絶望感を誘うものにしかなりません。

でも、セルフヘルプの精神に目覚めた人にとっては宝の山で、

みんな絶望して手を出さない分野→競争者はいない、一人勝ち

と思って取り組むのです。


リフレーミングは、物事の良い側面を発見するゲームみたいな

ものです。

ふだんからこの考え方を練習して慣れていれば、落ち込んだと

きに落ち込んだ材料をバネにして、復活することができます。

誰もがやれる手法ですが、誰もが馬鹿にしてやらない手法でも

あります。


しかし、いやな気分から速攻でいい気分に転換する、コストゼロ

円、ノーリスクの優れた方法です。

磨かなかったらもったいない技術です。


次回もこの続き、第21章についてのお話を予定しています。


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