- サラとソロモン―少女サラが賢いふくろうソロモンから学んだ幸せの秘訣/エスター ヒックス
- ¥1,944
- Amazon.co.jp
こんにちは、リブラです。
今回は第10章についてのお話です。
《同情と共感の違いについて》
「サラとソロモン」第10章
あらすじ;オドオドビクビクした感じのドナルドという転校生が、サラの
クラスに転入してきました。
ドナルドは教室で自己紹介のために立ち上がったときに、真っ赤な
プラスチックの筆箱を握り締めていました。
その様子があまりにも小さな子供のように見えたので、そのとき以来
クラスのいじめっ子たちに「赤ん坊」とからかわれるようになってしまい
ました。
ドナルドは、まだ新しくてピカピカのその筆箱をごみ箱に捨ててしまい
ます。
サラはいじめを止める勇気はないものの、かわいそうなドナルドに何
かしてあげたくて、捨てられた筆箱をこっそりとっておきました。
そしていじめっ子たちがいないとき、
「これ、すてきだと思うなあ。持ってた方がいいじゃない?」と話しかけ
ました。すると、ドナルドに
「いらないよ!そんなにいいと思うなら君が持っていればいいだろう!」
と怒鳴りつけられてしまいます。
「口出しなんかしない方がいいってこと、どうして忘れちゃったのだろう」
とサラは自分がいやになりました。
ソロモンと空が飛べるほどに意識が拡大し、別世界に参入できたサラ
でしたが、その意識の拡大が地上のいつもの生活の中では、ちょっと
やっかいな働きをします。
自分以外の人の意識の変動を敏感に感じてしまうので、転校してきた
ばかりでいじめられているドナルドの気持ちを自分のことのように感じ
る共感が起きます。
しかし、サラの場合、思考回路まで拡大を果たしていないせいか、ドナ
ルドの気持ちを感じて、自分のことのように思考して、自分だったらし
てほしいことをしてあげてしまうのです。
これに対し、サラの意図がわからないドナルドは怒りをあらわにします。
男の子たちにからかわれて落ち込んでいる上に、それを見ていた女の
子にまでかわいそうと思われるのは、ドナルドのプライドを傷つける形
になってしまったのです。
サラも自分がお節介をしてしまったことを悔みます。
相手の気持ちを自分のことのように感じるのは共感でも、相手のことを
自分のことのように考えるのは同情です。
人の気持ちを感じることは意識を拡大すればできることですが、人の思
考回路はブラックボックスみたいなものなので、同じ感情が同じ思考を
もたらすとは限らないのです。
誰かにとってつらい出来事は、それを乗り越えて成長するためのイベ
ントだったりもします。
共感してもその後のことは本人の思考や選択に任せなければ、その
イベントの効果を弱めてしまいます。
共感した相手が助けを求めてきたとき、そこで初めて手を差し伸べて
あげれば同情(あわれみ)と違う感覚で手助けができます。
あくまでも相手の意思でそう判断したことになりますから。
意識の拡大をしているときにはこんな出来事に遭遇しやすいので、
共感はしても、思考は別であることを理解して、人の心配事で自分
の頭を悩ますのはやめましょう。
どんな答えがはじき出されようと、本人が下した判断や選択がその
時点では最もその人に相応しい答えとなります。
人が自由選択を駆使して、自分の答えを選び取ったときは自分で
自分の問題を乗り越えた自信につながります。
しかし、そこでやたらに手助けを望みもしないのに受けてしまうと
いつまでも自信をつけることはできなくなってしまうのです。
次回もこの続き、第11章についてのお話を予定しています。
わたしのサロン、リブラライブラリーではあなたの心のしくみを
ホロスコープで解説し、心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題に
セルフヘルプで立ち向かえるようサポートします。
詳しくは、こちら をご覧ください。
ゲリーのノウイングスクールのインストラクターで、アロママッサージ
セラピストの神藤純子さんが、9月4日にゲリーボーネルジャパンで
「美ボディワークショップ」を開催することになりました。
純ちゃんは、身体・心・魂の健やかさ・美しさを輝かせるために、日夜
知識・技術の研鑽に励む、ライフパスナンバー33(観音のエナジー)
のセラピストさんです。
ご興味ある方はこちら もご覧ください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。