バシャール2006―バシャールが語る魂のブループリント/ダリル・アンカ
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こんにちは、リブラです。

今回も前回に続き、観念や定義がどうわたしたちの感情や、

行動に影響を与えているかについてのお話しです。


《「豊かさ」をとめてしまう例》


前回のお話 でわたしたちは、「苦痛」を選び続ける性質があり、それは

2つの生存本能、「メリットがありそうなものを選ぼうとする」(人間の生

存本能)と「不快なものを避けようとする」(動物としての生存本能)に

よる観念システムに由来することがわかりました。


「これは苦痛に見えるが、この行動を選択するほうが自分にはメリット

がある」という観念を持っていると、

「つらい」と苦しみながらも、その行動を自動的に(自らの観念の指令

強制されて)選択し続けてしまうのです。


「過労死」などという死に方は、人間以外の生き物にはありません。

でも「習慣」とは恐ろしいもので、自らの観念システムに強制されてい

ことにも気づかず、「苦痛」を死に至るまで自分で選択し続けてしま

のです。


そのような観念システムがあることを、新しい「定義」を設定すること

で洗い出し、「それなのに、なぜ、これを選択していたのか?」という

質問で明らかにしていくプロセスをバシャールは見せてくれたのです。


ツール13;観念をどんどん見つけて変える

       定義・観念と質問のプロセス


バシャールは、「豊かさ」をとめてしまうわたしたちの観念についても、

このツールを使って説明しています。


バシャールによるとわたしたちの多くは、

「大きな富を象徴するようなライフスタイルを手に入れたい」と思いな

ら大きな富を引き寄せないだろうと思われるふるまいを選択し続け

ているといいます。


ここでバシャールが引き合いに出した例は、「豊かさや富がよくないも

」とか、「大金持ちは堕落した人間である」という、「豊かさ」に対す

ネガティブな観念の存在です。

「豊かになりたい」といいつつも、「堕落したくない」から富を遠ざける行

動を選択し続けるという例でした。


でもこれだけ豊かなライフスタイルが良いとされている現代では、「清

貧」の観念を子供にすり込む親は少ないのではないのかとわたしは

思います。


「豊かさ」そのものより、「豊かさを得る方法」についてのネガティブな

念(思い込み)が、富を遠ざけていることが多いと思います。


「確実に安定した報酬をもらえるところに就職することが良い」という

観念を持つ親は、「確実に安定した報酬をもらえるところに就職する」

ための学校や、その学校にいくための学力をつけることが良いことだ

という観念に基づいて子供を教育します。


するとその子供は「確実に安定した報酬をもらえるところに就職する

ことが、豊かさを手に入れる唯一の方法だ」という観念が無意識に

刷り込まれていくのです。本人の気づかぬうちに。


そして、その子供は就職するとき大きな葛藤に直面するのです。

「この世にたくさんの職業があり、自分はその中の一番合ったものを

選べるはずだ」と思いつつも、

「確実に安定した報酬をもらえるところに就職するのが、豊かになる

方法だ」という観念が潜在意識下で働いて、「確実に安定した報酬

をもらえるところに就職しないと貧乏になるぞ」と怖れを発生するので

リスクあるチャレンジはとれなくなります。

みんなが望む「安心・安定・ノーリスクハイリターン」を求めて、競争

にチャレンジするという行動を選択してしまう傾向が出てきます。


「安心・安定・ノーリスクハイリターン」な仕事とみんなが考えるものは、

当然競争が激しいですから、敗者になる可能性も高いのです。

そして、大きな富を得るためのチャンスは、いつも「ハイリスク」や「み

んなが気がつかないところ」に存在します。


「確実に安定」が観念にあったら、「大きな豊かさを手に入れるチャン

ス」と反対の方向に行く選択してしまうのです。


その子供が刷り込まれた「確実に安全」願望の観念と戦って、自分の

「好き・得意」を尊重した仕事を選択すれば、「『確実に安全』な仕事で

なくても幸せは手に入る」と観念は書き換えられ、バシャールがすすめ

る最も安全で豊かになる方法=「自分らしくある、自分らしさを表現す

る」を極めて、豊かさへの道に導かれて行きます。

「好きな仕事」ならいくらでも働きたくなり、その仕事に使う能力を磨く

ことは大きな喜びです。

ビジョンもアイディアも無理なく浮かんできます。

みんなが見落としている盲点や死角に気づいて、大きな富を得るチャ

ンスだって見つけられるのです。


わたしには、多くの親が子供に刷り込んでしまう「安心・安定神話」より、

エササニ星人であるバシャールがすすめる「ワクワクと情熱に従った

自由選択」により富を得るほうが、現実的に聞こえます。

いまの世の中に「確実で安全で、高く安定した報酬を与えてくれる就職

先」がほんとうにあるのかも疑問です。


豊かな富を得ようと思ったら、富を得る方法の選択肢を狭めている観

念(刷り込み)がないか、この「定義・観念と質問のプロセス」を使って

調べてみると良いでしょう。


ほしい豊かさの定義を設定し、

その定義に沿った行動を選択しているのか、その選択がとれないのは

なぜなのか、自分に質問を投げかけ、ネガティブな観念の存在を炙り

出してみてください。

ネガティブな観念さえ見つけてしまえば、それに脅かされて自由選択が

できなくなっていることに気がつきますから、新しい観念に刷新すること

もそれに基づいた行動を選択することも容易になり、「習慣」を変えるこ

とができます。


次回もこの続き、「観念を変えるコツ」についてのお話を

予定しています。


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