傷つくならば、それは「愛」ではない/チャック・スペザーノ
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こんにちは、リブラです。

今回は「傷つくならば~」の169日目のお話です。


【「正しさ」を手放したとき、幸せは訪れる】


「あなたが『正しい』ときには、その状況が閉鎖的になり、新しい情報

がまったく入って来られなくなります。

自分が『正しい』と思っているところをよくみると、その部分では自らの

選択によってものごとの発展を止めてしまっていることがわかります。

『正しい』というものは、ほんとうは内面でどれほど自分が『まちがって

いる』と感じているかを隠す方法なのです。

あなたは『正しさ』を選ぶこともできるし、『幸せ』を選ぶこともできます。

でも、両方を同時に選ぶことはできません」とチャックはいっています


わたしたちは、正しいとされているものを規範に、正しく振る舞い、正

しい選択をし、正しい人であるように教育を受けてきました。


じつは、これが「正しくない場面で正しさを計る秤を使ってしまう」原因

なのです。

あたりまえですけれど、「正否」の判定はすでに「正否が明確なのもの」

にしか使えません。


未知の領域やまだ完了していないものごとに対しては、判定不可能な

のです。


断片情報だけを取って来て、これは正しい、正しくないとかはいえない

のです。

全体を見ないで、一部分だけ見て「あれは正しい、これはまちがってい

る」とか、無理やり判定を下してしまうのが、人間の愚かな思考のクセ

なのです。


自然界には正否を判定するシステムはありません。

あるのは「適するか、適さないか」を判定するシステムだけです。

「まちがわないようにしよう」というシステムがない替わりに、「まちがっ

ていいから、まちがいを探し出そう」という、「まちがい」があることを前

提としたシステムが自然界にはあるのです。


そのよい例が、わたしたちの免疫システムです。

わたしたちの身体の細胞は、細胞分裂をくり返して細胞を量産するとき、

不良品を作ってしまうことがあるのです。

でも、不良品を作った細胞が、ミスをしたと裁かれることはありません。

たくさん作るのだから、変な細胞がまちがってできてしまうこともあると

するのが、自然の摂理です。


だから、変な細胞を作り出した細胞を叩くのではなく、まちがった細胞

が癌化しないように癌抑制遺伝子が細胞自殺(アポトーシス)に追い込

むのです。

まちがうから作らせないのでは、新しい細胞は得られません。

まちがっても壊せばいいだけだから、たくさん作れ!というのが自然界

のやり方です。


わたしたちが「正しさ」を追求するときは、すっぽりと過去の記憶に囚わ

れ未知の領域に踏み出せなくなります。

過去はとりあえずその時点での正否が決まっているから、よく考えれば

正しい選択が可能です。

しかし、未知の領域や未完了な物事は、何が正しく、何がまちがってい

るのか、わからない世界なのです。


「正しさ」を手放すと、未知の領域に踏み出す怖れや「まちがい」・「失

敗」に対する怖れが解消されます。


替わりに「適合する・しない」の判定に切り替えて見ましょう。

世間一般に「正しい」とされていることでも、自分には受け入れがたい

ことって、たくさん、ありますよね。

自分に適合しないならば、いくら「正しく」ても無意味なのです。

まわりに乗せられて「正しい」からと取り込んでしまうと、自分の中で

不協和音を奏でて自分が何なのかわからなくさせてしまうのです。


「正しいかまちがっているか」の秤を後生大事に抱えたまま、未知の

領域で立ち往生するより、自分に「適合するかしないか」に注意深く

なるほうが、未知の領域に踏み込むために必要なものがどんどん

そろってきて使えます。

「適合するもの」は、自分の血となり肉となり能力になっていくから

です。


そして、自分に「適合するもの」を確実に選び取っていくことができる

ようになると、「正しさ」にこだわって余計なエネルギーを消耗してい

たのがバカバカしく感じられるようになります。


明日もこの続き170日目のお話を予定しています。


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