傷つくならば、それは「愛」ではない/チャック・スペザーノ
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こんにちは、リブラです。

今回は「傷つくならば~」の157日目のお話です。


【「ドラマ」を選ぶか、「創造性」を選ぶか】


「ドラマがつくられる動機は二つあります。

ひとつはけんかをしていて、一方、あるいは両方がどんどん

ドラマチックなやり方で自分の主張を繰り広げるために。

もうひとつは退屈な関係で、活気のない状態を何とか抜け出

そうとしてドラマをつくります。

しかし,主導権争いも活気のない関係も、じつは創造性を避

けているだけなのです」とチャックはいっています。


ヒトのような優秀な大脳を与えられているということは、ほんとう

は苦役なのかもしれません。


わたしたちの大脳はとても退屈を嫌います。

前に聞いた話、既に知っている情報、以前観たことのある映画

どにあたると、急に注目度がダウンします。

同じ作業の繰り返しを長時間する場合は、ストレスさえを感じます。

わたしたちの大脳は、いつも新鮮な情報、新鮮な体験を探し求

います。


子供のとき、生餌しか食べてくれないウシガエルに水に浸した

乾燥イナゴ与えるときは、いつも針金の先端につけて動きで

ごまかして食べてもらっていました。


ヒトの場合は感情に動きが出るようなものが与えられないと、脳

が興奮してくれないのです。

TVドラマを思い出していただければおわかりと思いますが、毎

回見慣れた俳優さんたちが似たようなストーリーを演じています。

つい、観てしまうのは感情に起伏を与えるようにシナリオがつくら

れているからです。


フレッシュな虫があげられないとき、カエルには乾燥イナゴを針

金で動かしてごまかします。

ヒトがフレッシュな体験(毎日フレッシュな体験をするのもたいへ

です)に飢えているとき、ドラマを実生活に起こして感情の起

伏を味わい、大脳をごまかそうとするのです。


感情の起伏を味わえるドラマといったら、対立、争い、競争、悲劇

を含むものが多いですよね。

愛をテーマにしても、その反対側の憎しみもないと感情の起伏は

味わえません。


プロの脚本家が視聴者のために書くシナリオは、愛と反対の状

から最後は、愛の成就に向かうように上手にストーリーを仕上

くれますが、潜在意識下のエゴにこのドラマを書かせるので

から主導権争いが延々と続くストーリーになってしまいます。

しかもエゴは過去の記憶に基づいてしかシナリオをつくれません

から、同じ配役、同じ筋書で感情の起伏だけが乱高下する全然美

しくないドラマになるのは確実です。


ここで最初のお話に戻りますが、大脳がなぜ退屈を嫌うかといいま

すと、創造性を発揮したいからなのです。

新しい情報、新しい体験に脳が興奮するのは、未知・未体験のもの

に接触する感覚が、ゼロから何かを自分の力で生み出す創造性の

発揮の感覚と似ているからです。


だからチャックはパートナーと使い古したエゴのシナリオで、主導

争いのドラマを演じるよりも、パートナーとともに創造性を人生

に取り込むといいよ、とすすめているのです。


相手にいつも同じであることを求めるのではなく、変化や成長を認

めることや、違う視点から見つめることで新しい魅力・才能の発見

するのも創造性を発揮した愛の表現です。

ここで新鮮な驚きを体験できれば、自身の大脳を満足させてあげ

れます。

相手も喜びます、パートナーシップの成長にもつなります。


そして他者の優れた点に心から称賛を与えられる人は、セルフイ

メージも拡大するので、周りから自然に称賛を受ける人に自身を

変貌させることでしょう。


明日もこの続き158日目のお話です。


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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。