傷つくならば、それは「愛」ではない/チャック・スペザーノ
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こんにちは、リブラです。

今回は「傷つくならば~」の153日目のお話です。


【自分を認めているほど、人からの承認を受け取る】


「人はあなたが自分自身をどのように経験しているのかを、

鏡となって映し出してくれます

これはあなたがどれだけ自分を認めているかについてもいえ

ることです。

あなたが自分の価値を認めていなければ、どれだけほかの

人から認められているか、気づくことはできません。

人からの承認というものも、じつは自己承認なのです」

とチャックはいっています。


わたしたち日本人は「謙虚さ」を美徳として、育てられてきまし

た。

それは決して悪い事ではないのですが、一方で自己主張や自

アピールが、まるではしたないことをしているかのように非難

対象になります。


身近な人の会話のなかに、自慢話が盛り込まれているのに対して

めくじらを立てる人がいます。


自分が思っていることを表現する、自分が得意だと思っていること

を披露する、うまくいったときの話をする、それの何がいけない

の?

だれにも害はないじゃない?

とわたしが不思議に思ってそう尋ねると、

他人の自慢話にはうんざりするという答えが返ってきます。


「はは~ん」この人も、自己過小評価、自己承認欠乏症だなあ

、わたしは心のなかで密かに思います。


じつは、自己承認をたっぷり自分に与えていないと、欲求不満

が起きるのです。


マズローの有名な5段階欲求(生理的欲求右矢印安全欲求右矢印所属

欲求右矢印承認欲求右矢印自己実現欲求)というのが、精神的成長の

度合いに合わせて生じます。


生存に不可欠な生理的欲求が満たされると、安心感を充足させ

たい安全欲求が起こり、それも満たされると気持ちの通じた仲間

が欲しくなり、それにも満足を得ると人から認められたいという承

認欲求が出て、承認欲求が満たされると自信がついて自己実現

欲求に向かうことができるのです。


他者の自慢話に苛立ちを覚えてしまう人は、承認欲求が満たさ

れていないのです。

だから、他者が高い評価を受けたり、おおっぴらに自己承認して

る人に会うと、心穏やかでなくなります。


他者承認はなかなかもらえない、自己承認ははしたないからでき

ない。

わたしの欲求は、永遠に解消できないではないか!と怒りが込み

上げてくるのです。


誰の怒りでしょう?

この怒りはインナーチャイルドの怒りなのです。

インナーチャイルドは、かつて「悪い子」の評価を受けて本人の人

格から切り離されて閉じ込められた、「駄々っ子」です。

それ以来ずっと無視されているので、「認められたい」という欲求

がとても強いのです。


大人意識は他者承認(他者から認められること)が本物の承認で、

自己承認(自分で自分を承認すること)は、何の意味も持たないと

否定します。

しかし、自己承認=自分で自分を褒めることは、インナーチャイル

ド(子供意識)にとったら心の栄養です。

それがないと飢えを感じるのです。

幼い子は、褒められるのが嬉しくてひとつひとつものを覚えて成長

します。

そういう子供の意識が、誰の心にもいくつになっても住んでいるの

です。


心のなかで自分のインナーチャイルドに向けて、自己承認(自分

で自分を褒める)ことは、インナーチャイルドとの信頼関係を強

め、怖れに対する抵抗力が強くなり、自信がつきます。

他者承認を必要としなくなるので、人目や人の評価が気にならな

なります。

自分の良い所をすぐに見つける習慣がつくので、他者の良い所を

すぐに見つけ承認してあげることもたやすくできるようになります。

(他者承認を与えるとセルフイメージが格段に高くなります)


そして、承認欲求が満たされるので、無理なく自己実現に向かえ

るのです。


どうです?自己承認っていいことだらけでしょう?

心のなかで黙ってやれば、誰にも迷惑かけることもありません。

どんなささいなことでも良いのです。

でも、インナーチャイルドは自分への褒め言葉だと思って喜んで

聞いています。

わたしも心のなかで、1日10回以上は自分に褒め言葉を送って

います。

自分のことを1番よく知っているのは自分だから、自己承認が板

についてくると、的を得た褒め方ができるようになります。

だから他者承認より気分がよかったりします。

抵抗があるのは、慣れないうちだけです。


明日もこの続き、154日目のお話を予定しています。


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