シンクロニシティ[増補改訂版]――未来をつくるリーダーシップ/ジョセフ・ジャウォースキー
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こんにちは、リブラです。

今回から「シンクロニシティ」の増補部分のお話です。


「シンクロニシティ」をジョセフ・ジャウォースキー氏が出版す

と、世界中からたくさんの感想や手紙が彼のもとに届きました。

つらく悲しい出来事のために長く隠遁生活に入っていた人が、

もう一度社会で活躍しようと行動を起こしたり、研究所勤めの生

学者の主婦が事業を興したり、22歳の女子学生が就職の内

蹴って、本来の自己の衝動に従おうと決意したり・・・。


皆、人生の分岐点でそれぞれにこの本と出会い(わたしも起業

したばかりのときにこの本に出会い、シンクロニシティの流れに

あることを確認できました)、本来の自分がやりたがっている夢

にフォーカスし、チャレンジする勇気をもらったのです。


しかし反響が大きくなるにつれ、講演やセミナーの依頼が増え

ジャウォースキー氏はそのパラドックスに気づきます。

「シンクロニシティ」では、権威者(グル)否定のリーダーシップ

を描いたはずなのに、人気本になればなるほど読者のなかに

は真逆な思い込みをもつ人が出て来ます。


その思い込みとは・・・

*英雄とはやはりどこかにいるものだ。

*答えは誰かが出してくれる。

*彼なら知っている(自分は知らない)

*彼ならわかるだろう(自分たちにはわからない)

という従者としての観念的思考がさせたものです。


ジャウォースキー氏はこれを、「シンクロニシティ」の真のメッ

ージを信じないように調整する西洋人特有の思考回路だといっ

ています。

ですがこれは、西洋人に限定された思考のクセではなく、従うた

の教育を受けたすべての人にいえることだとわたしは思います。


ジャウォースキー氏が弁護士になるための教育は、大学で法律

を学び、資格試験に合格し、弁護士の先輩たちから仕事を習う、

という自分が受け身になってこそ吸収できるものでした。

けれども、彼が家庭を失い失意のどん底になったとき、彼に希望

の光を当ててくれたものは、弁護士という仕事ではありませんで

した。


ほんとうの自分、それまでお金を稼ぐことに夢中で見ることさえ

しなかった内なる本来の自己でした。

「ほんとうの自分は何がしたいのだろう?」

この問いに答えてくれる人は、自分を除いて誰もいないのです。


「正しいことは、いつも自分以外のもっと確かな人が知って

て、それ素直に受けとって吸収さえするれば、失敗から免

る」という受け身の教育ばかりを受け続けた結果、自分の感覚、

自分の直感、自分の考えを尊重することができなくなってしまっ

のです。


わたしたちの多くが「リーダーシップ」と聞いたとたん、「それ

自分に関係ないことだ」、「リーダーになることなんか望ん

ゃだめだ」という考えが過り、尻込みしてしまうのは受け身の教

育でできた観念の刷り込みのせいです。


だから、ジャウォースキー氏も失意のどん底でいきなりほんとう

夢をみつけて這い上がったのではありません。

家庭の崩壊という事件をきっかけに、自分の真の幸せに目を

たとき、それがわからなくなっている自分を見つけたのです。

しっかりとした受け身の教育がガッチリ入っていたら、当たり前

ことです。


彼は本を読み漁り自分の方向性を探りますが、そこで気づくの

自分の観念の枠組みを壊さない限り、本来の自分の感覚を

取り戻せないということです。

つまり、自分の感覚、直感、判断を心底信頼して生きる姿勢を

たない限り、本来の自分が幸せに感じる人生は見いだせな

いということに気づいたのです。


そして、従う立場からしか見えない人たちにとっては一見理解

きないようなチャレンジに挑みますが、それは弁護士時代の

思考の縛りから自由になるためでした。

よく、成功者の成功譚を聞いているとハチャメチャな常識破り

来事が飛び出してきますが、それは「従者」から自分の人

「主導者」へ変容するために必要なチャレンジなのです。


ジャウォースキー氏が理想とした「サーバント・リーダー」は、

その組織を構成するひとりひとりがもつ内蔵秩序を尊重し、

個人レベルの判断や直感を抑えつけず、リーダーが上手に

立ち回ってみんなの個性を組織全体の資源とするものでし

た。


〈シンクロニシティ〉は、自分が自身の主導権をもち、自身の

考え、直感、選択を信頼したときでないと起動しません。

なぜなら、ソースエナジー(神、宇宙、大いなる源)のセルフ

イメージはすべてを従えるリーダーだからです。


自身が60兆個の細胞のリーダー、この人生の主人公という

意識こそが、〈シンクロニシティ〉の起動スイッチなのです。


ジャウォースキー氏は、「まさにその瞬間に英知とつながり

必要な行動をとれるようになる」ことを受け入れられなけれ

ば、シンクロニシティ受け入れの準備ができていないといっ

ています。


自分自身の価値、判断、選択、直感を尊重する生き方(自

分の人生のリーダーシップをとる生き方)が、本来の自分

に戻る道であり、シンクロニシティ起動の必要条件だとい

えるでしょう。


明日もこの続きのお話を予定しています。


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