- シンクロニシティ[増補改訂版]――未来をつくるリーダーシップ/ジョセフ・ジャウォースキー
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こんにちは、リブラです。
今回は「シンクロニシテイ」についての21回目のお話です。
シェル・グループでのシナリオ・プランニングの仕事を終えた2か月後、
ジャウォースキー氏は仕事の会合でパリに行きました。
そこのディナー席で隣り合わせた博士課程の学生キャサリンに、シェ
ルでやった仕事のことを尋ねられ、その仕事を引き受けた経緯や「リ
ーダーシップ・フォーラム」のこと、ずっとシンクロニシテイに後押しさ
れていままで来たことを話しました。
キャサリンの隣り合わせも必然だったようで、「人が一丸となって未来
を創るその原動力」や「その力が働くと夢にも思わなかった方法で可
能性の扉が開くこと」について関心があるとジャウォースキー氏が話
すと、彼女はまさにそうした問題について論文を書いているところだと
いいました。
キャサリンはカルフォルニア大学の学生でしたが、認知科学で素晴ら
しい講義をするフランシスコ・ヴァレラ氏の話を聞くためにパリに来た
のでした。
彼女はジャウォースキー氏に「扉を開く原動力についてあなたの理解
を深めてくれるのは、フランシスコ・ヴァレラ以外にいないと思います」
と、ヴァレラ氏に会うことを強く勧めました。
そしてそれから三週間後、ヴァレラ氏と8時間にわたる対話が実現し
ました。
ジャウォースキー氏は、「予測される奇跡の原動力」について興味が
あり、どのようにすれば私たちは私たちの未来を、周囲の世界を創れ
るのか、理解したいと尋ねます。
ヴァレラ氏はそれに答えて、
「世界が別個の〈もの〉から成り立っているという認識は錯覚であり、
その先には永遠の混乱しかない。
社会組織をはじめ、レーザー光線、神経回路網、生態系のなかでは
環境の要求に応じて、より高いレベルのものに再生する可能性が示
され、自己組織系と呼ばれている。
こうした現象に共通する点が1つある。
いずれの現象においても、網状に広がる相互作用する要素が、完璧
に新しい性質を持つ新たな実在物の出現を生む、という点だ。
〈指揮者〉を突き止めようとしても、どこにも見つからない。
突き止めるのは不可能なのだ」
「われわれの言葉と神経系は協力をして環境をつくり出している。
われわれは言葉にするものだけを見ることができる。
われわれは言葉を超えた、〈目には見えない〉ところで話している
からだ。
言葉を使うことによって私たちは世界を創る。
言葉を述べると、私たちは区別を生み出し、それが行動を決定する。
言葉にする世界を目にするのである」
「ひらかれた、定まらないものに直面することが、創造の源なのだ。
このときわれわれは〈世界に身を委ねた〉状態にある。
こういう状態になってこそ、われわれは関係や未来を変え、つながり
合う宇宙の一部になる」
ジャウォースキー氏はあとから振り返り、この話をこの時点ですべて
理解できたわけではなかったといいます。
しかし、ヴァレラ氏からこの話を聞くことで、1つの仕事の終わりと新
たな旅の始まりを感じたといいます。
わたしもヴァレラ氏の深遠なお話を完全に理解できたわけではあり
ませんが、真理を突いているのを感じます。
わたしたちが言葉にするとき、脳では話したいイメージを言葉に変換
します。
その際、自分の理解している言葉を使いますよね。
イメージしたものがいつもと変わらないものならば、いつも使っている
言葉に変換するので、その言葉がもたらす行動もいつもどおりという
こと、つまりいつもどおりの未来を創るということです。
しかし、希望する未来をイメージしてそれを言葉に変換しようとすると
新しい言葉(もっと広い世界を表現できる言葉)が必要になってきます。
そしてその言葉を使うためには、古い観念(考え方)を捨て、新しい観
念(考え方)を入れなければなりません。
簡単にいえば、奇跡が連鎖的に起きることが信じられないような頭の
まま、「シンクロニシテイ」という言葉を理解して使いこなすことはでき
ない、ということです。
「シンクロニシテイ」という言葉を自分の語彙に入れたかったら、「奇跡
なんかわたしの人生起きるはずはない」という観念をぶち壊さない限り
ほんとうの意味で理解することはできないということです。
理解できない言葉を使ったところで、それはわたしたちの心にも身体
にも響かない言葉なので、モチベーションも上がらず、行動に移すこと
もできません。
希望する未来を創り出せないのです。
これに対するヴァレラ氏の対処法は、「ひらかれた、定まらないものに
直面し、世界に身を委ねた状態になること」だといいます。
清水の舞台から飛び降りるようなことをせよ、というわけです。
ジャウォースキー氏も、ほんとうの夢を見つける過程でやってましたよね。
それまでの自分の「枠」を壊す行為として、フェラーリのグランプリレース
直前のピットに侵入を試みるとか、雪山でオコジョとテレパシー交流をす
るとか。
いつもの世界にないものを出現させるには、いつもはやらないことをして
お手上げ状態にならないとダメなのです。
お手上げ状態になる
使ったことのない非常用ボタンを無意識に押し
てしまう
つながり合う恵み豊かな秩序に接続
シンクロニシテイ
起動となるようです。
これは、自然界ではあたりまえのように起きている現象です。
例えば、人間の皮下脂肪の燃焼サイクルです。
飢えることなく食事にありつける場合は、食事で摂った栄養でその日の
エネルギーをまかない、余った分を蓄えに回します。
断食などで突然、満足な栄養が入ってこなくなると身体はどうするかと
いうと、肝臓に蓄えた糖分を使い、それでも供給されないとここで初めて
皮下脂肪を分解して使うサイクルにスイッチが入るのです。(皮下脂肪
の酸化によって尿にアセトン体が出てきてわかるので、わたしの場合断
食3日目で、このスイッチが入ったと知ることができました)
いくら皮下脂肪を減らしたくても、皮下脂肪の燃焼のサイクルのスイッチ
は身体が「飢えた!」と緊急用非常ボタンを押してくれない限り、蓄えた
脂肪を使ってくれないのです。
わたしもフランシスコ・ヴァレラ氏の「知恵の樹」や「身体化された心」を
読んでこの分野をもっと理解したいなあと思いました。
この続きは明後日に。
明日は12ハウスシリーズ第9室精神世界のハウスについてのお話です。
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