シンクロニシティ[増補改訂版]――未来をつくるリーダーシップ/ジョセフ・ジャウォースキー
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こんにちは、リブラです。

今回は「シンクロニシテイ」についての第11回目のお話です。


「サーバント・リーダーシップ・フォーラム」を立ち上げるため、カリキュ

ラム作りに取り掛かったジャウォースキー氏は、その組織の核となる

哲学的土台づくりで苦労していました。


そこにまたシンクロニシテイが働き、理論物理学者のデヴィッド・ボ

ーム博士の「内蔵秩序」に関する記事を新聞でみつけます。

ボーム博士はアインシュタイン博士や哲学者のJ・クリシュムナル

ティ氏と親交のあった人で、インド哲学の中に量子物理学の考え方

見出す著作も出していました。


ジャウォースキー氏が電話で会見を申し込むと、翌日に会うことを

快諾してくれました。

ジャウォースキー氏はボーム博士に会うと、精神とは何か。物質と

は何か。自然界いたるところに見える単純対象の源は何か・・・。

様々な質問をぶつけます。

それに対しボーム博士は、時間や空間や物質についての古い概念

はもはや通用しないと答えます。


ボーム博士は古典物理学の限界と量子物理学の進歩を見せつけ

られる時代に生きた人なので、ジャウォースキー氏が目に見える世

界だけの物理学のイメージで、答えを聞こうとしたことに釘を刺し、

頭の切り替えを促したのだと思います。


そして、ボーム博士の学生であったこともあるJ・S・ベルによって提

案された「ベルの定理」の話をします。


ベルの定理は「局在原因の原理を否定する」(現象の原因が、現象

そのもの中にはない)を実験により証明して導き出した定理で、量

子物理学の世界は非局在である(局在性は成立しない)というもの

つまり、分離して、一部だけで存在しているものはあり得ない。

「すべてつながっている、非分離の分離」の世界だということです。


ボーム博士はベルの定理の話の後、こう続けます。

「きみという人間そのものが人類の全体だ。

そしてそれこそが内蔵秩序の概念であり、あらゆるもののなかに含

まれるということなんだ。

すべての過去がとても巧妙にわれわれ一人ひとりのなかに含まれ

ている。

もし自分自身のなかに深く手を伸ばすなら、人類の本質に到達する

ことになる。

われわれはみなつながっている。

もしこのことを教えることができるなら、そして人々が理解できるな

ら、われわれは新しい意識を持つことになるだろう。

目下のところ、人々はお互いのあいだに垣根をつくっている。

そうした垣根が取り払われたら、〈ただ一つの精神〉が生まれる。

全員で一つの個でありながら、一人ひとりはそれぞれ自己を持った

ままでいる、という〈精神〉だ。

そして、離れているときでさえその〈ただ一つの精神〉は存在し、集

まったときにはまるで離れてなどいなかったかのようになる。

それがまさに一つの知性であり、互いに関連している人々に作用

している」

「たとえば、自転車に乗るとき、きみは説明することも理解すること

さえできない流れのなかでにいる。

それが、きみのなかに包まれている内蔵秩序だ。

きみは自分のなかに驚異的な力を持っている。

あとは、その力を解放する方法を知っているかどうかだ」


ジャウォースキー氏はボーム博士のオフィスを後にするとき、頭が

クラクラし、ボーム博士の話を十分に理解するには一生かかるに

違いないと思う一方、今回の会見は人生を変えるほどの経験だっ

たと感じます。


なぜなら、彼が立ち上げようとしている「サーバント・リーダー・フォ

ーラム」の基本方針が間違っていないことが確認できたからでした。


〈すべてはつながっている〉という意識を持つ、献身的な人々の一

団が、世界を変えていく―それが、くだらない夢でもなければ、正し

いと認められない楽観論でもなく、頼りにできる原理なのだ、自然界

の秩序の法則にかなっているのだから、とジャウォースキー氏は確

信したのでした。


この続きは明後日に。

明日は冥王星の元型のお話を予定しています。


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最後まで読んでくださり、ありがとうございました。